Nicotto Town


モリバランノスケ


ツツジ君の旅立

今朝は、昨日に続き、雲ひとつ無い青空が広がっている。草木樹木達の葉が、微かに揺れているから、風が彼等を優しげに撫ぜているのだろう。今日も、心が浮き立つ、気持ちの良い一日に成りそうだ。(お早よう)。妻と笑顔で挨拶を交す。

階下に降りる。我がFamilyの面々、お蝶、チャム
、ウサコ、カスタム、クモ吉、達が元気な表情で私達を迎える。夫々と、(おはよう)(オハヨウ)
・・・・・。挨拶を交す。それから、私達夫婦は、洗面歯磨きを行ない、スッキリとした気分に。そして、全員でNHKのラジオ体操を行う。
私共夫婦にとつては、昔から、親しんでいる。

それからは、Breakfastの時間である。皆んな夫々に、自分の食材を用意調理して愉しむ。それが
我がFamilyの流儀である。その時、ログハウスのガラス窓に、大鷹(たかお)の姿が。何やら、物言いたそうな様子なので、彼を中に招き入れる。

鷹 (ツツ次が居なくなってしまった。何処にも
  姿が見当たらない)
私 (地面に根を張っている植物のツツ次が、
  居なくなるとは、どういう事だろう。
  理解に苦しむね)

私達二人の会話を、黙って聞いていたお蝶が、(実は)と、前置きして、話しだした。

蝶 (ツツ次さんからは、皆さんには黙っていて
  ほしいと、言われていました。私の判断で
  皆さんに伝えます。彼は、旅に出たのです)
私 (何故?。どうして?。何処へ?)
蝶 (ツツ次さんは、以前から、南から北へと、
  旅を繰り返えす私の生き方を、羨ましがっ
  ていました。それで、旅に出たのです)
鷹 (何処へ出掛けたんだろう)
蝶 (弟さんの住んでる、愛知県民の森です)
鷹 (あそこなら、よく知っている。旅の途中に
  今度、よってみるよ)
私 (思い出した事がある。彼の故郷、埼玉の
  植木農場での、平和な暮し。そこで別れた
  病弱な弟の話。彼に会いたいんだろう)
蝶 (お世話になり、大恩あるご主人には、どう
  しても切り出せない、と悩んでいました)

お蝶は、ツツ次の突然の行動を、どうか許してやって欲しい、との懇願する表情で、私を見詰めている。

  




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