Nicotto Town



生きるための本

なかなか普通の人には共感は得られないけど、
わたしの中で、とても重要な位置を占める本があるの。

イタリア人作家、プリーモ・レーヴィの
『SE QUESTO E UN UOMO』

Eの上にイタリア語の記号が付くけど、英語モードのパソコンでは打てない。
「これは人間なのか」という意味なんだけど、
邦題はなぜか『アウシュヴィッツは終わらない』

ラーゲルの日常生活を描いた自伝で、フィクションは無し。
ヴィーゼルとかフランクルのような切り口では無くて、
とてもイタリア人的な切り口。

映画の『LA VITA E BELLA』(『ライフイズビューティフル』)系の、
人生とか人へのイタリア人特有の観点は、この本にも見受けられるわ。

人間とは何かを突き付けられると同時に、
人間が人間であるために、もっと言えば人として生きるために、
究極に必要なものは文化(脳と心)だということに気づかされる。
衣食住だけでは人とは言えず、人は文化によって人になる。

彼を救ったものは、様々な偶然と、運と、知識(学歴)。
そして、ダンテの詩。

とても、沁みる本。
何十年も前から変わらぬ愛読書。

ラーゲルじゃないけど、一部共通する部分のある環境にあったわたし。
元々文化芸術好きで、仕事もそれを目指していて携われていたこともある。
わたしが今まで生きてこられたのはそこに文化があったから。

文化(言語、思考、表現など)を取られると、心が死んでしまう。
そして、生きようとしなくなり、体も死んでいく。

生きるということにおいて劣悪な環境での最後の砦、最後の救いは、
自分が人であることを思い出させてくれる文化なのよね。

生命維持のために、人が人であることは最も重要なこと。
文化は人としての根源。

この本は、わたしが人であるために、生きるために力を貸してくれた本。
レーヴィにとってのダンテの『神曲』のようなもの。

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2017/03/12 21:05
小向さん、こんばんは。
わたし、目悪くなっても読んじゃうよー。
ダメだなーと思ってもついパソコン開けちゃうし、本も読んじゃう…。
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2017/03/12 20:48
気になる本で
渡辺和子「置かれた場所で咲きなさい」
かな。
目が悪くなるの怖くて読んでないけど。
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2017/01/14 23:14
秋コアラさん、人生哲学なんていうすごいものじゃないですけど、
人がより良くなろうという前向きな心で、自由な発想で生み出してきたものが文化ですから、
文化に人の心を感じます。
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2017/01/14 23:08
カンタロウさん、なんとまあ…。
終末は年齢にかかわらないと思いますけどね。
そして普通の環境ならば、人としての尊厳は人それぞれだと…。
わたしは「自分でものを考え、思い、感情を持つ自由と、それを表現する権利」
が人としての尊厳の基礎かなと感じています。
そして「ありがとうございます」という気持ち逝けたら、幸せな人生だったと思えそうです。
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2017/01/14 03:41
めのめのさんの1本筋が通った生き様は、こんな人生哲学に裏打ちされていたのですね^^。
私も学ばせて頂きます^^。
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2017/01/13 20:07
今晩は

人間の 尊厳とは 何か?
簡単に 教えてもらえませんか?
もうすぐ 終末 の おいらには きっと 役に立つと思います

まあ いいか と 思って 行きたいもんです
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2017/01/12 21:19
そうなのよねぇ…小向さん。
自分で自分の首を絞めていくような愚かさがある人間。
人の間で右往左往しないで、人として独立していたいわと思うのです。
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2017/01/12 19:27
ロボットが進歩して人間の仕事がなくなるという話題最近みるけど。

人間は仕事無くなって何をして生活するのか、とか考えると非常に怖い。

人間って何だろう。どこへ向かってるのだろう。



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