Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


おフランスな10月


10月らしく、芸術の秋。
フランスの芝居を、
この秋は、2本見ました。

まず、サルトルの『出口なし』。
昔々、戯曲を読んだことがあるので、
一度舞台で見てみようと思いました。

小川絵理子演出
大竹しのぶ、段田安則、多部未華子のキャストでしたが、
多部未華子の人物造形が甘い!
イネスは、嫌な女。  
エステルは、女の嫌なところを満載した、可愛い女。

ですが、多部未華子のエステルは、
キャンキャンと騒々しいだけでした。


次に、カミュの『誤解』。
稲葉賀恵演出
小島聖、原田美枝子、小林勝也、他

一枚の大きな布によって、
アフリカの大地を予感させる演出がすばらしいです。
あと、おそらく神であるのだろう、
使用人の造形も、ツボにはまってました。

どちらの芝居も、会話の演劇。
サルトルとカミュの、
世界と人間の捉え方が、
よく表出された芝居であるように思います。


家に帰り、本棚から、
サルトルの『出口なし』と
カミュの『カリギュラ・誤解』を探しだし、
舞台の内容を、再度、点検し始めています。




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