被害者の気持ちはうんと複雑
- カテゴリ:人生
- 2024/05/12 01:05:24
夕方からの懇親会に参加して来た。
妻が自分の監視下を離れて外を出歩く、ましてや暗くなってから外に
なんてあり得ないと言っていた夫。
だから
夜、外で家族以外の人たちと飲み食いするのは仕事を辞めてから無かった。
そんな懇親会で、初参加だったからいろいろきかれた。
話の流れで理由を聞かれて致し方なく「DVだったから」とサラッと言って
本題を話そうとしたら、やっぱりそこで話は止められ盛り上がってしまった。
わたしじゃなくて、聞いた人たちの中で勝手にそこの話題を取り上げる。
さらに、根掘り葉掘り聞いて来る。
わたしには、もうどうでもいい話なのに、それを不幸と決めつける。
そういう目に遭ったら、ずっとそこで苦しいと決めつける。
そして、アドバイスを次々してきて、どこそこに相談窓口がとか、
こういうことにチャレンジしたらとか…勝手な押し付けラッシュ。
……ああそうだよね。
カウンセリングや傾聴の仲間でも、わたしが学会で発表するまで
「DV」ということにとらわれていた。
みんなプロなのでアドバイスなんて低次元なことは一切しないけれど、
聴く人たちが勝手に「DV」に引っ張られて話を聴いてしまっていた。
だから、学会発表で言いたいことを話して、遠回しにお願いを伝えた。
「わたしの苦しみは単にDVに遭ったことではなくて、実はこれこれ
こういうことで、人という生きものはそこの部分で苦しむのだ。
だから、そこに気をつけて、わたしはこんな話の聴き方をしたい」と。
それ以来、その場に居た人たちはみんな「DVという言葉」に想像を
逞しくして引っ張られること無く、話を聴いてくれるようになった。
先週の勉強会でも触れざるを得ない場面が来ても、
そこにだけ注目する人はもう誰もいなかった。
とは言え……。
人の心の専門家じゃない人たちには、難易度が高すぎたな~。
だから、極力言いたくないんだよね、「DVです」って。
今日は楽しかったし、いいこといっぱいあったけど、
人の不幸に群がるアドバイス大好き人間ラッシュ…残念だったな。
これから仲良くしていきたい人たちだから、
それって、言葉の暴力だよって、いつか気づいてくれるといいな。
今のわたしはそれでどん底まで行かないけど。
他のDV被害者に対しては、絶対にしてほしくない。
場合によっては命を絶つかもよ。アドバイスなんかしたらさ。