Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


ムハ(ミュシャ)の「スラブ叙事詩」を見てきました


フランス語読みだとミュシャ、
チェコ語読みだとムハ。

アール・ヌーヴォーを代表する画家ムハが描いた大作
「スラブ叙事詩」全20作の展覧会が
新国立美術館で開催されているので見てきました。

プラハを訪れた時、
街中にある小さなムハ美術館にも入ってみたのですが、
「スラブ叙事詩」を見ることはできませんでした。

なぜなら、この連作は一つの作品が
大きいもので縦6メートル横8メートル、
小さいもので縦4メートル横5メートル弱、
見上げるような大きさの油彩画なのです。

ですから、街中の小さな美術館では展示できないのです。


ムハは、フランスのパリで、
リトグラフによるポスター等のデザインで
一躍アール・ヌーヴォーを代表する画家になりますが、
50歳になるとチェコに戻り、
スラブ民族の歴史を描く連作に取り組みます。
これが「スラブ叙事詩」全20作です。


ムハの絵は、日本のマンガと似ているように思います。

リトグラフのポスターによって有名になったからでしょうか、
彼の描く人物は、くっきりとした輪郭線があります。
しかも、ポスターゆえに描かれた人物は、
しっかりとしたポーズをとっていますし、
髪や背景は、デザイン化されて描かれています。

このようなポスターのタッチを残しながら、
しかし「スラブ叙事詩」は
スラブ民族の歴史に題材を求めています。

ですが、歴史的場面を
ただ単に写実的に描くのではなく、
神の姿を絵の上部や背景に描き込んでいるために、
神話のような壮大なドラマを感じさせます。

祭典に集う人々の背後に、
神の大きな姿が浮かんでいる構図を見た時、
私は『進撃の巨人』を思い浮かべましたよ。  ☆\(ーー;


しかし「スラブ叙事詩」は、
不遇な扱いを受けていたようで、
近年まで専用の美術館すらなかったようです。

ムハの描く人物、
特に少年少女たちの凛とした美しさが、
好きなのですが、
この魅力を私はうまく言葉にできずにいます。

なので、これから図録を買って、
その魅力を解き明かす言葉を見つけたいと思っています。


  ミュシャ(ムハ)展 ↓
   http://www.mucha2017.jp/




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