ドラマ【相棒season13】
- カテゴリ：テレビ
- 2015/01/29 16:32:14
相棒 season13
テレビ朝日 水曜夜９時～
【あらすじ】茨城県郊外の小さなガソリンスタンドで、経営者の男性の遺体が見つかり、現場から現金が持ち出される事件が発生した。その頃、都内で危険ドラッグの摘発に協力していた杉下と享は、大金を隠し持った挙動不審な中年女性を見かけ、尾行することに。一方、伊丹ら捜一の面々は、ホテルで若い女性の変死体が発見された事件を捜査していた。バッグから大量の覚醒剤が見つかり、女は麻薬の売人と思われた。警察は殺人の可能性も視野に入れ、現場から消えた男の行方を追う。
【感想】今回のメインゲストは床嶋佳子と湯江健幸の２人。床嶋は数々のテレビドラマに出演している有名な美人女優さんで、私はすっかり最初から女優さんだとばかり思っていたのですが、なんとバレリーナ出身らしいです。これは驚きました。だからスタイルがいいんですね。そして湯江の方はアイドル出身。若い頃歌をリリースしましたが、最初の１曲が少しヒットしただけで、後は泣かず飛ばずが続き、すぐに俳優に路線を変更したようです。今回のストーリーの１発屋のミュージシャンと、どことなく重なりますよね。この方もよくドラマで見ますが、実は相棒に出演するのは２回目。１回目はシーズン７の「隣室の女」に出ていたそうです。あまり印象にないタイトルでしたが、ストーリーを顧みると、ああそういえばそうだったと思い出しました。
今回のストーリーはわりと面白かったと思います。２つのまったく別の場所で起きた事件が、１枚(ほんとは２枚あったけど)のチケットで交差するというお話。特に、床嶋が演じた主婦・淑子のキャラが秀逸でしたね。浮気がちな夫には虐げられ、介護をした姑には疎んじられ、子供は出来ず、毎日休まず何もいいこともなく働きづめに働いて、気づいたらもう４０代後半。心の拠り所と思われた親友も若くして死に、唯一楽しみにしていたライブすら夫に一蹴され、日常からただ逃れたかったという気持ちは、何となくわかりますね。突然死した夫の亡骸をそのままにライブに行ったのは、夫にまったく愛情が残っていなかったからなのでしょう。何故早く離婚しなかったのか、不思議でなりませんね。さっさと離婚して他のＧＳの店員として働いた方が、ちゃんと休日ももらえるし、給料は少なくても自分で自由に使えるので、よほど気が楽だと思います。子供もいませんしね。想像するに、毎日が忙しくて自分の立場を考える余裕すらなかったのでしょう。こうなるともう、奴隷労働と変わりませんよね。もっと自分を持ってもよかったと思います。
しかし、いざ非日常に飛び出した彼女は、びっくりするほど変わります。警察の尾行、しかも右京の尾行を華麗にまき、ヤクザを煙に巻き、警察をも欺こうとする、アグレッシブかつ頭のキレる女に転身。元々そんな要素が、彼女にあったのか、それとも夫が死んだという解放感と、日常から逃れた開放感で、一時的に何でもできるつもりになってしまったのか。ちなみに今回の脚本は、ゲゲゲの女房や八重の桜などで有名な、山本むつみ。やはり、こんな女性は女性にしか描けないなと思いましたよ。苗字の「山」がかぶっているのは、自分を投影したからなのでしょうか？
一方のミュージシャン・四宮は、まったくいいところがありませんでしたねｗ 過去の栄光をいつまでも引きずり、まともに働こうともせず、女ったらしの上、その女にタカるという、実に情けない男。淑子はよくこんな四宮に幻滅しませんでしたねｗ
とまぁ、結構お話は面白かったのですが、右京たちがあまり出てこなかった上、カイトにいたっては単なる腰巾着でしかなかったのは、ちょっとどうかなと思いました。あ、でもいつもは冷静な暇課長が、「メガネザル」と言われて激怒し、ヤクザたちをこてんぱんにのしたのは面白かったですね。「ズルムケ」はいいんだ「ズルムケ」は…。
いいね！をもらうのも嬉しいのですが、やはりコメントをいただくのはもっと嬉しいですね。
ズルムケ・メガネザルはツボった人が多かったのか、ちょっと話題になったみたいですねｗ
確かに今回あのシーンが一番面白かったかもしれないです。
淑子には子供はいませんでしたが、女は子供を産むと強くなると言います。
腕力ではない強さ、生命力のような力が、女性には潜在的に眠っているのかもしれないですね。
ズルムケは、もう、本人は認めたくないけれど、許容の範疇にあるっつー事ですね。
やっぱり、その、地雷は他の部分にあるって奴。
いつもながら、解説有り難うございます。
見逃した回の時なんか、バイブルになっております。
見た気分になりますので。
床嶋さん、良かったです。
女は吹っ切れると、強いと言う証拠かなゞ
その点、男はだらしないですが。