Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②


こんばんは!1日(月)は西日本は雲が多く、午後は日本海側を中心に

雨が降るでしょう。東日本から北日本は日中は晴れる所が多くなりますが、
夜は日本海側から雨や雪が降り出す見込みです。
日本海側の地域では落雷や突風などに注意して下さい。南西諸島は晴れるでしょう。

登るにつれ
深まる秋の色
豊かな森が育む命
大都会の夜景を一望

              錦に輝く潤いの森
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                雲取山

*撮影:10月下旬

〇ガイド 大内征さん

山岳雑誌や山のガイドブックで活躍する大内征さん。
日本各地の身近な山にまつわる文化や歴史を取材し、その魅力を紹介しています。

前回は雲取山から西へ連なる奥秩父の山々のご紹介まででした。
今回は三峯神社の信仰からご紹介し白岩山を通り、頂上を目指します。

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ> 三峯神社のオオカミ信仰

〇三峯神社のオオカミ信仰

登山口になる三峯神社。オオカミ信仰で知られています。

人や家畜を襲う獣として恐れられてきた狼。
しかし、畑を荒らす鹿などを追い払ってくれる神の使いとして
畏敬の念も持たれてきました。

三峯神社のオオカミ信仰が広く知られるようになったのは、江戸時代のこと。
ある夜、境内に

狼むらがり来(きた)りてみちみちたり

この不思議な出来事が神のお告げとされ、
オオカミのお札が作られました。
これが関東一円で大流行。
畑を守るだけではなく、火事やどろぼうなど
様々な災いを除けるとされ、
お札を求める参拝者が絶えませんでした。
今も年間45万人が訪れる三峯神社。
奥秩父の深い森がオオカミ信仰を育んできたのです。

歩き始めて4時間、標高1700mを超え、さらに森が深さを増してきた。

「まさに今から雲取山と、まぁ核心部に入って行くんですけど、
 まぁ、コメツガとかシラビソとか、
 まぁ、そういう針葉樹がここからは続いていく。
 亜高山帯の樹林帯が続きますね」

足元にいろんな苔が生えてますね。

「奥秩父は大体700種類ぐらい、苔があるといわれてます」

陽の光を遮(さえ)ぎる針葉樹の森。
その薄暗く湿った所に苔がびっしり生えている。

〇イワダレゴケ

潤いに満ちた苔の森。
山懐(やまふところ)に豊かな水を湛える奥秩父ならではの風景だ。

「もうこれ、シラビソですね、ここに、小さいのが一生懸命生えてますね」

ほんとだ。苔の上で育ってる。
針葉樹の森に守られている苔。その苔が幼い木々を育んでいるんだ。

「こうやって森が再生していくというか、まぁ、命が循環してく感じがね、
 この、この中だけでも感じられるし、味わい深いですよね」

〇白岩山(しらいわやま)(1921m)

登り始めること4時間半、木々に囲まれたピークへ。

「白岩山の山頂に来ました。
 標高1921m、雲取山に行く一つ手前のピークですね」

*秩父多摩国立公園
 白岩山
 標高 1921、2m

この辺りで急な登りは一段落。山頂の脇でひと休み。

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル> ボトルの使い方

〇大内流 ボトルの使い方

普段は水筒として使うボトル。
でも、いろんな使い方があるらしい。

「ボトルは登山では様々な用途で活用できるので
 僕はいくつか持つようにしています」

どんなものを入れているんですか?教えてください。

「液体以外にもね、こういうものとか、
 食べ物を入れることも出来、こっちは行動食」

〇ドライフルーツやナッツなど乾いた行動食を入れる

「これはドライフルーツとナッツですね。
 こういうね、乾物とかを入れるにはちょうどいいんですよね。
 こっちはですね、間口が広いので、
 まぁ、いろんな物を入れるのに便利なんですね。
 メモ帳、地図のコピーとかそういう濡らしたくない物を入れています」

〇濡らしたくない大事なものを入れる

大事なものをまとめてボトルに入れておけば安心。
探すときに中が見えるので便利だ。

「まぁ、次はこのボトル耐熱効果がある。
 湯たんぽにすることが出来るんですよ」

〇お湯を入れて
 即席の湯たんぽに

熱いお湯をボトルに注いで。
手ぬぐいで包めば朝晩冷える山小屋やテントでも重宝する。
アイデア一つで小物入れから湯たんぽまで
いろんな活用法があるんだなぁ。

白岩山から先はなだらかな登山道を行く。

「芋ノ木ドッケって書いてます」

芋ノ木ドッケ?珍しい地名ですね?

「ドッケっていうのはその土地がまぁ、尖ってるってところからきている。
 まぁ、ここの山がちょっと尖っていて、
 で、この芋の木が沢山生えてるっていうのが名前の由来です」

芋の木ってなんですか?

「まぁ、この辺ちょっと落ちてますねぇ。
 これですね、芋の木。コシアブラのことです」

新芽が美味しい山菜ですね。

「まぁ、これをこの周辺では芋の木って呼んでいて、
 僕の出身の東北ではアブラッコとかっていいます。
 あの天ぷらで皆さんね、よく食べますよね?山菜。
 はい、大好きな方、多いと思いますけども」

芋の木の多い尖った山かぁ。その土地ならではの呼び名、面白いなぁ。

石灰岩が剥き出しになった芋ノ木ドッケ。その山を巻くように進む。

「あ~、雲取山が良く見えますね~」

木々の合間に頭を覗かせる雲取山。だいぶ近づいてきたなぁ。

雲取山へ続くこの尾根、埼玉と東京の境なんだそうだ。

「この尾根にはちょっと面白い特徴があって、
 この尾根の右手側から出る水はですね、まぁ、やがて荒川に合流をして
 埼玉県を北側から通って東京湾に注ぐんですね。
 で、一方でこの左手に見える方、こっちから出た水は多摩川に合流して、
 で、やがて東京都の南側から東京湾に注ぐんです。
 つまり一つの雲取山という山から出る水が
 東京という大都市を南北から潤している」

東京で一番高い山が東京の水瓶って訳かぁ。

「なんか暮らしを支えるふか~い森が
 この東京都の最高地点まで繋がっていると思うと凄いですよね?」

登り続けること5時間半

「ようやく今日の宿に到着ですねぇ」

山頂のちょっと手前の山小屋だ。
感染症対策の為、受け入れる人数を制限しているので、事前の予約を忘れずに。

長い登りで少し疲れたなぁ、ゆっくり休もう。

夜、小屋の東側には東京の夜景。
一際高く聳えるのはスカイツリーだ。
1400万人が暮らす巨大都市が瞬(またた)いている。
明日はこの東京の一番高い所に立つんだ。

書くことを生業(なりわい)としている大内さん。
一日の終わりには筆を執る。

東京の一番高いところで待つ朝陽(あさひ)

最も神々しい朝陽
その光を浴びることができるのは
ここ雲取山を目指す
ハイカーだけの特権だ

朝5時、暗いうちに小屋を出発。

登ること30分。

〇雲取山(2017m)

着きましたね~?

「はい、お疲れ様です。2017m、雲取山到着です。

*標高 2017、1mです

「東京都で一番高い所ですね」

ありがとうございました。

眺めの良い山頂の南側へ。

「ここで夜明けを待ちましょう」

刻一刻と近づいてくる夜明け。

「あ~、東の方、すこ~しずつ空が赤くなってきています」

折り重なる奥多摩の山々の向こうに東京の街が一望できる。

曲がりくねりながら東京湾に注ぐ多摩川。
この水があそこまで流れて行くんだ。

「お~、きてますねぇ、朝日。やぁ、凄い」

朝6時前、陽が昇る。

これが東京で一番高い所から見た朝日だ。

今回はこの辺りで終わります。次回はこの雲取山から見えます
朝日や山並みの景色のご紹介を致します。








 










アバター
2021/02/01 23:05
こんばんは!今回は実はJUST3000文字なのですよ。
これ以上他で続けるか迷いましたが、このようになりました。
そうですね、言われてみると雲取山になぜオオカミがいるかですよね?
大神と変換が出来ますので、どうでしょうか?
アバター
2021/02/01 22:37
今日も頑張りましたねw
オオカミは何故集まったんですかね?




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