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西郷どん 感想文

西郷どん 第4回「新しき藩主」
NHK 日曜夜8時~
▼赤山と大久保
今回は、赤山靱負の切腹、正助の父・大久保次右衛門の喜界島への遠島、
そしてついに斉興が引退し、斉彬が藩主に就任したところまでが描かれました。
書きたいことは山ほどありますが、まずは赤山と大久保について。
赤山を演じた沢村一樹は鹿児島出身なので、彼の鹿児島弁は本物でした。
イケメン、そして本物の鹿児島弁を喋る男性が、開始1ヶ月でいなくなってしまって寂しい限りです。
実は今回は昨年の直虎の時ほど、調べずに書こう!という決まりをあえて守らず、
知りたいことは調べればいいじゃん的な感じで書いてますので、
赤山がここで死んでしまうことは予め分かってました。
切腹の前日、西郷たちを家に呼びつけて見せた屈託のない笑顔が、かえって悲しみを誘いましたね。
恐らく万感を乗り越えての笑顔だったのだと思います。
西郷たちのことを芋に例えてましたが、郷中で切磋琢磨するのみならず、
日本に、そして世界に飛び出していくなど、この時の赤山は想像だにしなかったでしょうが、
遠い空から見ては、手を打って喜ぶことになりそうです。
ちなみに吉之助が赤山の血衣を斉彬に送ったというのはどうも創作っぽいのですが、
吉之助の父・吉兵衛が赤山の介錯をしたという説はあるようで、
吉之助は父から見せられた赤山の血衣を見て、斉彬の襲封を強く願うようになったと言われているそうです。
ただしこれには別の説もあり、そうなるとこの一連の話は成り立たなくなりますね。
史実ってめんどくさいw
そして正助の父も喜界島へ島流しにされることになりました。
これで大久保家はかなりの苦境に立たされることになります。
正助もこの時蟄居の命を受けたので、大事な働き手の収入が途絶えることになるからです。
もちろん出世にも響きますしね。
しかし正助の父が島流しになったのに、何故吉兵衛は無事だったのでしょうね?
処分するほどでもない木っ端役人だったってことなのでしょうか。

▼ロシアンルーレット
お由羅騒動の粛清も一段落した正月、斉興は正月の挨拶のため江戸城に赴いた時、
老中の阿部正弘から将軍様から下賜されたと、茶器を賜ります。
これは何と、将軍家から大名に対する引退勧告らしいです。
「隠居して茶でもたしなめ」ということらしいですなw
他にも十徳という羽織を贈ることもあったそうです。
勧告と言っても実際は命令に等しく、さしもの斉興も断るわけにはいきません。
無視すれば痛い腹を探られて藩を潰されかねませんからね。
なので実際にはロシアンルーレットなどという座興はなかったと思いますが、
これは藩政に命を賭けることができるかどうかという、男と男の戦いを端的に描いたのでしょう。
これはこれで緊張感のあるいいシーンだったと思うのですが、実際はここに来るまで紆余曲折ありました。
処分を恐れて脱藩した斉彬派の藩士が、斉彬の大叔父にあたる黒田長溥が藩主の福岡藩に逃げ込み、
長溥が実弟の八戸藩主・南部信順と計って、老中の阿部に事態の収拾を訴えたのだそうです。
長溥も信順もあの重豪の実子で、それぞれの藩に婿として送り込まれていたのですね。
それを思うと、重豪が起用した調所や、重豪が藩主に仕立てた斉興が、斉彬の邪魔になったけれど、
重豪の息子たちが斉彬を助けたということになります。
なんだろう、この掌で転がされてる感w
さすがにこの存在感では無視できなかったのか、今回の紀行で、やっと重豪について取り上げてましたね。
こういうことをやった上でのロシアンルーレットなら大変楽しめたのですが、
一番重要なところを端折られた感じで、肩透かし感が酷いですw
前回の感想の終わりに「次回意外な形でこの騒動は収束します。」と書きましたが、
私が一番意外でしたっていうオチw




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