仮想世界に潜む罠
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/12/19 03:55:49
先日結構大きめの本屋さんへ行ったところ、
今週のベスト10書籍とやらを並べてある棚の1位のところに
「アバター」というタイトルの本があったので思わず興味を惹かれて手にとってみました。
本当は買えば良かったんだけど、現在無職で金欠なので
立ち読みでざっと読みきってしまいました。本屋さんごめんなさい(/ω\)
内容は地味でクラスの女王様的存在の女子に脅えながら生きていた主人公が
携帯のアバターサイトに登録させられ、
アバターに出逢ってアバターを着飾りたい、
誰よりも素敵なアバターにしたいという欲求が膨らみ、
その衝動を抑えきれなくなりついには犯罪にまで手を染め、
その人生が一変するという割と良くあるお話しだったんだけれども、
同じようにアバターやそれを着飾るアイテムがある世界で遊んでる身としては
「ねーよwこんなことwww」
とは言い切れないどこかリアリティのある世界に自分の身を振り返ってみたりしましたw
時には思わず「あるある」と呟きそうになったりも…。
自分は、アイテムに執着しすぎていないか?主人公を本当に笑えるのか?
この主人公はいつかの自分、もしくは身近な誰かじゃないのか?
読んでると色々突っ込みどころはあるものの(例:携帯サイトなのにパケ代無視とか)
娯楽として読む分にはそれなりに楽しめました。
あ、でも若干後半グロイ表現も出てくるので苦手な人は要注意ですよ。
しかし、この若干突拍子もない強引な世界観への誘い方は
何か※「リアル鬼ごっこ」とか※「バトルロワイヤル」に通じるものがあるなぁ…
(※くりすはどちらの作品も未読&映画見ておりませんのでCM等の断片情報です)
と、思っていたら何と作者は「リアル鬼ごっこ」の山田悠介さんご本人だったのですね^^;
いやぁ、いまだにアバターというと私もそっちを思い浮かべてしまいますw
あ、実は映画もちょっと気になっています。多分映画館に観に行くまではしないと思いますが^^;
小説の方は、割とさくっと読める内容だったので立ち読みしようと思えばできると思いますが
漫画や雑誌の立ち読みよりは疲れるのであんまりオススメはしませんw
現実と非現実の世界の紙一重を上手く表現できるかどうかは作家の腕の見せ所ですよね。
そういうのが上手い作家さんは憧れてしまいます。
>アルク様
「バトロワ」の方は一時期かなり話題になりましたよね。
結構はまってた人も多かったみたいですし。きっと面白かったのですね。
突拍子もない話は読者の興味をひきつけやすい反面、
上手く操縦するのが難しいですからある意味難しいジャンルだと思います。
確かに映画館の予告で見かけた「リアル鬼ごっこ」はわざとらしかった?記憶が…^^;
個人的にはリアル鬼ごっこは演技がちょっとアレだった気がしますけど
バトル~の方は白熱しててサバイバル感ありましたよ^^
って違う話になってますかねw
…
…
…(気を取り直して)「アバター」と言えば、最近公開の映画のことしか知りませんでしたが、面白そうな本を教えていただきました。買おうかな。それともくりすさんを見習って、全編立ち読み?
僕も、リアル鬼ごっこもバトルロワイヤルも、内容の詳細は知りませんが、ありそうもない狂気の世界と、日常的な現実の世界は、紙一重なのかもしれませんね。