日本百名山 ～ BSプレミアム ～ ②
- カテゴリ：レジャー/旅行
- 2021/09/01 00:33:48
こんばんは！１日（水）は北海道から東北北部は概ね晴れますが、
東北南部は雲が広がりやすく午後を中心に雨が降る見込みです。
関東甲信から北陸は雨の降る所が多いでしょう。
東海から近畿も雲の多い天気となり、午後は処により雷を伴った雨が
降る見込みです。中国から四国、九州から沖縄は概ね晴れますが、
一部でにわか雨や雷雨がありそうです。
雪解け水が流れる
清らかな滝
初夏を喜ぶように
咲く花々
楽園の様な
山頂の湿原
初夏！輝く天空の大湿原
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苗場山
〇登山ガイド 高波太一さん
高波さんの父親は苗場山の山頂で２００６年まで山小屋を営んでいました。
高波さんもその手伝いをしながらガイドになりました。
＊撮影：６月中旬
全開は名も無き滝の優しい水の流れの紹介まででした。
今回は苗場山の水の恵みの紹介から始めます。
＜山旅スケッチ＞ 水の恵みを受ける山里
苗場山が広く知られるようになったのは、
江戸時代のベストセラー、北越雪譜（ほくえつせっぷ）から。
〇北越雪譜
〇鈴木牧之（１７７０年ー１８４２年）
江戸後期の随筆家
新潟で生まれた鈴木牧之（すずきぼくし）が
雪深い地域の生活や文化を知ってもらいたいと書いたものでした。
牧之は苗場山をこう表現しています。
山の名に呼ぶ苗場といふ所
こっかしこにあり
そのさま人のつくりたる
田の如き中に
人の植たるやうに
苗に似たる草生ひたり
山の頂上部を田んぼのようと表現した牧之。
しかし当時麓で暮らす人々にとって米はほとんど口にすることが
出来ないものでした。
此（こ）の地の人
上食は粟に稗小豆（ひえあずき）をも交（まぜ）て喰ふ
下食は粟糠に稗乾菜（ひえおしな）など
まじえて喰ふ
この地域で稲作が始まったのは明治に入ってから。
それを可能にしたのは苗場山から流れ出る水でした。
女性の方「田んぼもあって畑もあって水が無いと生活できねぇだっけ
個々の水が一番大事だと思う。
苗場山の伏流水が一番大事だと思う」
今も苗場山の水が人々の暮らしを支え続けています。
沢を離れ森の中へ。
「ここから静かな森の中に入って行くようになります」
人が少なくてほんと静か。
「ちょうど葉っぱがまだ薄くって凄く光が射す時期ですね。
木漏れ日が気持ちいいです」
高波さん、子供の頃はお父さんと来たんですよね？
「小さい時とか私も色々知りたがり屋だったので、
この花の名前はなぁに？とか聞くと鳥の名前だとか、
お父さん、全部教えてくれましたね」
へぇ～、そうなんだ。
「耳を澄ますと鳥の鳴き声も聞こえてきます」
ジュウイチ♪
ジュウイチ♪
ジュウイチ♪
ジュウイチ♪
「鳴いてる鳥がね、ジュウイチっていう鳥なんです」
〇ジュウイチ（黒い鳥）
「ジュウイチ、ジュウイチってね」
ジュウイチって鳥がジュウイチって鳴くんだ。
「そういったのもみんなお父さんに教えてもらいましたね」
「ここにね背～の高い大きなハリギリの木がありますね」
〇ハリギリ
「何百年もここに立ってたんだなぁと思うと、
自分なんかより先輩っていうか」
樹齢は推定１５０年。
「雪崩とか起きるとすぐ木が折れてたりして、やっぱりそういったのを耐えて、
長年ここに立ち続けているんだなぁって思うと尊敬しますよね」
「ここ登るとですね、尾根に出ますので」
木の根が凄いですね～。
「ここは尾根なので土が流出しやすくて、
このように剥き出しになっているんですね」
土壌が浅い為、根が地中深く伸びることが出来ず、地表に出てしまうそうです。
「この木、私、輪くぐりの木なんて呼んでいまして、
まぁ樹種はウダイカンバですね。
恐らくこういった石が元々あって、その上に種が落ちて根っ子が伸びて、
その後石だけが転がってこのように残ったかなって想像してますけれど」
へぇ～、ここに医師があったんですかぁ。
「くぐって行きますね」
「ここにもね～、いい木がありますんで～、見てって欲しいんですね」
根っ子が浮いてますねぇ。
〇ネズコ（クロベ）
この木も足元の土が流れてしまったそうです。
大きな体を浮いてしまった根が支えているんです。
出発して３時間、山の中腹まで来ました。
今回はこの辺りで終了と致します。
次回は山の中腹に咲いている植物のご紹介から始めます。
そうですね～、酒処ですものね。
麓には苗場のスキー場が、そのさらに下には田園風景ですね。
いつか美味しい物を苗場周辺で食し、夜はお酒を一献頂いてみたいですね。