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シン・ドラマ汁


<最終回>立花登青春手控え2 感想文

立花登青春手控え2 最終回「処刑の日」
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
▼冤罪の死刑囚
最終回と言っても、特に最終回らしいところはなく、普通に事件を解決して終わりでしたので、
また次回作が確実にあると思います。
さて今回のお話は、紙問屋の主人・助右衛門が、妾宅で妾を刺し殺して捕まったというところから始まります。
助右衛門は殺していないと主張しますが、死罪のお裁きが下ってしまいます。
絶望した助右衛門は牢での食事を一切しようとしなくなりました。
差し入れに来たおゆきは、登に父親が犯人ではないことを信じていると言います。
助右衛門も、もう自分のことはあきらめたけれど、娘のことだけが気がかりだと涙を流します。
その後、ちえが助右衛門の妻と、娘の婚約者でお店の手代が出会い茶屋で密会しているところを目撃。
それを聞いた登は、もう1度事件を調べなおそうと、岡っ引きの藤吉たちに助けを求め、
何とか調べる許可をもらいます。

▼怪しいやつら
当初、妻も手代も評判がよく、とても不倫するような人物には思えなかったのですが、
娘が実は養女で妻とは血のつながりがないことや、手代が子飼いではなく新たに雇った使用人で
あることなどがわかってきます。
そして、登が事件現場の妾宅を訪ねた時、近くにいた住人から、事件当日妾宅から若い男が走って出て行き、
その後怪しんだ皆が家を訪れたところ、血のついた包丁を握った助右衛門がいたということが分かりました。
逃げた若い男が手代だとしたら、手代が助右衛門の妾を殺した可能性も出てきたのです。
しかし、手代は助右衛門の娘の許婚であり、放っておいても身代が転がり込んでくる立場。
何故助右衛門に殺しの疑いをかける必要があったのかがまだわかりません。
そこで藤吉たちが助右衛門の過去を探ったところ、以前働いていた店で、店の金を横領したため、
クビにしたという事実が発覚しました。
店は使用人から咎人を出したくなくて、奉行所には届け出なかったようです。
しかも2回も同じことをしでかしていました。
藤吉は店の番頭に帳簿の精査を頼んだところ、なんと70両もの金が消えていることがわかったのです。
登と藤吉たちは、手代と妻が逢引しているところに乗り込み、あっさり手代をお縄にしました。

▼お役所仕事
しかし、その翌日、助右衛門の死刑執行の日が来てしまいました。
登は罪なき人を死罪にするなど絶対にあってはならないと、与力たちを止めようとするのですが、
老中からに命令だからと、与力は無視しようとします。
いやいや、それってないでしょ…。いくら町人とはいえ無罪の人物を処刑したら、寝覚め悪くない?
ま、すんでのところで奉行所からの差し止めが来て、助右衛門は処刑を免れることができました。
思ったんですけど、何故手代は助右衛門の妾を殺したのでしょうね?
どちらかというと、助右衛門を殺して妾のせいにした方が、確実だったんじゃないかと思います。
邪魔なのは助右衛門の方ですし、助右衛門が死罪になれば店もお取り潰しになるでしょうし、
せっかく店の主になれるところだったのに、店が潰れてしまっては元も子もないです。
元々店主などになりたくなかったのでしょうかね。
しかしまあ、何故こんな凶悪な人物を娘婿にしようとしたのか、助右衛門の人を見る目がダメダメでしたね。
過去のことを調べたりはしなかったのでしょうか。
なんかいろいろと不自然な事件だなぁと思いました。

▼今回の松江無双
登を婿にする気満々の松江、今回のラストで、助右衛門とその娘が登にお礼を言いに来て、
登がまだ助右衛門の体調が戻っていないので、そのうち往診に行くと言ったところ、
登さんは牢医者の仕事で忙しいからと勝手に断ってしまいますw
あんな美人の娘さんがいる家に行かせたくないと言ってましたねw
一方登は、事件解決の糸口となったちえから、ご褒美をねだられ、なんとチューを…!
清純そうな顔してご褒美がキスだなんて、それプレイボーイのやることだから!
江戸時代、キスが愛情表現の1種としてどの程度浸透していたかとか、野暮は言いませんよw
ま、とにかく松江が心配する必要はないってことですなw

▼前作
実はこの作品、1982年にもNHKで映像化されており、登を演じたのは中井貴一でした。
注目すべきは、ちえを宮崎美子が、そして牢番の同心を篠田三郎が演じていたことです。
今作では、ちえの母親を宮崎が、ナレーションを篠田が担当していますね。
そういうつながりだったのかーと、なんか納得しました。
中井が玄庵をやっていれば完璧だったのでしょうが、中井は盗賊の方でがんばってますし、
他にもいろいろと大人の事情があったのでしょうw




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