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伝七捕物帳2 感想文

伝七捕物帳2 第4回「伝七、狐に化かされる」
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
▼白狐のお仙
今回は、女盗賊と盗賊団のお話でした。
女盗賊といっても、あれはどちらかというと詐欺師ですね。
盗賊団は、おつとめのためなら殺しも厭わないという縄手の十蔵という残忍な男が頭で、
北町奉行所は彼らを捕えようと躍起になっていました。
そんな中、金持ち相手に茶屋の部屋を借りて開く賭場に、白狐のお仙という女盗賊が、
どこぞの家中の奥女中に扮して現われ、賭場を見学した挙句、金をせびるという事件が起きました。
賭場の客の中にお仙に顔を知っている者がいて、奥女中ではないのがバレてしまうのですが、
賭場を開いていたのをバラされたくなければこのまま帰せと開き直り、結局金をせしめて帰りました。
後日茶屋の主人が縄手の十蔵を恐れて伝七に事の顛末を教えたため、発覚したのです。

▼夫婦の危機?
そんなある日、伝七が市中を見回っている最中、団子屋で隣り合わせになった町人風の女に、
誤ってお茶をかけられ、しみを取るからと羽織を脱いだところ、近くでケンカ騒ぎが起き、
行って戻ってみたら、女と羽織が消えていたという小さな事件がありました。
その後、伝七の長屋に芸者が押しかけていて、伝七と深い仲になった、
夫婦になりたいから別れろと、お俊に伝七の羽織を見せたのです。
最初は相手にしてなかったお俊ですが、羽織を見せられては疑わざるを得ません。
伝七が帰ってきて、夫婦の危機になるのですが、伝七はこれがお仙の仕業であることに気づきます。
何故それまで一切の面識がなかったのに、自分に挑戦的な態度を取るのか、この時はまだ伝七にも分かりませんでした。

▼薬屋の女将
茶屋で開かれていた賭場に来ていた店主の店に、縄手の十蔵の一味が盗みに入るという事件が起きました。
しかし主人が役人に言われて用心していたため、何も盗まれずにすみました。
そのお調べをしていた伝七は、お仙が薬屋の女将に似ているという話を聞きつけます。
その女将の夫である薬屋は、20年ほど前、毒入りの薬を売ったという罪で捕まり、程なくお解き放ちに
なったのですが、その後自分を捕まえた岡っ引きを刺し殺した挙句、自殺してしまったのだそうです。
その夫婦に一人娘がおり、お仙はその娘ではないかと思い立ちます。

▼危険な墓参
ある日お仙は、墓参りに行こうと、仲間の男盗賊と別行動で、墓場に行きました。
そこで、縄手の十蔵の一味が彼女を囲みます。
十蔵は、賭場で奥女中がお仙だとバラしたのは自分だが、あれから皆用心するようになり、
おつとめが失敗してしまった、落とし前をつけるのは簡単だが、その腕と度胸を一味のために使うなら
許してやると言うのです。
何故ここが分かったのかというお仙の問いに、仲間を捕まえ聞いた後殺したと言うのです。
味方にするつもりなんかないですよねそれw
てか、奥女中がお仙であることをバラさなければ、店主たちが警戒することはなかったのに、
自分のことは棚に上げるんですねw
実はお仙は、昔十蔵の一味だったのですが、彼の残忍なやり口に嫌気がさして、一味を抜けたのです。
その上仲間を殺されたとあっては、うんと言うわけがありません。
ちょっと頭を使えば、とりあえず「じゃああたしは何をすればいいんだい?」とか仲間になるふりをして、
隙をついて逃げるという手段もないわけではないと思うのですが、何故かそういうことはしませんねw
で、逃げている最中、偶然伝七とぶつかります。
事情を察した伝七は、多勢に無勢、お仙を連れて逃げ出します。

▼逃げる2人
途中無人の山小屋のようなところに逃げ込み、手傷を負ったお仙の応急処置をするのですが、
その時お仙から、昔岡っ引きが自分の母親に岡惚れして、自分の女にするため父親を陥れて捕まえさせ、
母親を脅して手篭めにしたため、母親は自殺、お解き放ちになってそのことを知った父親が、
その岡っ引きを殺して自殺したことを、伝七に語りました。
伝七は、知らない仲とは言え、岡っ引きがそんな非道なことをしたことを、土下座してお仙に詫びます。
そんなことになっている間に、追っ手に追いつかれてしまい、あわやこれまでかと思いきや、
ちょうどいいタイミングで勘太と文治が、捕り方を連れて駆けつけ、一味を一網打尽にしたのです。
何故そんないいタイミングで現れたかと言うと、番屋にお仙の仲間が死にそうになりながらもやってきて、
お仙が危ない、助けてくれと頼んだため、お仙の両親の墓所に行こうとした勘太が、
伝七が十蔵の一味と戦った時に投げた手鎖を見つけて事情を察し、
文治がお仙が逃げそうな場所を探し、捕り方を呼んだというわけです。
時代劇に関わらず警察ドラマとかでも結構すごいタイミングで味方が駆けつけることがありますが、
あれにもいろいろと事情があるってことですねw

▼島流し
縄手の一味は全員死罪、お仙は罪一等を減じて島流しということで落ち着きました。
実際彼女がやったことは、賭場での詐欺事件だけですので、島流しはちょっときついような気もしますが、
きっと余罪があったんでしょうね。
伝七の羽織の件は、何も盗んでいないので、江戸時代では罪に問うのは難しいでしょうし、
何より伝七が訴えはしないでしょうからね。
縄手の十蔵は何かと人気のある六角精児が、実に楽しそうに演じてました。
お仙を演じていたのは、野々すみ花という女優さんで、宝塚の娘役トップスターだった方だそうですよ。
お仙の設定が恐らく20代半ばから後半、野々すみ花が30歳ですので、
珍しく役柄と中の人の年齢が離れていないキャスティングだったようですw




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