【あらすじ】安積班は路上で強盗犯を逮捕するが、その時近くでバイトをしていた林田という男に、神南署の安積と名乗ったのを聞かれてしまう。林田はその後、偶然２人組の男たちに無理やり車に乗せられようとしている若い女性を助けようと、つい自分が神南署の安積だと名乗ってしまう。すると男たちは渋々去っていき、女性には感謝され、林田は詐称の味をしめてしまう。折りしも神南署管内で不動産屋の社長・杉山の死体が発見された。死因は階段からの転落だったが、何者かに突き落とされた可能性が高かった。現場付近で漫画喫茶の会員証が発見されるが、持ち主は林田とよく一緒にバイトを探している三輪という青年のものだった。

【感想】相変わらず前半あまりよく見れませんでした。就職浪人やリストラ中年などハロワに通う無職の低所得者たちの悲哀を、ハンチョウが料理するとこんな感じになるのかと思いました。夜８時代の水戸黄門枠らしく、相棒なんかに比べるとずっとライトですね。まるでドキュメンタリーだと言われた相棒シーズン９の「ボーダーライン」が焦点を定め実際に取材して世相を深く抉った作品だとすると、今回のハンチョウは新聞やニュースの特集なんかをあれこれ見聞きし切り貼りした感じの内容。だからみんなどこかで聞いたようなネタで心にあまり響かなかったのかもしれませんが、登場人物が貧しいなりにも友人や恋人がいて、そのせいで絶望にまでいたっていなかったのも、ライトな感覚の原因かもしれません。構造的には、お互い相手が殺人を犯したと誤解して、それをかばうために自分が犯人だと名乗るという、第５話の家庭内暴力息子殺人事件とまったく同じでしたね。さすがに同シーズン内にまったく同じ構造のストーリーがあるのはどうかと思いますｗ まぁ今回の場合、事件の構造よりも安積の偽者が出たというのがネタ的には大きいですが。まさか水戸黄門が得意とするネタを、現代の刑事物で再現するとは思いませんでしたｗ 刑事物で偽者ネタって、今まで結構見てきましたが、ほとんどなかったと思いますｗ 黄門様の場合、２～３シーズンに１度は必ずこのネタが入ってたんじゃないかなぁ。偽者と間違われて本物の安積が組み伏せられてましたが、相手がダンプ松本とアジャ・コングでは、さすがの安積も抵抗できんでしょうなぁ。あの定食屋怖すぎる…ｗ

【あらすじ】ゴーカイジャーたちの懸賞金が上がったとのニュースが。しかし、マーベラスと縁があるという私掠海賊のバスコにはまだまだかなわない。ナビィのお宝ナビゲートで、「デンジャー」というヒントが得られたため、ゴーカイジャーはとりあえず街に出るが、そこでサルを連れたバスコと出会う。問答無用で攻撃するマーベラス。しかし巨大化したスゴーミンが襲ってきたため、ゴーカイジャーたちは一旦引き上げてゴーカイオーで応戦する。

【感想】解説しよう。私掠海賊とは大航海時代に実在した海賊であり、国家から外国船を襲うことを認められていた。つまり完全無法のゴーカイジャーたちとは違う、国家権力の犬のような存在ってわけ。バスコの場合、ザンギャックに認められたザンギャックの犬ってとこでしょうねぇ。実は残念なことに、電波の入りが悪くて前半５分くらい切れてまして、その間にゴーカイオーと巨大スゴーミンの戦いや、バスコとの因縁の冒頭部分などが入ってたんだと思います。まぁでも大体はわかりました。マーベラスはアカレッドとバスコと協力してレンジャーキーを手に入れる旅を続けてたんですね。しかしアカレッドってなんちゅうネーミング…。一応既存のキャラクターではあるんですね。このＣＶが古谷徹なのか。そして今回も次回に続く、なんですね。ゴーカイジャーは前後編構成が多いですね。いっそ全部そうしちゃえばいいのにｗ 私は見るまではバスコはシンケンジャーの十臓タイプのキャラではないかと思ってたのですが、前編を見た限り、今回限りのキャラっぽい気もします。それともまだ出てくるのかなぁ。今回新しい行動隊長が出てきてないので、バスコさよなら～で終わっても不思議ではないですよね。同日の夜に、パイレーツオブカリビアン・ワールドエンドの放映があったので、仁を見た後後半見たのですが（映画館に見に行ったので大体の話はわかってるので）、海賊が出てくる話って、誰が悪人とか正義や愛を美しく貫くというのではなく、全員が自分の目的に沿って動いていて、そのためなら誰彼構わず協力したり裏切ったりの繰り返しですよ。でもそういうところに醍醐味があるんですよね。なのでバスコも、今はザンギャックについていますが、元々海賊なんでザンギャックに完全に服従してるわけではないと思うんですよね。だからといってマーベラスと協力関係になるとは思えませんが、ゴーカイジャーv.s.ザンギャックというわかりやすい構図の周囲をうろうろして、ストーリーを面白いものにしてくれればいいなと思います。