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市街化調整区域の固持が復興を妨げている

政治: 市街化調整区域の固持が復興を妨げている
http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki_o/53492818.html #政治
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こんにちわ。呟き尾形です。

 被災地の復興がなかなか進まない。などということはよく話に上げられていますが、その要因の一つに、市街化調整区域によって、住宅が建てられない、企業 が参入できないなどの規制がかかっていることが上げられ、震災前の市街化調整区域がかたくなに固持されているがために、復興が進まないという要素がありま す。
 問題は、行政はこの事実を知ってか、知らずか、まったく手を着けていません。
 ですから、被災地から避難して、津波被害の少ない地区に新たに住宅を建てたい、新たに起業したいということを妨げられています。
 そして、被災者は、選択肢が狭められ、元の故郷に戻りたいが、戻ることができないという、行政自ら復興を妨害しているという現象がおきています。

 私の住む、東松島市の野蒜は高台移転を念頭に復興しようとしていますが、高台を新たに切り開き、小学校などを新たにたてたとしても、住宅は市の所有する ものになるそうです。これを希望するのは、大抵の場合は、高齢者ですが、中年以下の年代は、自分の住宅を建てたいと希望し、高台移転は希望するものとはこ となる行政がなされていることになります。こうなると、中年以下の年代は、野蒜という地域から追い出されるような形になることが予測されます。
 すると、野蒜の高台移転先は、高齢者だけの地域になり、人口減少が計画時点で予測されますし、実際、小学校の生徒数の推移も、5年で現在の半数ぐらいになる資料が示されています。
 その上、高台移転先は、小規模の商業だけの参入が可能とされているため、企業や自営業などの産業も入れず、野蒜から締め出されることになっています。
 仮に、野蒜に企業や自営業などの産業をやろうとすれば、危険区域という住宅建設を規制されている区域で仕事をし、さらに、危険区域は観光業が提言されています。
 個人的には、住宅を建てるには危険だと危険区域に指定した場所で、観光や産業はいいよ。というのは、矛盾を含む、無責任な判断のように思えてなりません。

 となると、野蒜で津波被害ななかったところに需要が発生するはずなのですが、その地域のほとんどは、震災前の都市計画で、市街化調整区域となっています。


 市街化調整区域とは、都市計画法により、都市計画で定められる都市計画区域における、区域区分のひとつです。
 市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域とと定義され、では、市街化調整区域では、開発行為は原則として行わず、都市施設の整備も原則として行われないことになっています。
 つまり、新たに建築物を建てたり、増築することを極力抑える地域となっているわけで、復興に伴い、住宅を建てたい、被災地復興に向けて産業が参入することが原則として規制するということになってしまっています。
 この市街化調整区域はかなりやっかいで、復興計画を立てるにしても、復興計画の選択肢をかなり狭め、制限し、その結果、復興を妨げていることになります。
 ただ、その都市計画は、今回のような災害を前提としていません。
 ですから、本来なら、復興計画にともない都市計画も見直すべきというのが合理的なはずなのですが、どうも、震災前の都市計画はかたくなに固持されたままです。
 
 そんな状況で、復興計画は、野蒜地区が衰退し、別の地区が市街化していき、人口の多い市街部だけが利便性を高めていくという行政をしていくことで、復興どころか、衰退計画が、復興予算でなされることになるのが、東松島市の復興計画となっています。

 こんな本末転倒な復興計画で、自分の故郷が衰退していくのはどうにも残念なので、市街化調整区域の見直しなどを宮城県に提案することにしました。
 引用します。
★★★ここから★★★


宮城県知事へ 復興の妨げをしている行政をしている件

復興の妨げになっているもの
 震災前の市街化調整区域の固持
 東日本大震災で破壊された故郷を復興に向けて頑張ろうとしている民間の力を、震災
前の市街化調整区域の固持によって、妨げられています。
 民間の力を妨げる行政は、結果として復興を邪魔する障害になります。
 柔軟性のある対応ないし、復興計画に伴う震災前の都市化調整区域の見直しのご検討
をよろしくお願いします。
 と知事に伝えてもらえるように、県の都市計画課に伝言願いましたが、伝わっていま
すでしょうか?

 といいますのも、東松島市に市街化調整区域の開発が非常に困難で時間がかかり過ぎ
ることを指摘したところ、それは宮城県の責任なので、かなり難しいとの回答がありま
した。
 震災前の都市計画が、震災後の復興の妨げになるのでは、本末転倒です。
 テレビの報道では、政府が批判されていることが多いのですが、宮城県の震災前の制
度にたいする、かたくなさもまた、復興の妨げになっている事実があることを知ってい
ただくとともに、柔軟性を持った対応、および、手続きの簡素化と期間短縮をお願いし
ます。
 そうでないと、被災地の県みずから、復興を妨げていることになります。
 ご配慮のほど、よろしくお願いいたします。
★★★ここまで★★★

 無駄かもしれませんが、そもそも、こうしたことをあきらめたら復興なんてできませんからね。こつこつと無駄な努力を積み重ねることが、復興への道だと思っていこうと思います。




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