Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


お遍路の記録 宇和島から松山編 その8-2


8-1から続く。

浅海駅の時刻表を見ると、今治方面の次の電車が16:00。
その間に、着ていた雨具を脱いで、ザックにしまい、
ザックカバーの雨粒も拭いて、電車に乗れるように準備する。
そして、非常食兼行動食として買っておいたカロリーメイトを食べる。

今までずっと動いていたので寒さを感じなかったが、
昨日の暖かさから比べると、今日の冷え込みは、異常。
ライトダウンを着込む。

16:00に電車が到着するのだと思っていたら、
15:50に電車が到着。
しかも、屋根がない反対側のホームに止まる。

「待って〜!」と慌てて荷物を抱え、
雨に濡れながら反対側のホームまで走れば、
なんとこの駅で、対抗列車の通過待ちだった。
だから、反対側のホームに止まったのか。
予讃線は、単線だからね。

反対方向の松山行きの普通電車を待ち合わせ、
その後を追うようにして走る特急列車も見送った後、
普通電車は、16:00に出発。

無人駅から乗車したので、
切符は、車内を巡回する車掌から買った。630円。

16:30に、今治に到着。

ああ〜、電車は早いなあ〜。30分で今治に着いた。
浅海から今治まで約23K。歩いて行くと、6時間は、かかる距離。
途中に札所が一カ所あるから、参拝していくと、さらに時間がかかる。

今治駅のすぐそばに、日帰り温泉施設があるので、
そこでお風呂に入って、濡れた服を着替えよう。入浴料700円。
ここも施設が充実していて、サウナもあったので、サウナにも入る。

最後の三日間は、毎回、日帰り入浴施設に入っていた。
汗ばんだ身体と浮腫んだ足の歩き遍路にとって、
広々としたお風呂で手足を伸ばし、サウナにも入れるのは、最高。
ああ~、極楽じゃ、このまま成仏してしまいそう。南無~。

サウナで整った後、服を着替えて、
18:00 今治駅に戻り、ここから出る夜行高速バスで東京に帰る。
駅のコンビニで飲み物を買う。108円。

18:35 バスは、今治駅を出発。

3列座席のバスとはいえ、夜行高速バスでは、
みんな座席を倒して眠るため、狭いなあ。
カーテンも初めから締め切られているから、外の景色が見えない。
ま、夜だから、そもそも見えないけれど。

夜行高速バスは、移動手段のみに特化していて、
旅を楽しむ雰囲気がないのが、残念。

このバスは、愛媛県の瀬戸内沿いの街でお客を拾い、
愛媛県の東側で高速に入る。
トイレ付きなので、来た時のバスと同様、SAは、
高速道路に入ってすぐの豊浜SAと、静岡県の東端にある足柄SA、
この二カ所しか止まらない。

夕飯を食べていなかったので、豊浜SAで、
半額シールが付いたおにぎり二つとお茶を買って、食べた。248円。

眠ったような、でも眠れてないような感じのまま、

翌6:00 東京の二子玉川に到着。
最寄駅から電車に乗って帰る。

朝まだ早いというのに、大勢の通勤客。
そんな中、菅笠と杖を持ったわたしの出立ちは、明らかに異様。

「ああ〜、すみません。
 仕事もせずに、四国を放浪していました。」

東京において、お遍路に投げかけられる視線は冷たい。

6:40 自宅に到着。
濡れた服を洗濯機に投げ込み、
細々とした後片付けは、後にして、
まずは寝る。

おやすみなさい。

本日の移動距離 24.6K

2024/02/21

これにて、今回のお遍路の記録はおしまい。




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