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おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第30話「潰されざる者」
NHK 日曜夜8時
▼方久の裏切り
今回は、今までなんだかんだあってもずっと今川の配下だった井伊家が、ついに徳川に寝返る、
そのエピソードの序章といったところでしょうか。
ということは、そろそろ覚悟せねばならぬということですね…( ̄- ̄) 
死去した寿桂尼の遺言通り、氏真はついに井伊家を取り潰しにかかります。
氏真はまず、今川と武田の軍需景気に沸く気賀に、新たな蔵を作りたいと申し出ていた方久を呼び出し、
蔵造営の許可と引き換えに、井伊家の百姓たちが以前直訴した徳政令を受けるよう強要します。
井伊谷の百姓たちの瀬戸家に借りた金をなかったことにする代わり、井伊家への借金を
強制的に取り立てるという、一時期井伊家を窮地に追い込みながらも、方久を井伊家の家臣としたことで、
何とかピンチを逃れることができた時の、あの徳政令です。
あの時の直訴がそのまま宙に浮いた状態で残っていたのですね。
井伊家の膨大な借金を払うとなると、領地や館を一切合財売り払っても足りるかどうかわからないので、
井伊家は自然と潰れてしまうことになります。
方久は井伊谷と気賀には自分の領地があるので、それはどうなるのかと尋ねると、
氏真はそれはそのまま方久の領地にすると、安堵状を渡してきました。
断れば首を斬られるだろうし、だからといって今まで懇意にしてきた井伊家を裏切るのも気が引ける、
方久は板ばさみになって動きが取れなくなり、訪ねてきた直虎に、どこと戦をするのかと尋ねたり、
気賀に蔵を建てるというのに、その材料である材木を井伊家に頼まなかったりと、
不審な態度をとるようになってしまいます。
元々裸一貫から大商人に成り上がった方久、金のニオイがするところにはカンカンと食いつくのですが、
いざ足元が脅かされると弱いだろうなぁと思っていたため、最初から彼については、
何かあった時に裏切るのではないかと心配してましたが、彼は本当に裏切るのでしょうか?

▼政次の機転
政次は今川の家臣たちの会合で、裏切り者の水野の首が、武田の使者に見せ付けられた話から、
水野の裏切りを察知したのは生前の寿桂尼であると聞き及びました。
直虎も寿桂尼に呼び出されたことを考えると、政次は嫌な予感がしてなりません。
井伊家のことは、いち早く自分に知らされるはずなのに、何の音沙汰もないのがかえって不気味だったのでしょう。
実は寿桂尼は、とっくに政次と直虎の本当の関係を見抜いており、
今回氏真は政次に一切知らせず事を運んでいたのです。
今風に言うと、「さすジュケ」ってとこでしょうかw
寿桂尼に会ってから時間も経過しており、何の沙汰もないということは、
問題なしと判断されたのだろうと、直虎はあまり気にしていない様子。
そこで政次は、不審な態度を取る方久を崩しにかかりました。
龍雲丸に協力してもらい、三河から来た侍と名乗り、方久を呼び出します。
龍雲丸に身を隠したいと依頼していた方久がのこのことやってきたため、
政次は氏真から密かに方久を見張れと命じられたとか、井伊家を取り潰した後、自分は気賀を
貰い受ける約束をしているなどと大嘘をつき、氏真が徳政令を出そうとしていることを方久から引き出します。
そして方久が隠し場所に困ってずっと持っていた安堵状も、取り上げてしまうのです。

▼関口到来
氏真と井伊家取り潰しの計画を進めていた目付の関口が、徳政令の下知を持って井伊谷にやってきます。
突然の下知に驚く直虎、その徳政はもう百姓たちの望むところではないと弁明するも、当然受け入れてもらえません。
また今川が本気で井伊家を取り潰しにかかっていると察知した直虎は、
少し考える時間をくれと、1晩の猶予をもらいます。
それを聞いていたのが、ちょうど所用があって井伊の館を訪れていた瀬戸村の長老・甚兵衛。
甚兵衛は瀬戸と祝田の百姓たちをかき集め、関口が宿泊している館に居座り、徳政は求めていないと訴えます。
護衛の武士たちに殴る蹴るの乱暴を受けても、立ち退こうとしません。
その頃直虎は、碁盤に向かってどうすべきかじっくり考えていました。
そしてある決意をするのですが、そこへ百姓たちが起こした騒ぎの知らせが入ります。
現場に駆けつけた直虎に、先に来ていた政次はいきなり白刃を向け、「私を信じろ」と囁き、直虎を人質に取るのです。
今回はここまで。政次のことだから、深謀遠慮あってのことでしょうが、一体どうするつもりなのでしょうか。

▼虎松の首
元ネタを調べてみたのですが、恐らく1974年のアメリカ映画「ガルシアの首」だと思います。
このガルシアというのは、メキシコの大地主の娘を孕ませたという人物で、すでに死んでいるのですが、
大地主がその首に賞金をかけたために起きる、血みどろの争いが描かれた映画です。
ですが実は「~の首」というタイトルの作品はもう1つ、ジョルジュ・シムノン作の推理小説、
メグレ警部シリーズの1作品にもあるのですが、こちらは100を超えるシリーズ作の1つで、
ガルシアよりはマイナーかと思われますので、十中八九パクリ元は「ガルシアの首」かと思われます。
虎松の首ということは、次回また寺田心御大の迫真の演技が見れるのですね。楽しみですねw




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