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維新の会 TPP参加で弱者切り捨て

政治: 維新の会 TPP参加で弱者切り捨て
http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki_o/52762045.html #政治
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こんにちわ。呟き尾形です。
 
 

 維新の会の橋本氏は、「(TPPには)基本的には参加だ。ヒト・モノ・カネの移動は国境を意識せず、日本の外から付加価値を取り込む」と述べ、農家など の反発については、「一部の人は痛みを伴うかもしれないが、将来的には必ずプラスになる」と語ったそうですが、これは弱者切り捨て宣言です
 つまり、維新の会は、俺様の言うことに反発する農家なんか、TPP参加して、反対する農家はのたれ死ね

と言っているようです。

 まぁ、これで、維新の会は、TPPには基本的には参加ということですね。
 で、反対意見など無視するようです。
 民主主義を否定している独裁者ですね。
 その上、公約なのに、賛成だけ意思表示して、なんら提案もしないのは、無策だという証拠です。
 さらに、かならずプラスになるというのであれば、どんなプラスなのかぐらいは説明できるはずだけど、実は、ぜんぜん、どんなプラスから説明できていません。おそらく、質問しても必死に論点をずらして、質問に直接答えないようにするでしょう。
 つまり、橋下氏は、TPP賛成者の多くがそうであるように、TPPがどんなものか知らないで、印象で判断しているということです。
 そんな状態ですから、農業の痛みというものが、壊滅状態という致命傷を、かすり傷のように印象操作しているわけです。
 たいしたビジョンも信念もないお調子者の橋下氏の発言は、いつもの大言壮語ですね。
 それも農業がどんな致命傷を受けるか知らないわけで、とくに、日本という国家が食糧保障をしないということになるんですけどね。

 仮にTPPに参加した場合、現時点の農業が生き残る策は大きく3つあります。

 1つ目は、農作物のブランド化です。これは、農作物を高級化することで利益をえるというもので、日本の和牛ブランドで成功例がありますが、高級食品は日常の食糧にはなりえないので、食糧保障という側面では完全に対策になりません。

 2つ目の農業生き残り策は、貿易に不向きな葉野菜などに軸を置いた農業の大規模化にともない、加工、流通、販売を一括で行う農業の6次産業化ですが、これは、かなりすぐれた経営能力が必要とされます。
 で、そんな経営能力があれば、現時点でも利益を出す農家になっていますので、全体的な農業の問題をみれば、まず無理でしょう。
 さらに、この大規模な農家は北海道か、沖縄以外の都道府県でも有数な農家でないとTPPにたえられない状況になり、農業全体の解決策にはならないでしょう。

 そして、3つ目の農業の生き残り策は、地産地消に特化した営農です。
 これは地域密着型で、生産、販売をするという営農で、規模の小さな農家は実質これが選択肢になるでしょう。
 ただし、これは、局地的なものなので、都市部の食糧保障としてはナンセンスだということになります。

 で、問題は、上記のTPP参加後に有効と思われる対策があるにもかかわらず、多くの農家が、3つの選択肢を選べるかと言えば、不可能なケースが多くあるということです。
 だから、壊滅的な打撃であり、致命傷だということです。
 その理由は、そもそも、日本の農業は食糧保障をメインにしていることもあり、国際競争を前提としない仕組みになっていることが大きな理由です。
 別に、その仕組み自体間違いではありません。
 なぜなら、国家が国民の食糧を保障するのは至極当然で、食糧保障の観点から見れば、国内の食糧自給率が100%以下であれば、100%に近付ける政策的な努力は必要不可欠だからです。
 それを、弱肉強食のバトルロイヤルのTPPに参加して法的にも準備ができていません。
 さらに、日本の農業は、農作物を生産する能力は問題ないのですが、経営能力、資本力、マネジメント能力は、現在の多くの農家に欠落しており、これも壊滅的な打撃になります。
 橋下氏はこうした致命傷を「一部の痛み」と表現しているわけです。



 TPPに参加し、農業が日本の食糧保障を支えるためにはこれらを補うための政策が必要ですが、維新の会はまるでそれがないのです。
 農家のことなんて知ったことではない、切り捨てろ。
 俺様に反対した報いだ。
 嫌なら賛成しろ。
 橋下式論法はたいていこうです。

 これが、「一部の人は痛みを伴うかもしれないが、将来的には必ずプラスになる」という言葉から導き出される結論です。
 ま、こんな無責任な大言壮語は今に始まったことではないので、ポピュリストのオオブロシキにすぎないということです。



 




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