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問題解決は失敗例から学ぶべき

 

こんにちは。呟き尾形です。

 なんでも、市町村長に障害者や高齢者ら「災害時要援護者」の名簿作成を義務付ける災害対策基本法改正案も閣議決定されたそうですが、大規模災害時に平時の名簿なんて役にたちません。

 実際、東日本大震災を例にとれば、名簿にあった住所にある家は流されています。
 災害時要援護者だからといって、絶対自宅にいるとも限りません。
 介護が必要な高齢者なら、介護施設に言っているかもしれませんし、私の母のように、大災害時、入院しているかもしれません。
 さらに、災害時に助けるにしても、市役所が持っている名簿を確認している時間など実質ありません。
 実際、そんなもの役に立たないのです。
 管理するだけ無駄です。

 むしろ、必要なのは避難した人の迅速な名簿を作り、共有する体制づくりです。
 東日本大震災の時の東松島市の自治体の対応はヒドイものでした。
 避難していた人が自主的に作った名簿があったのですが、市の職員が名簿ありますか? と言われてありますよとみせたら、そのまま持ち出されたのです。
 また、名簿の作り直しです。
 さらに、ひどい話が、その名簿の人数を元に、毛布の支給が決定され、避難した人が増えても、毛布の追加の支給が許されなかったのです。
 正直、2年たっても、腹立たしい限りです。

 大規模災害復興法案が成立すれば、確かにスピードアップしますが、それは、復興ではなく復旧レベルにとどまることも考えなければいけません。
 たとえば、吉田川の堤防は6メートルの津波を想定した堤防でした。
 しかし、東日本大震災ではその想定を超える津波でした。
 実際、東松島市野蒜は、想定外の津波があったために、津波の避難所となっていた小学校の体育館に津波がおしよせ、2階部分まで津波につかり、複数の命が失われました。

 そして、想定外という大失敗があったのにもかかわらず、相変わらず6メートルの津波を想定した堤防の復旧です。
 失敗から学べていないのが如実に分かります。

 安陪総理は時折、被災地に訪れますが、来てもらうのは有難いのですが、復興の兆しが見える場所しか行きません。
 それは、総理の意志なのか、総理の周りの人間の意図なのかは判断がつきかねますが、そういう復興の兆しが見えたり、成功例ばかり視察されては、問題の本質を解決する政策などできるはずもありません。
 ですので、安陪内閣のフェースブックにメッセージを送りました。
安陪内閣に意見を述べましたので、引用します。

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=345010192265413&set=a.314382198661546.56598.314327765333656&type=1&comment_id=708625&offset=0&total_comments=393
★★★ここから★★★
 安陪総理が訪問されている場所は、大抵、うまくいっているところです。
 成功例だけを目にされ、失敗例を目にされていないと思います。
 本来、物事は失敗例に多くの教訓がかくされています。

★★★ここまで★★★
 よく、総理大臣を中心に、閣僚が視察するのは、国家プロジェクトの中でも数少ない成功例か、効果が期待されるものが目立ちます。

 そうしたものから学べるものはすくなく、改善するものも少ないのです。

 むしろ、視察して政治的な対策は、失敗例からの方がずっと学べるものと改善すべきものが見えてこないものなんですけどね。




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