ミズチドリ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2026/07/15 16:24:20
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【ミズチドリ】 水千鳥 Plantanthera hologlottis Makim.
Plantanthera hologlottis Makim.
*固有の一般英名は存在しません
☆ミズチドリは、クサスギカズラ目ラン科ツレサギソウ属の多年草です。
<概要>
〇ミズチドリ
@基本情報
★分類
ミズチドリの形態学(花の構造)や生殖器官の特徴、根茎の性質や生活史が、
それぞれの分類階級の定義と完全に一致する為です。
□クサスギカズラ目(Asparagales)に属する理由
クサスギカズラ目は単子葉植物の中でもラン科やアヤメ科、
ヒガンバナ科等を含む大きなグループで、ミズチドリは以下の特徴を持ち、
クサスギカズラ目の典型的形質と一致します。
・単子葉植物(子葉が1枚)
・花被片(かひへん)が6枚(3枚+3枚)
・子房(しぼう)が花の付け根より下にある
・種子が微細で胚(はい)がラン科の特徴で未発達
これらはクサスギカズラ目の共通形質であり、
ミズチドリは完全に該当します。
■ラン科(Orchidaceae)に属する理由
ミズチドリは典型的なラン科植物の形態を持っています。
・唇弁「しんべん(labellum)」が発達した花
*唇弁・・・くちびる状の花弁で、主にラン科植物の花冠の中央にあり、
変形した大きな一片
・左右相称(Zygomorphic)の花
・花粉塊(pollinia)を形成
・共生菌(菌根)を必要とする微細種子
・子房が捻(ね)じれて花が反転する(resupination)
これらはラン科の決定的特徴で、ミズチドリは全てを満たします。
□ツレサギソウ属(Platanthera)に属する理由
ツレサギソウ属は北半球に広く分布するラン科の一群で、
以下の特徴を持っています。
・細長い総合花序(縦に並ぶ白色から淡色の花)
・距(spur)が長く、蜜を溜める構造
・葉は披針形で数枚が互生(ごせい)
・地下に2個の塊状根(tuberoid)を持つ
ミズチドリ(Platanthera hologlottis)は、
これらの形質と完全に一致する為、ツレサギソウ属に分類されます。
■多年草である理由
ミズチドリは毎年同じ地下器官(塊状根)から芽を出す為、
生活史が多年草です。
・地下に塊状根を持ち、冬は地上部が枯れる
・翌年、同じ塊状根から新芽を出す
・種子から発芽には菌根菌との共生が必要で、成長はゆっくり
・一度定着すると毎年開花する
このように地下器官が越冬し、複数年にわたり共存する多年草です。
☆生活型
多年草です。
★高さ
50~90cmです。
☆分布
北海道や本州、四国、九州です。
★植生帯
冷温帯から亜寒帯の湿原や湿地、亜高山帯の湿った草地で、
特に尾瀬や霧ケ峰、八幡平(はちまんたい)の高層湿原で典型的に見られる、
湿原性ラン科植物です。
□ミズチドリの植生帯
◆冷温帯の高層湿原
尾瀬ヶ原や大江湿原、霧ケ峰、八幡平等に生息していまして、
泥炭が発達した湿原で、常に湿り気がある所を好みます。
ミズチドリは湿原のやや乾いた縁や草地状の部分に多く、
日本で最も典型的な生育地です。
△泥炭が発達した湿原の特徴
▽高い地下水位が維持される湿潤環境
生育期間を通じて、一定の水分が供給される場所で、
湿原の地形が地下水を集め、常に湿った土壌水分が保たれます。
又、地下水位が下がると、泥炭が分解して、湿原が乾燥化する為、
ミズチドリは減少しやすいです。
▼ミズゴケが優占する酸性や貧栄養の高層湿原的環境
泥炭は主にミズゴケ類の遺体が分解されずに堆積して形成し、
ミズゴケは酸性や貧栄養環境を作りまして、
湿原の微地形「小隆起や小凹(しょうおう)地」を形成します。
そして、ミズゴケの存在は湿原区分の指標にもなります。
▽泥炭が厚く堆積し、分解が遅い環境
泥炭の堆積速度は約1cm/年と非常に遅く、
地下水位が高い程、泥炭は分解されにくく、湿原が維持されます。
乾燥化しますと泥炭が分解しまして、
葦(よし)や笹が侵入して、湿原が変質します。
▼植生遷移が進み過ぎていない(笹化や葦化が抑制されている)
湿原が乾燥しますと、笹や葦が侵入し、ミズゴケが衰退し、
笹優占域では地下水位が低く、泥炭分解が進みまして、
DOC濃度が高くなります。
ミズチドリはこうした乾燥化した湿原では生育しにくいです。
▽山間地や丘陵地の小規模湿地に多い
ミズチドリは北海道から九州の山間湿地に生育し、
小規模湿地でも、地下水が安定供給される場所では群生が成立します。
◆亜高山帯の湿った草地
標高1200~1800mの冷涼な草地や、
雪融け水が流れる沢沿いや湿った斜面、
乗鞍岳や会津駒ケ岳の湿地帯でも確認されています。
◇産地の湿原や湿地
山地帯(標高800~1200m)の湿原や湿った草原、林緑の湿地、
地下の塊状根が腐らない程度の「適度な湿り気」が必須です。
■ミズチドリが湿原に適応している理由
地下に塊状根を持ち、湿った土壌でも腐りにくく、
菌根菌と共生する為、湿った泥炭土が適しています。
又、細長い総状花序は風通しの良い湿原で、
送粉者(蛾類)を効率的に誘引する多年草で、
湿原の安定した環境に長期安定出来ます。
@花期
6~7月です。
@特徴
☆葉
5~12個が互生し、下部の葉は線状披針形で長さが10~20cmで、
上の葉は小さくなります。
★花
穂状(すいじょう)の花序に10~15mmの白色花を沢山付け、
下方から開花していき、花には芳香があります。
☆萼片
側萼片は6~7mm超で開きまして、
背萼片と側花弁は長さが5mmで丸まります。
問題 ミズチドリのモデルの鳥は、
古語で湿地や沼、湿原に棲むチドリ類やシギ類ですが、
ミズチドリとチドリ類やシギ類の生育地である、
大江湿原がある都道府県名を教えてください。
1、福島県
2、長野県
3、北海道
ヒント・・・〇大江湿原の特徴
高層湿原の典型で、標高は1660mです。
泥炭が厚く堆積した冷温帯から亜寒帯の湿原で、
ミズチドリはやや乾いた緑地か草地の部分に多く、
チドリ類やシギ類は湿地の開けた草地や水辺が繁殖地です。
アクセスは会津高原尾瀬口からバスで約1時間30分、
沼山峠に到着し、沼山峠からは大江湿原までは徒歩約1時間、
木道が整備されて、歩きやすいです。
お分かりの方は数字もしくは大江湿原がある都道府県名をよろしくお願いします。



























こんばんは!度々のコメントとお答えをありがとうございます。
スズラン☆さん、どうもお疲れ様です。
そうですね、健気な植物で花は可愛いですね。
そうですか、セイタカアワダチソウのような草が生え始めましたか。
そうですね、大変繁殖能力がある植物ですね。
周囲に増えないことを心よりです。
問題の答えですが、1番の福島県が正解になります。
素晴らしいですね!どうもおめでとうございます(祝)
この大江湿原がある南会津郡桧枝岐村の裁ちそばが美味しいですので、
機会がありましたら、いかがでしょうか?
雑草の中にモサッと生えている印象ですね。花は可愛いです。
それで思い出しましたが、実家庭に今2本ほど、セイタカアワダチソウ のような草が生え始めて、
蚊が出なくなる迄放置予定ですが、戦々恐々としています。(笑)
答え 1