Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


お遍路の記録 宇和島から松山編 その4-1


2024年2月17日(土) 
晴れ、でも朝は冷え込んで、内子では霜が降りてた。

6:00 起床。
早立ちするために、
普段は7:30の朝食を7:00にしてもらったので、
少し早めに朝食の場所へ。
ここでの食事は、宿舎の方ではなく、
おしゃれなカフェのような本宅で提供される。

今日は長丁場。
峠を二つ越えなければいけないので、少しでも早く出発したい。

宿のご主人に多羅葉の「葉書」を託して出発。
そればかりでなく、なんと宿泊客の写真を撮って、
自宅に郵送してくれるとのこと。
女将さんとご主人と3人で記念撮影。
 (あとで送られてきた写真を見たところ、
  3人並んでの記念写真だけでなく、
  菅笠を被って歩いている私の後ろ姿も撮されていた)


7:40 出発。
宿の前の300mぐらい続くまっすぐな道。
その道が曲がって、私の姿が見えなくなるところまで、
ご主人が見送ってくれる。
(この時、私の後ろ姿を撮っていたのだ。)
なんか感激。

道端の畑には、一面、霜が降りていた。
夜は冷え込んだのだろう。
でも、山の上に陽が顔を出すと、ぽかぽかと暖かい。
霜が降りていたバスの待合所の屋根が、
日差しによって暖められて、湯気を立てている。


9:00 寄り道して、大瀬中学校を校門の外から見学。

宿のご主人から聞いた話の受け売りだけど、
ノーベル賞作家の大江健三郎は、この内子町大瀬が出身地。
その縁で、大江健三郎が京都駅をデザインした原広司に設計を依頼して、
建てられたのが、この大瀬中学校。

なるほど、中学校にしては、斬新なデザイン。
でも、ここも生徒数がどんどん少なくなっているのだそうな。

中学校の目の前にあった神社の階段に座って、
ちょっと一休み。9:10 出発。

この道は、小田川という山間の渓流沿いを
淡々と歩いていくことになるので、単調な歩きになる。
だから、ウォークマンで音楽を聴きながら歩いた。


10:20 突合という集落に到着。
小田川沿いに進んできた遍路道は、ここから左に折れて、
支流の田度川へと入っていく。
その集落に入る手前にあった休憩所で一休み。

同じ方向に向かうお遍路さんと出合う。
聞けば、今日同じ宿に泊まるとのこと。
長野から来ている方で、
1番の霊山寺から通しで歩いているとのこと。

後期高齢者と言っていたけど、どうしてどうして。
ここまでずっと歩いてきたから、私よりも達者。


11:15  山中に突然、セルフのうどん屋さんがあらわれ、
そのうどん屋さんの外にトイレがあったので、使わせてもらう。

そして、左足の小指に違和感があったので、
外ベンチに座って、足をチェック。
バンドエイドを巻き、靴を履き直す。

その間、先ほどのお遍路さんに抜かれ、
それ以降、私が抜き返すことはなかった。
宿も、私よりかなり先に着いていた。11:25 出発。

12:15 落合トンネルを抜けた道の分岐点に
休憩所があったので、一休み。
ここから道は、右に折れ、さらに細く、急になっていく。

この分岐点が標高230m。
内子の街は、標高100mなかったので、
すでに130m以上登っているのだが、
ここまでは川沿いの道だから、
特段登りを意識することはなかった。

でも、ここから先は、道が急になってくる。
最初の峠である下坂場峠が標高570mだから、
ここから約340m登らなければならない。12:25 出発。

13:20 三嶋神社があったのでお参り。
立派な神楽殿がある。
そのすぐそばに休憩所があり、目の前にトイレがあったので、
トイレ休憩。ここが標高360m。13:30 出発。

途中で道が分かれ、右は、車道による峠越えの道。
左は、昔ながらの遍路道。
左の道に入ると、さらに斜度が上がり、
時々立ち止まって、息を整えながら登っていくことになる。

車道を詰めたところから山道に入っていく。
道はしっかりしているけど、登りが続く。

14:20  最初の峠である下坂場峠に到着。標高570m。

峠付近で、先ほど分かれた車道と合流する。
峠部分は、2車線の立派な道。
でも、この道が先ほどの三嶋神社横の細道に繋がっていると思うと、
なんかちぐはぐな感じがする。
峠にベンチのようなものは、何もない。14:30 出発。

峠の反対側に向かって、立派に整備された車道を降りていく。
そして、集落の中を少し歩く。この集落は、標高520m程度。
だから、ずいぶん高いところにある集落。

14:45 次の鴇田峠(ひわたとうげ)の登り口手前に、
自動販売機とベンチがあったので、ポカリスエットを買って飲む。170円。
うまい! 14:55 出発。

4-2に続く。

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2024/03/11 11:18
>鳩羽さん

私の姿が見えなくなるまで見送ってくれるので、
「私はそんな大層な人間ではありません」と、
ひたすら恐縮してしまうというか、
なんかもったいない気分になります。

お遍路の地図には、峠などの標高が書いてあり、
今回私が着けていた時計は、
自分がいる場所の標高を測ることができる登山用だったのです。

現在の標高が何メートルかがわかると、
峠まであとどれだけ登らなくてはいけないかがわかって、
「もう少しだから、もうちょっとがんばるだか」と、
ちょっとだけ元気がでます。
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2024/03/10 09:38
実際見送られてから思うのですが、お宿のお見送りって
嬉しいというか、心が温まるというか。
小さい頃は何とも思わなかったのに、社会人になって
からの旅行で宿の方に見送られると、「来てよかったなぁ」
と思います。

標高がガンガン上がっていくのにドキドキする@@



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