Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


お遍路の記録 宇和島から松山編 その3


2024年2月16日(金) 晴れ

6:00 起床。
このホテルは、6:45と、結構早い時間からバイキングの朝食が始まるので、
朝食の開始と共にレストランへ。

荷物は、昨夜の内にまとめておいたので、歯だけ磨いて、
7:30 出発。

今日と明日は、長丁場。
43番の明石寺から44番の大寶寺まで67.2Kあり、
歩き遍路では、二日歩いても辿り着けない。

37番の岩本寺と、足摺岬の先端にある38番金剛福寺の間が、
もっとも離れていて85Kあるけど、
そのほとんどは車道歩きであるのに対して、
今回のルートは、峠越えの山道が三つもある。

その点で、四国お遍路の中で最難関とも言えるルート。

  歩き遍路のコツ その3
    朝食は、しっかりと食べる。
    素泊まりのような宿でも、朝食は、前日の内に仕入れておいて、
    食べてから出発すること。
    でないと、途中でエネルギー切れになってしまう。

    とはいえ、出発時間は、なるべく早めに。
    2月は、だいたい7時前後に夜が明けるので、
    夜が明けたら、すぐに出発したい。
    歩く距離が稼げるし、時間に余裕があれば、
    その分、ゆっくりと見学することもできる。
    次の宿にも早く着ける。

9:00 車道から外れて鳥坂峠へと向かう道の、
手前すぐのところにある休憩所でひと休み。
同じ方向に向かっているお遍路さんが追いついてきて、先に出発。
この人は、峠道ではなく、車道のトンネルを通っていくと言う。

その方が確かに楽なのだけど、せっかく歩いてお遍路しているのだから、
私は、昔の人と同じように歩いて峠を越えたい。9:05出発。

この峠の番所があったところから、山道になる。
最初は石が濡れていて滑りやすかったけれど、
やがて、林道と合流したり、林道と並走したりする道になり、
幅広くて歩きやすくなった。
前日の歯長峠よりも、遥かに楽。

9:50 鳥坂峠に到着。
お地蔵さんが祀られており、あとは小さなベンチがあるだけ。
峠だけに風が吹き抜けて寒いので、さっさと降りることにする。9:55出発。

10:10 日天月天様という祠があり、そこで右足の靴を結び直す。
すぐに幅広い林道に出る。林道は、山肌を水平に高巻くようにして続いている。
下の方から国道の音が聞こえる。やがて、林道から外れて下っていく山道になり、

10:55 番外霊場 佛陀懸寺に到着。
といっても、ここはすでに廃寺になっている。

ここからアスファルトで舗装された道になるが、
大洲の街に向かって緩やかに下っていく、長く曲がりくねった坂道を
延々と歩いていくことになる。車の交通量も多い。

11:10  途中にトイレがある休憩所があったので一休み。
ここで昨日お接待でもらった茹で卵を食べる。11:20出発。

12:30  大洲の街中に入り、レトロな街並みを眺めながら歩く。
「おはなはん通り」と名付けられた通りがあるので調べてみたら、
NHK朝の連続テレビ小説『おはなはん』
  (この『おはなはん』が大ヒットしたから、
   今日まで朝の連続テレビ小説が続いているのだ。)
その主人公である「おはなはん」の出身は、この大洲だった。

ここも町家を生かしたホテルや、昭和レトロのポコペン横丁など、
古い町並みを活かしたまちづくりが行われていて、
ゆっくりと歩いてみるべき街だと思う。
ポコペン横丁でトイレを借りる。

肘川橋に出れば、
肱川の流れを眼下に見るように建っている大洲城が美しい。

大洲城には、多くの櫓が残っていて、
2000年代には、天守閣が木造で復元されている。
この街は、一度ゆっくり観光すべきところだと思う。

13:15  大洲の街外れのスーパーで、ザックを置いて一休み。
カロリーメイトを半分食べる。13:20出発。

この国道沿いには、あらゆる種類の大型店が立ち並んでいるけど、
単調でつまらない。

13:55 十夜ヶ橋に到着。ザックを置いてお参り。

歩き遍路が気を付けることとして、
橋の下で野宿している弘法大師を起こしてしまうから、
橋の上では杖を突いてはならないというものがある。

その話が生まれたのは、
弘法大師がこの付近で一夜の宿を乞うたのだけども、
悉く断られたので、この橋の下で野宿することになったから。
寒い冬だったので、一夜の野宿がとても辛く、まるで十夜にも感じられたので、
十夜ヶ橋という名前が付いている。

ここには小さなお堂があったので、
線香と灯明をあげ、納め札を入れて、お詣りをする。
橋の下にも弘法大師が横になっている像が祀ってあったので、
そちらもお参り。
像には、寒くないように布団が被されていた。

その川には、大きな鯉がバチャバチャと群れていて、
橋の下には、鯉の餌が1カップ50円で売られている。
つまり、お遍路が功徳と思って撒く餌を狙って、
鯉が集まってきているのだ。
なんだか、あまりかわいくない。

試しに一回撒いてみた。鯉の餌50円
でも、風が強くて、うまく川面に落ちなかった。14:05出発。

14:40  国道を離れて、新谷の街を歩く。
こちらの道が、古い街道なのだと思う。

ここは、松本零士が戦時中疎開していた街で、
この街の風景が『銀河鉄道999』の着想に活かされているらしく、
『銀河鉄道999』を使った町おこしが行われていた。

15:05 新谷の街並みの出口、国道の合流地点に休憩所があったので、
一休み。残りのカロリーメイトを食べる。15:15出発

15:45 国道沿いのヤマザキストアでトイレを借り、
明日の行動食としてチョコを買う。120円。

ここから国道を離れて遍路道に入っていくが、
この道は、山道というより、里中の道。ほとんど登りなし。
やがて運動公園に出て、そこから内子の街へと入っていく。

16:30  内子の街も古い家並みが続く。
芝居小屋として有名な内子座を外から見学。
中に入っても見学できるが、今日はもう閉館時間だった。
この街もゆっくり見学する価値あり。

17:15  内子の街を出て、しばらく歩いたところにある今日の宿に到着。

ここは、老齢のご夫婦が数部屋のみで経営している宿で、
今回の泊まる予定の宿の中で白眉と言える場所。
1泊2食 9800円

もう25年前に、古民家をモダンなデザインに改築して、
女将さん一人で経営できるような宿を始めたとのこと。
会社勤めだった旦那さんも、今では一緒に経営。

五右衛門風呂、円筒形の部屋と、とってもおしゃれ。
残念なのは、ここでは洗濯ができなかったこと。
着替えは3セットあるので、まだ大丈夫だけど、
歩き遍路の場合、洗濯できない日が続くと、
汗臭い服を着続けることになってしまう。

宿のご主人に勧められて、
多羅葉という葉っぱを使ったハガキを、知り合いに出してみることにした。

多羅葉の葉の裏を尖ったもので擦ると、字が浮かび上がってくるのだけど、
明治時代に郵便制度を整備した前島密は、
この葉っぱから「葉書」という言葉を思いついたとのこと。

この宿のご主人が、この葉を実際に郵便で送ることはできないか、
郵便局と交渉して、葉っぱに荷札を付け、定形外郵便として扱うことで、
送れるようにしたという。

知り合いに、四国で有機農業に取り組んでいる息子さんを持つ人がいるので、
半農半X的な生活スタイルの参考にすべく、
一度息子さんとここに泊まりに来てはどうかと記して、ご主人に投函を託す。
定形外郵便120円

明日も長丁場のため、通常は7:30の朝食を、7:00にしてもらう。
現在21:15。今日は、早く寝て、明日に備えよう。
本日の移動距離 30.4K

2024/02/16

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2024/02/29 16:04
>うとうとさん

今回は、野生動物に遭いませんでしたが、
1回目の徳島のお遍路を終えた後、イノシシに遭いました。

徳島でのお遍路を終えて、
香川県の高松空港から飛行機で帰ることになっていたのですが、
夕方のフライトだったので、午前中は、金比羅さんをお詣りしたのです。

その金比羅さんの奥の院へ向かう途中、参道の脇に黒い大きな動物がいて、
これがイノシシでした。

でも、このイノシシ、観光客ズレしていて、
人間を見かけたからといって警戒するわけでもなし、
道端の木の葉の下を平然と掘り返しておりました。

その点から言えば、このイノシシ、
もはや野生動物とは言えないかもしれません。

遍路道といっても、現在そのほとんどは、舗装された道路です。
ですから、本格的な登山靴は必要ありません。
履き慣れた、しかし、底はしっかりとした靴がいいと思います。

私は、くるぶしまでの高さがあるトレッキング用の靴を履いています。
適度に柔らかいですが、靴底は、登山用の靴底なので、長持ちします。
普通のスニーカーだと、靴底が柔らかいから、すぐにすり減り、
途中で穴が空くと思います。

荷物は極力減らします。
私の場合、主な荷物は、
雨降ったときに着る雨具、
着替え3セットと寒い時のためにフリース、
歯ブラシなど細々したものを入れておくプラスチック容器、
バンドエイドなどを入れた救急セット、そして、
納経帳や経本、数珠・お線香・灯明を入れたお詣りセットになります。

多羅葉は、西日本を中心に分布しているみたいで、
東日本育ちの私は、多羅葉のことをまったく知りませんでした。
郵便を象徴する木なので、郵便局に植えられているみたいですね。
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2024/02/27 21:13
山道や峠を通るとなると、野生動物などに出会うことはないですか?
靴は登山用のものがいいのでしょうか?
テレビに映るお遍路さんたちはとても軽装なので、荷物はどうしてるのか気になります。

こちらでは多羅葉の木が入り口に植えてある郵便局がちょこちょこあります。
由来を聞いて、葉っぱに書いてみたことありますが、納得の「葉書」でした^^



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