10月だ。
- カテゴリ:日記
- 2025/10/14 21:24:17
10月だ。
自分はいい人間では無い。
ただそれでも「存在」を許されている。
「存在」から「存在」を許されている。
27年前、そこには何も無いと思っていた虚無の世界をじっと静かに眺めていると、生命の旋律、魂の旋律が流れてくるかのよう、胸の当たりからじわじわとあたたかくなってくる。
不思議だ。
27年前は虚無の世界を想像するだけでも嫌だった。それは自分が寂しいからだと、決めつけていたし、友達と一緒に居れば、虚無が薄まると信じていた。だから、友達と遊んでいる時は楽しくても、別れた瞬間にやってくる虚無感がすごく嫌だった。ましてや、それをじっと見つめるなんて、とてもできなかった。
でも。
実際眺めてみたら
痛みでは無く、やさしい風が吹いていた。それなのに、その事をついつい忘れてしまう。
そうやってまた「ペルソナ」を作ってしまう。仮面を被ってしまう。
仮面を被ると、欲望で埋まるはずの無い虚無を埋めようとする。
虚無を埋めるのではなく
「本当に求めている事は何だろう?」
求めずとも開かれる。
最初に現れたのは
世界を見たくないから、目を潰し、そして動いている自分の心臓を潰し、存在さえも拒絶して、溶けていく。
ルキフグス。
拒絶の悪魔。
いや、魔。魔そのもの。
呪い。呪い其の物。
それでいて、宇宙でいちばん大きな光。
虚無だと思っていた暗黒は。
実はいちばん大きな光だった。
表裏一体。
虚無だと思っていた場所は
何も無いと思っていた場所は
実は宇宙一やさしい空間だった。
そこには全部があった。
そこには出会いたい人が全員いた。
その場所を知る事が浄化の基本。
全ての悪魔が心臓を差し出し、
全ての天使が平伏する場所。
そこは一見虚無に見える。
何も無い場所に見える。
ただ逃げずに、静かに、見つめていれば
そう、自分の内面を静かに
見つめていればいい。
その暗黒は
その暗黒からこそ
やさしい音色
やさしい風
やさしい誰か。
認めてくれる「存在」の音。
声無き声。
王の中の王。
闇の支配者にして闇其の物。
そして神の代理。
そこにこそ
大いなる救いがある。
「存在」が待ってくれている。
どんな「あなた」にも「存在」は「記録」し、「あなた」を待ってくれている。
あい