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緊急雇用捏造プログラム

雑記帳: 緊急雇用捏造プログラム
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緊急雇用捏造プログラム

 え~、2009年12月の鳩山政権で「緊急雇用創造プログラム」というものがありました。
 3本柱は、下記の3つ
 〈1〉介護分野で、施設で研修勤務しながら介護福祉士などの資格試験を受ける場合、特例として実習を免除
 〈2〉農林、環境、観光の「グリーン」分野で、建設業などからの転職支援や人材育成
 〈3〉「地域社会」分野で、若者やフリーターの雇用支援を行うNPOなどを活用

 というもの。
 そもそも、公共事業は、雇用創出という役割があったのに、それをことごとく中断すれば、当然失業者は今以上に出てくるわけです。
 公共事業といえば、建設業がほとんどなわけですが、こうした人たち向けに、介護分野やグリーン分野、地域社会分野を与えることが合理的かどうかは正直疑問ですし、実際効果が見られなかったわけでダメだったわけです。

 これは、そもそも、失敗する要素がてんこ盛りです。
 といいますのも、介護分野ですが、ほとんどの仕事は資格が必要とされていますし、実は、人手不足なのは、資格を持っている人が少ないのと、過酷な労働環境で続けられない仕事だからなんですよね。
 まぁ、政治的にそれを補佐する形の政策があれば効果的ですが、具体案がないので失敗は必然です。
 ただ、どんな政策であろうと、いえることは、現在の介護分野は、過酷な労働条件です。
 となれば、働いている人に、さらなる精神的、肉体的な負担を強いることになるでしょうし、介護の分野の雇用を増やすのは、介護保険を増やさなければいけないわけです。
 介護保険は、一般の方々から徴収されるわけですから、税金みたいなもので、増税による雇用政策というものになります。かりに、介護保険を上げることなく、雇用を促進すればどうなるか?
 国債発行となるでしょうから、当時の民主党政権が、公共事業を批判していることを自分でやってしまうことになるわけです。
 何をやってもうまくいかない口だけの政党が民主党だということですね。
 まぁ、今回の選挙の大敗で、口だけではだめなんだよということをぜひ学んで欲しいものです。

 次に、グリーン分野
 これは、人件費を半永久的に支払ってくれるならいけそうですが、多分、破たんするでしょうね。
 農林業はなんとなく移行できそうな印象はあるかもしれませんが、人を増やす経済的な余裕なんてないし、農作物を増産して、売れる場所がないというの非常に問題があるわけです。
 ちなみに、事業仕分けで、直売を助けるマルシェプロジェクトを廃止しましたからますます狭き門になるわけです。
 こんな風に、鳩山政権は、観光、農林、環境面で、効果的な景気対策を打ち出していないからです。
 さらに、麻生政権の景気対策を否定し、方向転換して、国債をそれ以上発行しているという本末転倒名民主党政権のツケは、大胆かつ革新的な政策をしない限り10年以上は不景気になるでしょうから、景気がわるけりゃ、雇用どころか存続が危うくなります。

 地域社会
 これが、一番建設的ではあるのですが、雇用問題の丸投げになる可能性は大。
 つまり、民主党政権が口を出さないことが最善の策で、金だけ出していればいいというところなのかもしれません。


 日本が資本主義経済をとっている限り、雇用対策と景気対策は連動しなくちゃ空回りするわけで、介護分野、グリーン分野、地域社会分野への景気対策を連動させないと、無駄な雇用対策となるのは、自明です。
 で、そうしないと、いきあたりばったりで、応急手当の、緊急雇用捏造プログラムになりかねないので、早急な雇用対策をするべきであると思いますが、鳩山政権は、そんなそぶりは一切見せていませんね。

 まぁ、安陪政権がまともな政策にブラスαで何かをすればいいとは思います。
 個人的には、中小企業向けの正社員に対する人件費の補助制度と、資本金を基準とした大企業に対して、アルバイトやパート、派遣に対して課税することあた りが抜群の雇用対策になると思いますが、安陪政権にそんなこともできないでしょうし、短期的な経済政策にターゲットをあてるでしょうからちょっと無理です かね。
 

 

 




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