Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


ブリュッセルからハンブルグまで その1


今、国際特急タリスの中で、この旅日記を書いています。
今日は車窓を眺めながら、随時、旅日記を書いていこうと思います。

国際特急タリスは、
フランスのパリ北駅を7時頃出発して、
ここ、ベルギーのブリュッセル南駅を9時25分に出発、
そして、12時41分にドイツのドルトムンドに到着します。
フランスが誇る国際特急と言ってよいでしょう。

タリスは全席指定の高速列車。
ワインレッドといぶし銀の外観だけでなく、
車内のシートもワインレッド。
デザインは、なんとなくメカニックな感じがします。
かっこいいです。
鉄子の血が萌えます。

すべての席にはコンセントが付き、車内ワイファイが使えます。
車内ワイファイに接続すると、タリスのホームページが表示され、
グーグルマップで今どこを走っているかだけでなく、時速も表示されます。

ブリュッセルの郊外でだいたい200キロ。
現在最高時速300キロ程度で
フランドル地方の、
広大な牧草地が広がる風景の中を疾走しています。

日本の新幹線と異なって、ヨーロッパの線路の幅は同じなので、
かなり高速で走る特急も、都市の郊外までは普通の線路を走っていきます。
タリスも、しばらくの間は、普通の線路、普通の駅を通過していきますが、
郊外に入ると、そこから先は専用線に入っていくみたいです。
ですから、300キロで走れるのですね。

この専用線は高速道路と並行して整備されています。
とはいえ、周囲は、なだらかな農地が広がっていて、
日本のように、あちこちに民家が見えるような風景ではありません。

10時10分、ベルギーのリエージュ中央駅に到着。
リエージュの駅がまたかっこいい。
巨大な曲線を描く真っ白な天蓋の下に、列車は入っていきます。
とても開放的で、リエージュの街並みがホームからそのまま見えます。

リエージュを過ぎると、トンネル区間が多くなります。
これは日本の新幹線と同じですが、
しかし、周囲の景色は緩やかな丘陵地帯。
北海道の富良野のような景色の中を走って行きます。

やはり高速道路と並行して、走って行きますが、
こちらは現在260キロぐらいで走っているので、
高速道路上の車をビュンビュン抜かしていって、なんか爽快です。

そして、まもなくベルギーとドイツの国境を越えて、
列車は、2月末に訪れたアーヘンへと到着します。

ここでもやはり、ベルギーとドイツの国境らしきものは、何も見つかりません。
実際、ベルギー国内にはドイツ語圏もあるそうなので、
ヨーロッパにおいて国境とは、
地理的・文化的・言語的・宗教的に区切られた境界線というよりも、
ホントに人為的に引かれた境界線でしかないのです。

10時37分、アーヘン中央駅に到着。
アーヘンからは、この2ヶ月間暮らしてきた
ノルトライン・ヴェストファーレン州の各都市を
ケルン、デュッセルドルフ、デュッセルドルフ空港駅、
デュイスブルグ、エッセン、ドルトムンドと細かく停まっていきます。

でも、ここからは専用線を走って行くわけではないので、
タリスの最高速度も230キロぐらいになります。
それでも結構速いです。

乗務員も交替して、それまでフランス語を話していた車掌が、
今度はドイツ語で検札に来ます。

アーヘンからケルンにいく途中に巨大な発電所があり、
二基の熱交換塔から、もうもうと水蒸気が上がっているのが見えます。
あれはきっと原子力発電所なのでしょう。

ドイツでは原子力発電の廃止が決まりましたが、
それは確か1990年代後半、ドイツ社会民主党と緑の党の連立政権が、
25年ぐらいの猶予期間を設けて、廃止することを決めたものです。

その後、現在のメルケル首相が率いる
ドイツ・キリスト教民主同盟/社会同盟が政権に就くと、
原発廃止の規定を見直す機運が高まりましたが、
そのメルケル首相を一転させたのが、
福島の原発事故だったわけです。

ですから、規定通りでいくと、
あと5年ぐらいは稼働して、そして廃止されるはずです。

広大な農地の向こうに、巨大な発電所が聳え、
天に向かって大量の水蒸気を吹き上げている姿は、
やはりちょっと異様な感じがします。

続く~。





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.