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シン・ドラマ汁


おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第25回「材木を抱いて飛べ」
NHK 日曜夜8時~
▼塩止
今回は、井伊家が龍雲丸たちに請け負わせて切り出した材木の取引で、トラブルが起きる話でした。
今川と武田が反目しあい、今川は内陸の国である武田に対し、塩を初め様々な交易品を商うことを禁じる
「塩止」という政策を打ち出し、武田を追い詰めようとします。
しかし禁止されればこっそり商い、富を手にしようとするのが人間の性。
今川は闇ルートの商いを悉く摘発しようとして、市場は大荒れに荒れてしまいます。
龍雲丸たちに切り出してもらった材木で、財政の立て直しを図る直虎は、
混乱する駿河ではなく、気賀で材木をさばくことにしました。
折りしも寺の修理にあてる材木を火災で失ってしまい、高額で材木を買い取るという話があり、
気賀の大商人・中村屋を仲介に、成川屋という商人に材木を売り渡すことになりました。

▼謀反の疑い
これで財政が潤うと喜ぶ直虎の元に、今川家の家臣・関口氏経が政次とともに訪ねてきて、
謀反の疑いがかかっているので、駿河に赴き申し開きをせよと言ってきます。
寝耳に水の直虎が、その理由を聞き出すと、成川屋に売った材木が、三河に流れているというのです。
直虎は、そんなことは知らなかったと言うのですが、まったく聞いてもらえません。
どうやら氏真は、難癖をつけて井伊谷を政次に引き渡そうとしていると見た直虎は、材木を取り戻そうと考えます。
しかし成川屋はとっくに気賀の店を引き払っており、材木を積んだ船も船出していました。
気賀で材木を買い集め、井伊の焼印を押そうと考えましたが、現在気賀には木材があまりない状態。
直虎はついに、最近龍雲党という集団を作り、流れ者に仕事を世話したり、万屋を商ったりしている
龍雲丸に頼ることにし、彼らに船を追いかけ駿河に材木を持ってくるよう依頼します。
すでに船出している船を追いかけるなど、相当無茶な依頼ではありますが、龍雲丸はその依頼を受けたのです。

▼駿河にて
駿河に赴いた直虎は、時間を稼ぐため、自ら毒を飲んで病気を装います。
腹を下したり体が痺れる毒ならわかるのですが、熱が出る毒ってどんなのでしょうね?
それにしても自ら毒を飲むなんて、さすが子供の頃鬼ごっこで捕まりそうになった時、
川に飛び込んだ直虎らしいですわw
それで2~3日は稼ぐことができましたが、病状が治っても木材はまだ届きません。
ついに氏真の前に呼び出された直虎は、申し開きをするのですが、当然聞き入れてもらえません。
挙句、昔直親が三河と内通しようとしたことまで持ち出され、直虎はついに切れ、
こんなことで忠義ある家臣を失うのは今川家にとって大きな損失だと、啖呵を切ってしまいます。
その直後、駿河に「井」の焼印が押してある大量の木材が続々と届いていることが知らされます。
龍雲丸たちが間に合ったのです。
今回はここまで。さて次回、どのような裁定が下るでしょうか?

▼忍ぶ恋
関口を家に迎えた政次、直虎と相談したくても、関口やその家来たちの目があるので動けません。
そこでなつが、政次の部屋に行き、これなら見られても疑われないと、政次に抱きついて、
直虎への伝言がないかどうか尋ねました。
政次はまったく動じず、直虎の様子が落ち着いていたので信じて待とうと、なつから手を離します。
なつは、戦で先立った政次の弟・玄蕃の後家で、小野家の嫡男・亥之助の母でもあり、
現在小野家に住んでいるのですが、近くで政次の細やかな気遣いを見ているうちに、
どうやら政次を好きになってしまったのではないでしょうかね。
なつを演じている山口紗弥加は、なつは秘めた思いを一生表に出さずにいるような女だと思っていたのに、
今回政次に抱きつくという大胆な行動に出て、自分の中のなつ像と食い違い、演じるのに苦労したようです。
キャラに入り込むタイプの女優さんなんですね。

▼深い愛
直虎、関口とともに駿河に赴いた政次は、直虎の病気が仮病でないかどうか、
関口に代わって検分するのですが、政次と直虎が実は手を携え井伊を守っていることは、
本人たちと南渓くらいしか知らないので、直虎は近侍の中野を追い払い、政次に実は毒を飲んだことを告げます。
そして、もし自分の計略がうまくいかず、今川に処分されることになったら井伊を頼むと、病床で政次に言うのです。
政次は子供の頃からずっと直虎のことが好きで、いまだに独身でいるのは恐らく亥之助の存在と、
直虎への思いを断ち切れずにいるからだと思うのですが、この時寝かせてくれという直虎の頬に手を沿え、
自分の手は冷たいでしょうと言うのです。
これが政次の、精一杯の愛情表現なのでしょうね…。
なつも実にいい女なので、もう政次となつ、くっついちゃえばいいじゃんと思ったりしてましたが、これは無理だ…。
政次は昔と変わらず、いや昔よりもっと深く、そして緩やかに直虎を愛しているのでしょう。
これはもう、男女の愛というよりも、人間愛と言った方がいいかもしれません。
しかし表向きは反目しあっている2人に、そのうち大きな試練が訪れることを、
私はまた他のことを調べていて知ってしまいました…。
それをどういう風に料理してくれるのかは楽しみなのですが、
それは政次の退場にもなってしまうので、複雑なところです。

▼誰かために城はある
次回のサブタイは、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」のパロティですね。
スペインの内戦を舞台とした恋の物語なので、やっぱり次回の内容とはまったく関係ないと思うのですが、
原作小説の翻訳版が「ため」がひらがななのに対し、映画は「為」が漢字なので、
小説版のパロディということになるようです。ま、どちらにせよあまり意味ないですけどw




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