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シン・ドラマ汁


ドラマ【相棒season13】

相棒season13
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】出版社に勤める長谷川という男性が自室で殺害された。室内が派手に荒らされていたことから、捜査一課は強盗殺人の線で捜査を始める。長谷川は3年前、強盗殺人の容疑者として裁判にかけられたものの、人権派の女性弁護士・永井多恵の手腕もあって、無罪となった人物だった。現場マンションが巨大な密室状態になっていることを知った杉下は、と共に独自の捜査を開始する。長谷川の部屋を調べていた杉下は、3年前の事件の冤罪について長谷川が執筆した告白本を発見。その本の発刊を縁に長谷川が就職したという小規模な出版社を訪れる。

【感想】今回は面白かった! 事件としては派手ではなく、かといって社会派にのめりこむほどでもなかったけれど、提示された手がかりの謎がほとんど解け、最後のどんでん返しが小気味よく効いていたと思う。例えば、被害者の頬についていた傷跡の謎、被害者の部屋が執拗に荒らされていた謎、変わった形の灰皿のような容器、靴の蛍光部分等々。ただ、わざとではないかと思われるほど関係者が少なく、最後には犯人が絞り込めてしまったのはちょっと残念か。今ひとつ理解できなかったのは、靴の蛍光部分についての謎なのだが、被害者は犯人に呼び出され、事務所の金を盗もうとし、アリバイ作りのため表から堂々と帰ってきた後、裏口からこっそり抜け出したのはわかる。しかし、何故玄関に靴を置いておかなければならなかったのかがよくわからなかった。犯人は被害者を殺した後、しばらく車に隠しておいて、退勤後に被害者宅に運び、そこで殺されたように工作し、そこで家捜ししたわけだが、何故殺した時に被害者が履いていた靴を、靴箱に入れる必要があったんだろう? 蛍光部分がついている靴と、ついてない靴両方が、玄関に置いてあっても、何ら不思議ではないはず。ただでさえ急いでいるのに、余計なワンステップを踏んだ理由がわからない。実際それで杉下たちに矛盾に気づかれているわけだし。また、杉下が弁護士を疑ったきっかけが、マンションの裏口の鍵が複製不可能であると発言したからだけど、何故それを知っていたんだろう? 被害者が弁護士を心から信用していたとしても、そんなことまで話す必要があるとは思えないし、弁護士が今回持ちかけた犯行に、直接関係があることでもない。裏口の鍵が複製できるかどうかなんて、アリバイ作りには必要ない情報だしね。あれ、おかしいなぁ。今回はかなり面白かったはずなんだけど、何故か疑問点ばかり書いてしまっているw でも本当に、見た直後は面白い!と思ったんだよね。女弁護士が犯人であると杉下たちが指摘、女弁護士は実は3年前から真犯人が長谷川本人であることを知っていたことが判明、杉下が長谷川が書いた告白本の原稿だと見せたSDカードが、実は杉下の携帯に入っていたものだったという流れは本当に見事だったんだけどなー。今回の脚本は金井寛。相棒の脚本を最初に担当したのは2年前の「棋風」。ミステリーとしては少しストレート過ぎるも、棋士とコンピュータの戦いという珍しい背景を用い、記憶に残る作品となった。それから何回か相棒の脚本を担当し、今回は神回とまではいかないものの、ミステリーにもかなり慣れてきたなという印象を覚えた。ついでに調べてみたら、やはり松本基弘Pが降ろされたのは本当なんだね…。それを思うたびに、杉下と亨2人だけのシーンになると、なんか微妙な感じになる…。




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