ドラマ【ヤメゴク】
- カテゴリ：テレビ
- 2015/06/20 16:19:45
ヤメゴク～ヤクザやめて頂きます～ 最終回
ＴＢＳ 木曜夜９時～
【あらすじ】有留のオペが成功し、橘は意識を取り戻す。水田は改めて橘に忠誠を誓い離脱希望を取り消すが、大乱闘を仕掛けた二次団体の組長は逮捕され、関東貴船組は危機的状況だ。橘が自分の実の父親ではなく命の恩人だったことを知った麦秋は、一時は混乱するものの、橘と水田の逮捕を決意する。それは命を狙われている水田を助ける意味もあった。しかし、水千組でファンドマネージャーとして内偵を勤めていた佐野は、すっかり弱腰になってしまった麦秋が気に入らない。そしてある計画を実行するため、鷲頭に貴船組の金をかき集めるよう指示する。
【感想】最終回は、前回よりもちょっと穏やかだったかな。すっかり麦秋の牙が抜けてしまった今回は、派手なアクションシーンもなく、感動的だったのは水田が橘を庇って死ぬシーンだけでしたね。あと、不満がちょっと残りました。
まず第１の不満は、三ヶ島がしきりに、麦秋にはもうヤクザも橘も憎む理由はなくなったと言っていましたが、確かに個人的な怨恨はなくなったけれど、警察官としてはヤクザは取り締まらなければならない対象であることは変わらず、命を狙われているならそれは守るべきですが、組を維持することに協力する必要はないというか、協力してはだめですよね。麦秋、そして警察がやるべきことは、ヤクザから足抜けさせ、罪を償わせ、まっとうな人生を歩ませる手助けなわけです。結果的にはそうなりましたが、今まで橘が犯してきた過ち、公にはなっていないものの、それは１年や２年の懲役ではすまないんじゃないでしょうかね。橘自身がどうこうしたというのではなく、子分や二次団体が犯した罪って、数え切れないんじゃないですかね。まぁ公になっていないからこそ、警察は対処のしようがないのかもしれませんが、最後に橘がヤクザなのにいい人っぽくなっちゃったところも、ちょっと納得いきませんでした。
第２の不満は、佐野についてです。途中まで佐野は足抜けコールの職員たちと同列の扱いで、三ヶ島に気のあるホ○青年だったのに、最終回でキャラブレまくってませんでしたか？ｗ まずホ○なのに秘かに強い麦秋に惚れていた的なことを言ってましたよね。あれ、本当はホ○じゃないの？と思ってたら、過去の映像では人事課長に色目を使っていたり、バーで有留に口説くなと言ったり、やはりホ○のようで、じゃあなんで麦秋に惚れちゃったのって不思議に思いました。まぁ、恋愛感情とはまた別のものだったのかもしれませんが…。それにしても、途中まで水原刑事と三角関係みたいな感じだったのに、最後数回は全然三ヶ島に惚れてる感じじゃなくなったのも不思議。水原の方はちゃんと告白したようですが、「本心」て…ｗ しかも仲間の刑事に応援されてたところを見ると、水原のホ○は周囲の公認なんだねｗ 三ヶ島がどう対応したのか気になりますが、それはまぁ言わぬが花なんでしょうｗ
ホ○話に花が咲いてしまいましたが、佐野についてはまだあります。それまでのキャラクターが結構気に入っていたので、最終回(前回も兆候はありましたが)でいきなり危険人物になってしまい、大変残念。そして、結局彼はどうなってしまったんでしょうね。二課の刑事に戻りたいと言っていましたが、人事課長は自分の権限では無理だと暗につっぱねてましたよね。どうも彼の性格では、あのままではすまないような気がするんですけどねぇ。ただ元貴船組のヤクザからは命を狙われる身分なので、おおっぴらには動けないですよね。佐野はそういうやつらに命を付け狙われながら、ビクビクして暮らさなければならないのでしょうか。もっともスリルが好きなので、そういうのも悪くないのかなｗ でも、佐野のやったことは間違いではないですよね。違法捜査だとは思いますけど、組の資金がなくなったことは、橘の足抜けの後押しになったわけですし。それにしては、ちょっと扱いが酷いなと思いました。返す返すも、気に入ったキャラクターだっただけに、残念です。
全体的な感想としては、言うまでもなく、今期一番面白いドラマでした。脚本もよければ、演出も面白かった。正直見るまで堤と櫻井って相性どうなんだろうと思ってましたが、どっちもとんがってましたね。シリアスなストーリーになかなか遊びを入れる隙はなかったけれど、ここぞというところでガンガン遊びを入れてきてましたよね。また、大島優子がきれいに見えたｗ 堤は本当に女性を撮るのがうまいですよね。最大限の魅力を引き出します。きれいな終わり方をしましたし、視聴率的にもアレなので、もう続編はないでしょう。もう一度最初から繰り返して見たいなぁ。
