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相棒 seaon16 感想文

相棒 seaon16 第2話「検察捜査~反撃」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼政治的なお話
今回は前回の続きで、3人の妻を次々に殺害した富豪の男性と、その捜査をする特命係の2人を、
法務省の日下部が、検察官の田臥を使って違法捜査で立件しようとするお話でした。
事件自体は面白い素材なのですが、政治的な話にウエイトが置かれており、
結局どちらとも描ききれてない感がありました。
まず政治的なお話の方ですが、日下部は元々冠城が法務省の官僚だった時代の上司で、
警視庁に出向してからも何かと世話を焼いていたのですが、日下部が目をかけていた女性検察官を
杉下が辞職に追いやった時から、特命係とは袂を分かち、冠城も日下部の期待を裏切る形で
警察官になってしまったことから、2人に目をつけるようになった、という設定です。
田臥という検察官は、前回初登場だと思うのですが、妻を殺害した容疑で逮捕された平井という富豪が、
捜一コンビと特命係に脅迫されたと告訴したので、それを利用し、検察庁でその訴状を受理し、
検察官主導で捜査をすることになり、その陣頭指揮を日下部から任された検察官です。
もう設定でこれだけ行数を要するのですから、もう面倒くさいw
とにかく田臥は、捜一コンビを抱き込んで特命係を監視し、捜査権がないのに捜査していると、
違法捜査で立件しようとしているのですが、この捜一コンビ、微妙な立ち位置ですよねw
いつも特命係を邪魔者扱いしていますが、協力する時はがっつり協力するし、
手柄に興味がない杉下から、何度も手柄をもらってますよね。
確か前に伊丹が言っていたと思うのですが、事件解決のためなら利用できるものは利用するが、
だからといって過剰に思い入れをしてかばいだてしたりはしない、というスタンスだったと思います。
だから今回は、長いものに巻かれる感じで、特命係の敵に回ったということでしょうかね。
結局最後は、特命係がまだ誰の指揮下にあるかはっきりしておらず、違法捜査の責任が
自分に来るかもしれないと危惧した副総監の衣笠が、甲斐パパに彼らを押し付けることに成功したけれど、
今回の件ではまだ甲斐パパの指揮下ではなかったので、内村刑事部長と中園参事官に命令して、
彼らが特命係に事件捜査の許可を出したことにしましたねw
前回の感想で「責任回避のために、感情とは裏腹に特命係を必死でかばうことになる」と書きましたが、
大体その通りでした(;´∀`)
衣笠は甲斐パパも大っ嫌いなんでしょうなw
もう権力もなく単なる窓際官僚なんだけど、目の上のたんこぶみたいなもんなんでしょうな。

▼ワイフキラー平井
この人は、一種のサイコパスなんでしょうなぁ。
財産目的だと分かっていて結婚し、挙句いらなくなったからと殺してしまう。
殺すこと自体にはまったく抵抗はなく、本当に不用品を燃やすように殺してしまうんですよね。
そしてこだわりが強く、殺した後は妻の持ち物を全部燃やしてしまわないと気がすまない。
ある種のパーソナリティ障害でしょうか。
最近の事件は実は突発的に起きた事件で、周到に用意されていなかったのが、解決の糸口となりました。
妻は普段着のまま階段の上から平井に突き落とされたのですが、それを平井から相談された弁護士が、
浴衣を着ていたのでゲタで歩きづらくて階段から転落したことにしようと咄嗟に考え、
近所のスーパーで安物の浴衣を買ってきたのが敗因でした。
杉下は浴衣が身分に不釣合いな安物であることに気づき、妻の他の衣類は処分されているのに、
その安物の浴衣だけ、高価な風呂敷に包まれ部屋に残されていたことが気になります。
燃やしてしまった妻の物は全部燃やす、という平井のこだわりから考えると、
その浴衣は別人の物ではないかと考えたわけですね。
つまり、平井自身の無計画な犯行と、他人には理解しがたいこだわりが、解決の糸口となったわけです。
もし用意周到に計画されていたら、そして弁護士が余計な手をくわえなければ、
事件は解決していなかったかもしれませんね。
まぁどちらにせよ、過去の2件が本当に平井の犯行だったかは、今をもって不明であって、
私は最初のドライヤー事件なんかは、時期も空いてるし単なる事故の可能性も捨てきれないと思っています。
2番目の事件も、殺害方法としては不確実なんですよね。
ただ最初の事故で味をしめた平井が、失敗してもいいかくらいのノリでやった可能性も否定できません。
まぁ、事故で片付けられた何年も前の事件を捜査するのは、いくら杉下でも難しいと思いますけど、
どうしてこんな、不透明な感じで話を終えてしまったんでしょうねぇ。




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