Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【でたらめヒーロー】

でたらめヒーロー 最終回
日テレ 木曜夜11時58分~
【あらすじ】大地を助けるため、北洋製薬に侵入した健太は、黒木の部下・岸谷に拳銃で撃たれて昏倒してしまう。黒木大地を連れ、ヘリで脱出するため屋上に向かう。その銃声は、外で警備員に止められて中に入れずにいた丹波の耳にも聞こえ、丹波は駆けつけた夏輝とともにビルになだれ込む。そして倒れている健太を見つけるが、胸に仕込んであった盗聴器によって弾丸の直撃は免れたものの、ドロップによって弱っていた健太の心臓は、さらなるダメージを受けており、非常に危険な状態だった。

【感想】クライマックスがすんだ後も、充分に時間を取り、丹念に皆のその後を描いたのはさすがというか、実に最終回らしい最終回でした。クズケンは、盗聴器が障壁となったとはいえ、胸に弾丸の衝撃を受け、さらに屋上では腹を刺され、背中を撃たれ、生きているのも不思議なくらいの満身創痍でしたが、黒木を背負い自ら病院に走るほどの生命力は、やはりトゥーマイを摂取したからでしょうか。さすがにトゥーマイといえど、スーパーマンのように弾丸を弾き返すほどの力は無理だったかw 悪役の黒木にも、実は同情すべき過去があり、夏輝に無意味と思える支援をしていたのは、そのせいだったんですね。クズケンの姉の事故も結局本当に事故だったし。今まであまり目立ってこなかった黒木の部下が牙を剥いたのは意外でしたけど、もうちょいいいキャストだったら、効果的だったのにな。そして、オマケに大地がヒーロー化するシーンもあり、いたれりつくせりでしたね。サイヤ人みたいになった大地、可愛かったですねw 天才科学者だった母親と、現役の科学者である父親の間に生まれた大地ですから、DNAのいたずらでまかり間違ってクズケンに似てしまってでもいない限り、将来有望な科学者になることでしょう。大きくなってから、クズケンの選択に感謝する日がくるでしょうね。クズケンとの最後の別れのシーン、もうベタベタでしたが、さすがに泣けました。ただ、このドラマを書いた脚本家なら、もうちょっとがんばればもっと感動的なセリフが書けたんじゃないかなと思います。買いかぶりすぎかしら。あちこちに張られていた伏線がほとんどすべて回収されてたし、その点からもこのドラマの脚本家の腕はかなりのものと見ました。最近のドラマは、伏線が回収されてなかったり(時間の都合でカットされたりするらしい)、伏線すら張ってない行き当たりばったりだったりすることが多い中、こういう例は珍しいですね。やはり13回という、他の民放連ドラより少し長い尺が、余裕のあるドラマ作りができる理由かもしれないです。来週はもう新ドラマだしねw ただ、この最終回は予想以上でもなければ、予想以下でもない、想像できる範囲内の最終回だったんだよな~。悪くはないんだけれど、期待以上というわけじゃない。なんか、これまでの面白さからして、最後に何かやらかしてくれるんじゃないかという、密かな期待があったみたいなんですよね。自分でもあまり自覚してなかったけど。ただよく考えるとこのドラマ、確かにセリフや心理描写が絶妙だったりするんだけど、展開はオーソドックスのベタベタだったんですよね。だからまぁ、こんなものかなとも思いますね。いい意味でも悪い意味でも、作品全体に影響を与えるような最終回ではなかったな。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.