Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


デン・ハーグからブリュッセルへ


昨日の日曜日から、
ヨーロッパはサマータイムになったようで、
時計の針が一時間先に進みました。
夜中の2時が、いきなり3時になったらしいです。

スマホや自動で時間調整してくれる時計は、
いつの間にかサマータイムに切り替わっていました。

しかし、人間どもが、サマータイムと取り決めたところで、
地球の動きはそのままなわけで、
今までは6時頃に日の出だったものが、
7時頃になっただけです。

朝は1時間時計が先に進んでも、
さほど支障がないように思うのですが、
ここデン・ハーグの日没は、夕方7時頃だったので、
それが8時になってしまいました。

夏至の頃、ベルリンにいた時、
夜10時頃でも暮れなずむ空だったりしましたから、
8時を過ぎても暗くならないのは、
北欧の人々にとっては違和感がないのでしょうが、
日本に暮らしている私としては、
暗くなってくれないと、一日が終わった感じがしません。

さて、今日は7時に起きて、シャワーを浴び、
ヨーグルトとパンの朝食を食べた後、荷作り。
徐々に洗い物が多くなっていくため、
荷物の総重量はそれほど変わっていなくても、
トランクが膨らんでいきます。

9時に宿を出発。トラムに乗って、デン・ハーグ中央駅へ。
ここからまずは、InterCityという都市間快速みたいな列車に乗って
ブレダというオランダの南に位置する都市まで移動します。

オランダの国鉄は、日本と同様に改札があり、
事前に買っておいたチケットをタッチして駅構内へ入場。
事前に調べておいたブレダに向かう電車に乗ります。

といっても、列車内はガラガラ。
私一人しか乗っていない。
それは、デン・ハーグ中央駅は、いわゆるターミナル駅。
東京だと上野駅の地下ホームのように、行き止まりの駅なので、
着いた列車から乗客は皆、降車してしまうのです。

そして、早めに到着していた私が、
折り返し電車に真っ先に乗車したわけで、

  大丈夫だろうか、
  このまま車庫に運ばれてしまうのではないだろうか。
     不安~、誰か乗ってきて~!

発車間際になって、チラホラお客が乗ってきましたが
がら空き状態で、9時46分定時に出発。

停車駅は、デン・ハーグHS駅、デルフト、ロッテルダム、そしてブレダ。
ところが、途中でなぜか徐行運転。
ブレダの駅での乗り換え時間は5分程度しかないので、
大丈夫でしょうか。

そして、案の定、ブレダの駅に4分遅れで到着。
ブレダ駅の構内を、重いトランクを転がしながら、
隣のホームへと駆け上がったのですが、
非情にもブリュッセル行きの列車は、出発。

仕方がないので、駅構内の時刻表を見て、
1時間後にブリュッセル行きの列車が出るので、
それまでの間、一度駅の外に出て、
スターバックスを見つけたので、
そこでカフェラテを頼んで、
こうして旅行記を途中まで書いています。

まあ、オランダのデン・ハーグから、
ベルギーのブリュッセルまで3時間程度で着いてしまうので、

  あまりに早く着きすぎて、
  チェックインできなかったらどうしよう。
  宿で荷物だけ預かってもらって、
  夕方、街歩きを終えた後、
  ホテルに戻ってチェックインすればいいかな、

と考えていたので、
1時間遅れることで、チェックインの時間に近づいたので、
帰って好都合かも。

予定通り、1時間遅れでブリュッセル南駅行きのインターシティに乗車。
この列車は、アムステルダムからブリュッセルを結んでいる
インターシティですが、
特急料金とかは必要なく、空いてる席に自由に座って良い快速列車です。

でも、120キロぐらいで走って、
ブレダから途中の停車駅は、
アントワープ中央駅とその隣駅、メツヘレン中央駅、
そして、ブリュッセルのエアポート駅に停車した後、
ブリュッセル北駅・中央駅・南駅と停まります。

日本のJRって、細かく停まる癖に特急料金を取りますが、
特急料金がなくても、都市間だけを停まる列車を頻繁に走らせた方が、
利用者が増えて良いのではないかしらん。

オランダとベルギーの国境もよくわからないまま、
いつの間にか、ベルギーに入国。
ベルギーに入ったことを意識したのは、
フランス語で話す乗客が増えたこと。

ベルギーという国は、
オランダが、かつてスペインのハプスブルク家の支配から独立する際、
独立戦争から脱落して、スペインの支配に残った地域なのですが、
その要因の一つとして、カソリック教徒が多かったこと、
そして、ベルギーの南部は、フランス語圏で、
ラテン文化の影響の方が濃かったことがあげられるでしょう。

つまり、オランダは、ゲルマン語圏であるオランダ語を話し、
プロテスタントの方が多かったので、
カソリックの守護者であったスペインからの独立を成し遂げようとするのですが、
ベルギーの方は、ラテン文化の影響が濃かったため、
スペイン側に残留するのです。

でも、これが今日においてもベルギーの特色を形作っていて、
ベルギーという国は、北部のフランデレン語圏(オランダ語圏)と
南部のフランス語圏が共存している国で、
ブリュッセル駅のあらゆる表示は、
オランダ語とフランス語と英語が併記されています。

しかも、オランダ語とフランス語は、
ゲルマン語圏とラテン語圏に属するがゆえに、
表記がまったく異なります。

ドイツ語を今まで習っていた私からすると、
オランダ語の表記は、なんとなくドイツ語に似ているのですが、
フランス語は、発音から文法まで、まったく異質の言語です。

ですから、ここブリュッセルにおいて、
外国人は、英語が必須条件になります。

1時17分頃、ちょうど1時間遅れで、ブリュッセル南駅に到着。
まずは、トラムの72時間チケットを購入。
次にそのチケットを使って、隣駅ですが、
ホテルの側の駅まで移動。

ブリュッセルの街は、
市街地の中心部分においては、
トラムが地下を走る構造に、つまり地下鉄になっています。
いわゆる地下鉄・メトロとは別に、
トラム・プレメトロという、半トラム・半地下鉄の路線があるのです。

そのトラム・プレメトロですが、
地下駅は、トラムの地上駅と同じように、
乗客が線路を横切って行き来します。

日本の感覚からすると、

  地下鉄の線路に降りたらダメでしょう。

という感じなのですが、
ここでは、線路に一度降りる形で、
駅構内を行き来します。

駅の側にあるホテルに無事到着。
2時到着でちょっと早いチェックインでしたが、
チェックイン可能でした。

ですが、安宿ですので、デン・ハーグの宿と同様、
エレベーターはありません。
階段をよっこらしょと、スーツケースを引きずりながら持ち上げて
部屋に入室すれば、

  おおお~、ここはトイレもシャワーも共同ではなく、個室。

でも、ボロ宿に変わりはなく、
シャワーのノズルの固定部分は壊れているから、
自分でシャワーのノズルを掲げなくてはいけません。

トイレのペーパーホルダーは壊れて、
トイレットパーパーが、タンクの上に置かれています。

とはいえ、ツインルームをシングルで使えるので、
部屋は広く、貧乏旅行中の私としては、贅沢した気分になれます。

さっそく荷物を整理して、
ブリュッセルの街歩きに出発。

まずは、ブリュッセルの世界遺産、グラン・プラス広場に、
買ったばかりの72時間チケットを使って最寄り駅まで、
…といっても、二つ先で、歩いてもいけるのですが、
メトロ移動します。

続く~。




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