世界は一冊の本
- カテゴリ:日記
- 2026/09/24 06:41:26
本を読もう
もっと本を読もう
もっともっと本を読もう
書かれた文字だけが本ではない
日の光、星の輝き、鳥の声、
川の音だって、本なんだ。
ブナの林の静けさも、
ハナミズキの白い花々も、
おおきな孤独なけやきの木も、本だ。
本でないものはない。
世界というのは開かれた本で、
その本は見えない言葉で書かれている。
ウルムチ、メッシナ、とんぷくトゥ、
地図の上の一点でしかない。
遥かな国々の遥かな街街も、本だ。
そこに住む人々の本が、街だ。
自由な雑踏が、本だ。
夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ。
シカゴの先物市場の数字も、本だ。
ネフド砂漠の砂嵐も、本だ。
マヤの雨の神の閉じた二つの目も、本だ。
人生という本を、人は胸に抱いている。
一個の人間は一冊の本なのだ。
記憶をなくした老人の表情も、本だ。
草原、雲、そして風。
黙って死んでゆくガゼルもぬーも、本だ。
権威を持たない尊厳が、すべてだ。
200億光年のなかの小さな星。
どんなことでもない。生きるとは、
考えることができるということだ。
本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。
長田弘


























