Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


命がけの入浴法


就寝前の湯に浸かった後、
ブログを書いてます。

お風呂の回数は
朝起きて一回目、
お昼頃、散歩に出かけて外湯で二回目、
夕食前に三回目、
そして就寝前に四回目です。

かなり成分の濃い強力なお湯なので、
お風呂から上がった後、
こうしてキーボードを打っていても、
指先がジンジンしています。

今日は、この温泉の中心的な存在である、
木造の外湯に入ってきました。
400円也。
入浴回数券も売ってます。

この外湯のそばには、
民宿がたくさんあって、
そこに泊まっている人たちが、
この回数券を使って湯治をするわけです。

パンフレットに依ると、
ここの温泉は七世紀前半、
聖武天皇の頃、正倉院の文書の中に登場するのだとか。

日本の温泉の中でも、かなり古い温泉ですが、
そういう能書きよりも、私としては、
「女性の肌を漂泊し、シミや小じわに著しい効果…」
という記載の方がありがたい。

ここの外湯は全部木造。
なぜなら金属だとすぐに変色・腐食してしまうから。
お地蔵さんに備えられている五円玉なんて真っ黒ですもん。

脱衣場のすぐそばには、
かぶり湯と洗い場用の熱いお湯が入った湯船が用意されています。

「入湯の心得」その1 かぶり湯
  まず、入浴前に熱めの湯を、ひしゃくで100~300回ほど後頭部にかぶる。
  こうすることで、薬分を吸入し、入浴後のめまい、吐き気を防ぐんだそうです。

横着者の私は、ひしゃくで何回かお湯を身体にかけておしまい。

そして、その奥には、
6つの木造の湯船が床の高さにあります。

それぞれ湯船の横に、41度、42度、43度、44度と
お湯の温度が表示され、
ぬるいお湯には少なめに、
熱いお湯にはどぼどぼと、
源泉がそのまま流れ込んでいます。

そして、一番奥の二つの湯船は、46度と48度。

軟弱者の私は、もちろん41度の湯船に。

  あああ~、曇り空で薄ら寒い温泉街を散歩してきたから、
  このぬるめのお湯は、まさに極楽じゃ~。

お湯は白濁しているので、
自分の手や足は見えませんが、
お湯の成分で、手足の指がジンジンしています。

「入浴の心得」その2 半身浴
  高温で薬分も強いため、
  最初の2分ほどは胸あたりまで身体を沈め、
  その後全身を沈めると身体への負担を軽減できます。

でも、41度のお湯は、ぬるめだから、
肩まで浸かって、まずは冷えた身体を温めたい。

「入浴の心得」その3 入浴時間
  1回にお湯に浸かる時間は2~3分程度とし、上がって休み、
  またお湯に浸かるを繰り返し、全体で15分間が適当です。

つまり、高温のお湯に短時間繰り返して入る「短熱浴」が、
ここのお湯の入り方ですから、長湯はいけないそうです。

確かにここのお湯は
長く入っているとどっと疲れるので、
一度湯船から出て、木の床に座って一休み。

この木の床に寝っ転がってはいけないそうです。
なぜなら、硫化水素ガスは低いところに溜まるから。
なんか命がけの入浴です。

そして次に、42度の湯船に移動して、入浴。
上がって一休み、次に43度、そして44度。

44度になると、さすがに熱くて、
肌がチリチリと悲鳴を上げているのがわかります。

ですが、湯治に来ている常連のおばあちゃんたちは、
皆、46度と48度の湯船の廻りに座って、
交代で入浴しています。

これぐらい熱いと、
湯船の中で身動きしてはいけないんですと。
お湯が波立ったりすると、とても熱いからです。

ですから、皆さん、
そろそろと静かに入って、
じっと動かないようにしています。

で、好奇心だけは旺盛な安寿も
46度に挑戦してみることに。

一人のおばあちゃんが湯船から出たので、
代わって、そろそろと足から…

  あ、あ、あ、アチィ~~。

これは、あきまへん。
こんなお湯に入ったら、ヤケドしてしまう。

常連のおばあちゃんたちの、
「まだまだだね」「若いもんは根性ないねー」
という視線をあびつつも、
足だけ入れただけで、そそくさと退散。

皆さん、じっとしながら入っていますから、
さすがにヤケドすることはないんでしょうが、
でも、この熱さによって、
私の脳の血管はブチッと切れてしまいそう。

この濃いお湯に、この温度で、この入り方は、
かなり身体にキツいように思いますが、
これが効くんでしょう、きっと。

ほんと、命がけ。

もう一度41度に入り直して、
温いお湯で、身体をゆっくり休めて、
さて、出ましょうか…

  う、う、う、たちくらみしそう。
  無理せず、そのままへなへなへな。

すのこ状になっているヒノキの床に座り込んで、
ほてりを冷まし、
壁に手をつきながら立ち上がり、
ゆっくりと脱衣場へ。

  ふーーー、しんど。

確かにとても効く温泉ですが、
でも、なんか命がいくつあっても足りないような…。

これ、本当に身体に良いんでしょうか。

でも、まあ、
後からどべーっと疲れが襲ってくる、
ここの温泉が好きで、
今回、再訪したわけですから、文句は言いません。

さて、またゆるゆると散歩して、
宿に帰って、
お茶でも飲もうかな。


(追伸)

就寝前の入浴で、
宿にある46度の湯船に挑戦。

誰もいないから、
まずはお湯をかき混ぜて湯温を下げて、
それからお湯を動かさないようにしながら、
ゆっくりとゆっくりと、
胸まで入って、
20数えて、
またゆっくりとゆっくりと身体をお湯から引き出して、

  どべーーーっ

このドッと来る疲れが心地よい。

少し休んでから、スウェットを着て、
長い廊下を辿って部屋へと戻って、
さーて、寝ましょかね。

おやすみなさい。

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2013/03/28 20:45
>あがたさん

私もかぶり湯100回はパスしました。

ここの温泉の入り方は、
ベテランさんの話ですと、

まず、熱いお湯でかぶり湯100回、
そうすると身体が真っ赤になって、汗がドッと出るので、
ほてりが収まって、汗が引くまで一休み。(約15分)

次に、熱いお湯に入って、おへそまで1分、胸まで1分、肩まで1分。
合計3分入ったら、出て、また火照った身体を冷ます。(1クール約15分)
これを3回繰り返すと、都合1時間。

お風呂から上がって2時間休んで、また1時間の入浴(入浴と休憩で3時間)

このサイクルを一日5回繰り返して、15時間。
そして就寝。

こんな1日を7日繰り返して、一巡り。

できれば、四巡り続けると(つまり一月)、
身体の具合が嘘のようによくなるんだそうです。

そりゃあ、健康で丈夫な身体になるでしょうよ。
温泉でトライアスロンしてるようなものですもん。
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2013/03/28 20:32
>Luciaさん

ここの温泉だと、41度はぬるめなのです。

強酸性のお湯なので、
入る時は、ぴりぴりと肌を刺激して、
かなり熱いように感じるんですが、
肩まで入ってしまうと、
お湯になれてしまうんでしょうか、
温く感じました。

湯治のベテランさんのお話だと、
ここのお湯は温めに感じんるんだそうです。

バーデンバーデンなど、有名な温泉保養地があるのに、
ドイツの温泉にはまだ入ったことがないんです。

それにドイツのように緯度が高いところでは、
ホテルでも学生寮でも、バスタブがありません。
シャワーだけなんです。

イタリアの健康保険は、湯治にも使えるんですね。



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2013/03/26 11:34
柄杓で100~300回掛け湯ってこの時点でわたしはアウトですw
でも温度が選べる温泉は惹かれます。
くれぐれも湯あたりなさいませんように。。。
わたしも温泉行きたくなってきた♪
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2013/03/26 07:15
41度はぬるめなのよね。。。

ヤケドするって、
湯沸かし器の設定温度は38-39度ぐらいに設定されているのが普通

うちは、やや高めだけれど、それでも、せいぜい40度くらいだと思うわ
ドイツはどうだった?

温泉地、国内にも色々とあるのだけれど
行った事がない

年1回(5日くらい)なら、健康保険で入浴できるのに。。。



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