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総理大臣が野次

政治: 総理大臣が野次・・・この時点で総理の品格が無いこと決定。ファシストチックだなぁ http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki_o/55176250.html #政治

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総理大臣が野次・・・この時点で総理の品格が無いこと決定。ファシストチックだなぁ


★★★ここから★★★

「いいじゃん、そんなこと」=安倍首相再びやじ、すぐ撤回―参院特別委

時事通信 8月21日(金)18時1分配信

 安倍晋三首相は21日、参院平和安全法制特別委員会で民主党の蓮舫代表代行の質問中、自席から「まあいいじゃん、そんなこと」とやじを飛ばした。
 蓮舫氏の抗議を受け、鴻池祥肇委員長(自民)が「自席での発言は控えてほしい」と注意。首相はすぐに発言を撤回した。
 蓮舫氏は、中谷元防衛相の答弁が、武力行使の一体化に関する大森政輔元内閣法制局長官の「大森4原則」と、周辺事態を例示した野呂田芳成元防衛庁長官の「野呂田6類型」を混同していると指摘し、質疑を一時中断。その際に首相にやじられ、「どうでもいいとはどういうことか」と反発した。
 首相は「本質とは関わりないと言った。どうでもいいとは言っていない」と反論したが、委員長の注意を受けて発言を取り消した。 

★★★ここまで★★★
 だそうです。
 やれやれ、そもそも、総理大臣が野次・・・この時点で総理の品格が無いこと決定です。
 それも、総理が会議中に注意されるのは、校長先生が、司会をやっている教頭先生あたりに朝礼で注意されるくらい恥ずかしいしことなんですよね。

 まぁ、安陪総理の羞恥心の無さについては保留して、「まあいいじゃん、そんなこと」 と言う言葉が、注意されたら「本質とは関わりないと言った。どうでもいいとは言っていない」と反論したわけです。
 まぁ、たしかに、単純に、
 大森4原則を大森6原則と言い間違えました~。
 で済む話でした。
 でも、本来、そういう言い間違え自体、本当に分かっているの?
 と、答弁の信頼性を失うことであるのですが、それなのに、「まあいいじゃん、そんなこと」と野次を飛ばす総理は、言い間違い自体を軽視しているし、議論の緊張感が無いことを意味します。
 さらに、撤回する言い訳に本質ではないというのは、大森4原則も野呂田6事例も混同してるように思います。
 さて、本当に本質とはかかわりないのだろうか、という疑問が出てきます。
 まず、

大森4原則というのは、
①戦闘行為が行われているか又は行われようとしている地点と当該行動がなされる場所との地理的関係、
②当該行為の具体的内容、
③他国の武力行使の任に当たる者との関係の密接性、
④協力しようとする相手の活動の現況、等の諸般の事情を総合的に勘案して、個々的に判断される、
としたものです。

 この原則は、ざっくり言えば、専守防衛の自衛隊が攻撃を受けていない条件で同盟国と軍事行動をとるとしても、直接武力行使をしていないとしても、武器輸送などの軍事行動をすれば、外国から武力行使していると法的評価をうける可能性がある。それは、やっぱり憲法九条違反を意味するよねってことです。

 それに対して、野呂田6事例は、
① 我が国周辺の地域において武力紛争の発生が差し迫っている場合であって、我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
② 我が国周辺の地域において武力紛争が発生している場合であって、我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
③ 我が国周辺の地域における武力紛争そのものは一応停止したが、未だ秩序の維持、回復等が達成されておらず、引き続きその事態が我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
④ ある国において内乱、内戦等の事態が発生し、それが純然たる国内問題にとどまらず国際的に拡大している場合であって、我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
⑤ ある国における政治体制の混乱等によりその国において大量の避難民が発生し我が国への流入の可能性が高まっている場合であって、それが我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
⑥ ある国の行動が国連安保理によって平和に対する脅威、平和の破壊又は侵略行為と決定され、その国が国連安保理決議に基づく経済制裁の対象となるような場合であって、それが我が国の平和と安全に重要な影響を与える場合。
 というものです。
 まぁ、ざっくり言えば、上記の6つの事例は、日本の武力行使するような想定される事態の事例のことだということです。
 大森4原則は、同盟国との軍事行動の合憲、違憲の判断基準。ざっくりいえば、集団的自衛権に関連した原則で、野呂田6事例は、自衛隊の活動の範囲の事例ということです。
 混同しやすいものなのは確かですし、特に安保関連法案みたいな改正案はどっちがどっちだっけ?
 とこんがらがってしまうこともあるといえばあります。

 で、安保関連法案と大森4原則、野呂田6事例の関連性は、説明を一つ間違えば矛盾します。
 だから、議論の争点として重要なものになります。

 素直に読めば、大森4原則、野呂田6事例と、武力行使の新3要件と矛盾します。 
武力行使の新3要件は、
①密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある〈存立危機事態〉
②我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない
③必要最小限度の実力行使にとどまる
 といったものです。

 上記の存立危機事態は、大森4原則と相容れないケースは想定できます。
 さらに、存立危機事態は、野呂田6事例の範囲を越えうる場合どうするかがはっきりしていません。
 でも、政府は野呂田6事例が周辺事態を包括的に説明するものではなく、周辺事態はその他の事例も含み得るというのが、これまでの立場でした。
 まぁ、早い話が、野呂田6事例が全部だよ。
 という話です。
 でも、武力行使の新3要件はそれを平気で越える範囲が想定されています。
 で、問題は、武力行使の新3要件も野呂田6事例も法律じゃないということです。
 仮に、やぶっても法律違反でも何でもないというところです。

 で、安陪政権は安全保障関連法案で、議論することなく、反対意見に対してなんら釈明も合意もせず、憲法解釈を変えたといって、集団的自衛権を認める立場をとりました。
 これまで、集団的自衛権は認めないという前提が議論もなくあっさりと前提が崩されてはたまったものではありません。
 国際情勢上、必要なことなのかもしれませんが、反論に対する誠意の無さや自分の主張以外は本質的ではないという感覚で野次を飛ばすのはファシストレベルの論法です。
 民主主義国家が独裁国家になるのは、必要だからといって、反対意見を軽視、無視、最悪弾圧して推進していくことです。
 安陪政権がファシストだと言うつもりはないけれど、進め方がファシスト化しているような印象がでてきました。
 自分の信念じゃなく、自分の正義を他人に押し付ける。すると、自分の正義を前提としない、つまり、安陪政権の正義が議論の対象になると答弁は、私は正しい、だから正しいといった答弁しかできなくなります。


 




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