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シン・ドラマ汁


ドラマ【信長協奏曲】

信長協奏曲
フジテレビ 月曜夜9時~
【あらすじ】織田信長に成り代わっているサブローは、村人を集めて相撲を楽しんでいた。サブロー自ら軍配らしきものを握り、家臣の前田犬千代佐々成政の取り組みをさばこうとした時、池田恒興が馬で駆け込んで来た。なんと、今川勢が尾張に向けて軍を発したと言うのだ。那古野城に戻ったサブローは軍議を開くが、真っ向勝負を唱える柴田勝家派と、籠城を良しとする恒興派と家臣の意見はまっぷたつ。戦わずに済ます方法はないのかと家臣に問うサブローだが、勝利以外は自分の首が刎ねられると言われてしまう。

【感想】今まで見た中で一番情けない桶狭間ですねw このドラマは史実と比較することなく、ただ何となく見た方がいい時代劇ではありますが、今回の感想はもうそのくらいしかないのでw ちょっとだけ史実の桶狭間を振り返ってみましょう。まず、今川に攻め込まれた信長には、3つしか道が残されていませんでした。1つ目は、討って出る合戦、2つ目は籠城、3つ目は降伏です。以前NHKBSの歴史番組「英雄たちの選択」で桶狭間が採り上げられた時も、この3択だったと記憶しています。しかしどの選択をしても、戦力差を考えれば信長の命はないということになる、という話でした。合戦や籠城した挙句、負けて主君の命を取られるのは理解できますが、何故降伏しても切腹させられてしまうのか、私は最初そう疑問に思いました。しかし、サブローが知らない時代から、国境を挟んで相対する織田と今川は、小競り合いを繰り返し、攻めたり攻め込まれたりしていたのですね。今川領と織田領の間に後の徳川家となる松平家の領地がありましたが、当時は弱体化していて、家康が幼少時から今川家の人質となっていたことは有名な話ですね。そして信長が弟・信勝と争っている間に今川が織田領に勢力を延ばし、面積的には尾張の半分を切り取っていたのです。つまり、サブローが信長になる前までに、今川との仲はこじれにこじれていて、もはや修復不可能となっていたわけですね。なので、実際の信長もどの選択をするか、桶狭間に討って出るまで相当悩んだと言います。信長自身は最初小姓衆のみを連れ清洲城を出発し、道々で家臣たちが合流し、熱田神宮で戦勝祈願をしたというのは有名な話。それは家臣たちの城が攻撃されたという報告を受けてからです。なので、信長が単騎今川領まで駆けていくのは、不可能に近かったと思われます。ただでさえ目立ついでたちですしねw そして、信長が伸びに伸びた今川の大軍の中の、義元がいる本隊を狙ったのが、午後の豪雨が明けた直後でした。何故的確に本隊を狙えたかというと、「英雄たちの選択」では、今川軍がよく見える場所に陣取ったからと言っていたと記憶しています。ちなみに今川軍の中には後に家康となる松平元康もいました。この桶狭間で破れた今川義元は、バカ殿のように描かれることが多いですが、実際は今川家の最盛期を築いた有能な武将でした。最期があんなだと、生前の活躍まで色褪せて見えてしまうのは、無情としか言いようがありませんな…。さて、ドラマではこれで今川に仕えていた伝次郎ら忍びの者が、主を失ってしまいました。伝次郎は後に秀吉になるようですが、今回の彼の回想シーンから、何やら信長に恨みがあるようです。信長に恨みを抱える元忍びの秀吉という、実に面倒な設定の秀吉はこれが初めてなので、どのように頭角を現していくのか、楽しみですね。あ、後、この頃の信長の居城は那古野城でなく清洲城じゃないのかなぁw




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