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シン・ドラマ汁


ドラマ【花燃ゆ】

花燃ゆ
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】久坂家の養子となった小田村家のの次男・粂次郎は、たちが杉家を出て新居に移るまで、これまで通り小田村家で暮らすことになった。美鶴が紹介した家の絵図を、寿に見せてもらったは、こんな家に一家3人で暮らせたらと夢を抱くようになる。そんな時、高杉が帰国し、脱藩の罪で野山獄に投獄されてしまう。高杉と面会しにいくと、高杉の妻・もやってきて、子を身ごもったことを報告し、高杉を元気付けた。一方京では、上洛していた薩摩藩の島津久光が、幕府や会津藩と決裂し、帰国することになる。それを知った玄瑞は、長州の復権のため京への出兵の許可を得ようと、帰国を決める。

【感想】今回は、元治元年(1864)の3月から6月頃までにあった出来事です。
まず、高杉が帰国したのが3月19日でした。帰国したのは高杉の意思ではなく、やはり身分が高かったからか、連れ戻すための使者が長州から送られてきたからです。この頃、玄瑞や高杉は、進発派の来島らを抑える方の立場であり、久坂はこの時一緒に帰国し、進発派を何とか抑えるも、来島はどうしても京の様子を見たいと聞かず、2人で京都にリターンしています。言わば獅子身中の虫を抱えて上京してしまったわけですね。しばらくはこの虫を抑えていましたが、朝廷・幕府・薩摩などの雄藩で意見が割れたのをきっかけに、玄瑞も進発派に転身してしまいます。
朝廷・幕府・雄藩による会議は参預(参与)会議といい、一橋慶喜や島津久光など6名の諸侯で構成されていました。詳しくは公式サイトの特集の中の花燃ゆ白熱教室をご覧下さい。とても詳しく書いてあります。この会議が決裂してしまったのは、元々孝明天皇が攘夷派だったことが原因ですね。慶喜と会津の松平容保を除く4名が、幕府と意見が折り合わず、怒って帰国してしまいました。実質京の守りは会津藩だけになっしまったわけです。玄瑞はこの機をどうしても見逃せなかったようですね。
もっとも、長州藩内にも根強い反進発派がいて、周布や桂などは反対派でした。特に周布は強固に反対を訴えたため、罷免され、酔った挙句に野山獄に高杉を訪ね、刀を抜いて大暴れしたそうですw そして謹慎させられてしまいました。ほんとにこの人の酒癖の悪さは伝説級だなw 桂はさほど反対ではなかったようですね。というより、京にいて自分の意見を述べることができなかったというところでしょうか。世渡り上手な彼らしいですね。
玄瑞が進発を主張するため帰国した時、忙しくて杉家に戻ることはできなかったのですが、粂次郎には本当に会っています。ただ、文が連れて行ったのではなく、どうやら梅太郎が連れて行ったようです。つまり、文はここで玄瑞と最後の別れをしたわけではないのですね。今までドラマ中で会っていたのも、本当に会ったかどうかわからず、ひょっとして杉家から旅立った時が、最後だったのかもしれません。当時、武家の女性はあまり出歩く習慣がありませんでしたからね。ただ玄瑞もすっかり文のことを忘れていたわけではなく、粂次郎と会えて嬉しかったという手紙を送っています。そしてこれが妻に宛てた最後の手紙となりました。
今回のメイン、池田屋事件ですが、桂や稔麿が言っていたように、長州藩士たちは、京の町を焼き討ちし、それに乗じて天皇を長州に連れ去るなどということは、まったく考えていなかったようです。商人に身をやつした古高俊太郎という攘夷派の志士が新撰組に捕らえられ、彼を奪還すべく急遽池田屋で会合が開かれたというのが本当のところで、焼き討ち云々については新撰組の記録にも残っておらず、幕府が池田屋事件を正当化するために捏造した理由というのが有力な説となっています。
稔麿の最期には諸説あり、ドラマでは、藩邸に戻っていたが報せを聞いて池田屋に向かう途中、会津藩士に襲われ討ち死にしたという説に近かったですね。桂については、別の場所にいて、異変に気づき現場に駆けつけようとしたが止められて諦めたと本人は主張、ただ、他にも池田屋にいたが屋根を伝って逃げたという記録もあるようですw とにかく、桂と稔麿が同行していたことはありえなさそうです。
さて、次回はいよいよ禁門の変ですかね。公式サイトには大奥編が7月よりスタートと、1ヶ月前くらいから掲載されてますしねw それはまぁいいんだけど、もうちょっと今やってる放送も大事にしてくれてもいいんだよ?と思いますね。大奥編だからって江戸幕府の話じゃないんだから、そう視聴率が上がるとも思えないし…。ただ、やっとこれから文が主人公の話になるんだなって感じはしますね。




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