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シン・ドラマ汁


ドラマ【花燃ゆ】

花燃ゆ
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】江戸に送られた寅次郎は、伝馬町の牢に入獄。高杉から援助で「蔓」と呼ばれる賄賂を使い、牢名主の沼崎という男と懇意になる。沼崎寅次郎に、取調べの時に甘い言葉に気をつけろと助言する。気を許して本当にことを喋らせる魂胆だと言うのだ。そしていよいよ寅次郎の取調べが始まった。先に捕まり過酷な取調べを受けていた梅田雲浜との関係を疑われるも、幕府側は寅次郎の情報をほとんどつかんでいなかった。しかし寅次郎は自ら老中の間部を諌めるつもりだったと告白する。一方は、ちりぢりになった元塾生たちが再び集まれるよう、奔走していた。

【感想】「やっと」と言ってもいいものかどうかわかりませんが、言わせてもらいます。やっと、松陰が刑死しました。長かった…松陰の人生をここまでじっくり映像化した作品は、そんなにないと思いますね。だって、強烈ではありましたが、たった30年足らずの人生ですから。しかも彼が攘夷活動し始めてから、10年経ってませんからね。最初に九州に旅立ってから、9年ですよ。それを4ヶ月近くかかって描いたのですから、1回1回が薄くなっても仕方ないですねw
さて、気になるのはドラマで松陰の死罪を決定付けた、松陰と井伊直弼の対談ですが、調べた限りではそういう事実があったかどうかはわかりませんでした。井伊は、相当頑固で筋を通さないと気がすまない人物だったようです。攘夷派の志士たちを捕まえるだけでなく、大名や公家ばかりか、自分の味方であるはずの幕府側の武士たちにまで、容赦がなかったようです。この安政の大獄と呼ばれる圧政は、日米修好通商条約の調印に端を発していたのですが、実は当初井伊は、開国派ではありましたが、無勅許の調印に反対の立場を示していたようです。しかし、アメリカ側からの突き上げと、朝廷を甘く見たせいで、結局調印してしまいました。その後の彼の活動を見るに、無勅許での調印自体の是非はともかく、幕府の威光を保つというミッションを、がむしゃらに遂行したというイメージですね。そんな人物が、遥か西の外様大名の一藩士の言うことを、聞こうとするわけがない。
でも、自分に与えられたミッションをひたすら遂行しようとするという意味では、松陰も井伊も立場は対極ながら、似たような人物だったのではないかと思います。立場がまったく違うのは、松陰は日本の現状を見て自ら自分のミッションを作り出したのに対し、藩主の14番目の息子で元々は風流人だった井伊は、完全に外から与えられたミッションだったからでしょう。もし藩主だった兄の息子が早世しなければ、もし兄の誰かが1人でも養子に行かず家に残っていたら、もし自分が養子に行っていたら、井伊は大老どころか藩主になることもなく、気ままな一生を無事平穏に暮らしたでしょう。
次回、桜田門外をやるのでしょうかね。ちなみに井伊は死亡時44歳でした。ちょうど伊勢谷と大沢の間くらいですねw 昔の人は今より老けていたとはいえ、さすがに71歳の高橋は、高齢過ぎではないでしょうかねw




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