Nicotto Town


モリバランノスケ


古道の旅人

今朝は、夜半から降り始めた雨が降り続いている。ここに来て、少し、勢いが衰えたようだ。天気予報によると、昼ごろまでは雨模様で、それからは日没まで、曇天との事だ。我がFamilyは
、何時もの様に、皆でBreakfastを楽しんでいる。

私は、チャムに、語り掛ける。

私 (早朝散歩は、止めようか?)
猫 (そうですね。貴方が、行くと言い出しても
  雨が嫌いなので同行しないつもりでした)
私 (そうだよね。今日は中止!)
猫 (私は、久しぶりに爪研ぎをします。貴方は)
私 (そうだね~。古道楠木の話を想い返えそう)

私は、昨日、古道楠木兄弟が話ていた、佐是城からの、城主脱出劇を今一度想い返している。

○彼の生誕地は美濃である。ここ房総半島における不穏な状況を治める為に、足利将軍の要請を受け、父親兄、と共に、先祖が住んでいた、この地に進駐した。しかし、その間に、美濃の領地と城を、明智光秀の勢力に奪われてしまう。

その間、父と兄は、足利幕府の奉行衆として、京に戻る。が、彼はこの地に留まり、一時伊豆半島の付け根、芦名郷に滞在する。その時、芦名氏との縁が出来た、と考えられる。父は和歌の道(古今伝授の祖)に通じていた。その為(父の願い)この地に滞在中、弟子の宗祇から、静岡三島の地で、古今伝授を授けられた。

その後、佐是城の娘と縁が出来、この他に移り住む事になる。然しながら、落城の憂き目に遭遇し、この古道を使い、逃避行を余儀無くされる。その時、ここ古道楠木兄弟の下で、湧き出る水で、喉を潤しながら、一休みした。

彼は、そこに在る、手頃な岩に腰掛ける。そして、目を閉じる。静寂の中で、五感に訴える何かを探そうとする。静かな心で進んでゆく。そこに在るのは、充満する意味の世界。森羅万象、総てが其処から分かたれる、故郷である。

彼は、この場所の雰囲気素晴らしさに感動して歌を読み、感謝の気持を、古道楠木兄弟に伝えた。

  山路来て
   難行苦行の
   はてなるか

  葉隠れに見ゆる
   万物の故郷を

       ・・・・・・・・・○
  




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