Nicotto Town



金融という怪物

ここで少し時代をさかのぼります。日露戦争の頃・・にです。


まえにお話ししたように、日本が勝利し一等国として「帝国」の
仲間入りを果たすこととなります。
「日本海軍はそこまで強かった。」
というだけの説明では、ちょっと的を射ていません。

確かに、当時のロシア・バルチック艦隊は最強と言われた軍隊でした。
そこに日本海軍が勝利できたのは、それまで彼らが英国との戦いで
疲れ果てていた、という「ラッキー」があったことを加味しなくては
いけません。また、日本側が英国から情報をかなり貰っていたということ。

そして、当然のことながら、戦争には大量の「お金」が要ります。

当時、戦費調達のための戦時国債を買ってくれていたのが
ユ・ダ・ヤ系の国際金融です。

彼らは親身になって困った日本国にお金を貸してくれた・・のでしょうか?

当時の帝政ロシアでは、ユ・ダ・ヤの人々が抑圧されていました。
民衆の中から体制打倒の芽(マルクス主義)も出てきていました。
まさに革命前夜に向かっていく様相です。
この革命を成功させるためには「王」を打ち倒さねばならない。
そのためにはロシア軍の力を弱体化させなくてはならない。
そのための援軍として、日本海軍を使い、帝政ロシアを叩く。

・・これが目的だった、と言うのが本当のところです。

この、ロシアを「王政」から「共産主義国家」に作りかえること。
が、最終目的でした。(なぜか?は、前回を参照してください)

「いや、彼ら(金融家)は同族を救うためにそうしたのだ。」

そう解説する人もいるかも知れません。
だったら、なぜ、その強大なパワーを使って、わずかな地位向上
くらい「王」に進言しなかったのでしょうか?
彼ら(金融家)の発言には、ところどころ貧しい同族に対しての
侮蔑のことばがみられます。
個人個人では良くも悪くも色んな人がいたでしょう。
しかし、大きな歴史の流れで見ていくと、彼ら(金融家)の
やってきたことは戦争の「誘発」と「煽り」です。

「日本海軍を使い、帝政ロシアを叩く」

・・・何かに似ていませんか?

・・そののち、日本が日露戦争時に借りた借金を完済するのは 
1986年になってのことでした。





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