Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2019年4月期ドラマ総決算

4月期のドラマ総決算です。今期は大富豪同心の最終回が7月にズレ込んだため、アップがこの時期になってしまいました。本来なら7月最終回は来期のランキングにすべきなのですが、ズレこんだのが2週間もなかったため、4月期にすることにいたしました。



ドロップアウト組
●ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ フジテレビ 月曜夜9時~
初回だけ何となく見たけど、他に見るものが多く結局続かなかった。まったく面白くなかったわけではないが、魅力に乏しかった。




佳作ショートドラマ
●警視庁捜査資料管理室 BSフジ 月曜夜11時~
「警視庁捜査資料管理室(仮)」のシーズン2に当たる。踊る大捜査線と世界観を共有する、スピンスピンスピンオフくらいの位置。他のフジテレビの刑事ドラマともコラボもしている。内容は妄想系安楽椅子探偵といったところで、気楽に見れるが、テンポが速いので気を抜くと話についていけなくなるのがネック。




●7位
おしい刑事 NHK-BSプレミアム 日曜夜10時~
大層期待していたのだけれど、思ってたのと違った。カンは優れているが詰めが甘い刑事が主人公なのだが、他に思い入れする人物がいないので、視聴者は主人公がドジを踏んだり嫌な思いをしたりするたびに、残念な気持ちになってしまう、ドラマのシステム自体が惜しかった。これは原作通りなのだろうから仕方ないとしても、ドラマ化する際にどうにかならなかったのかと思うと、やっぱり残念。演出だけでももっとどうにかできたような気もして、それもやっぱり残念。まさに惜しいドラマだったが、そこは惜しくしたらいけないとこだと思う。


●6位
大富豪同心 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
大層期待していたのだけれど、思ってたのと違った。タイトルからしてどうしても「大富豪刑事」と比べられると思うのだが、それとの差別化を図ったのか、どちらかというと人情物に近い感じで、その分大富豪的な部分をあまり楽しめなかった。主人公が心に傷を持つ青年で、そのせいで大富豪なのにウジウジしていたところが、スッキリできなかった要因か。ただ殺陣になると目をあけたまま気絶してしまい、敵が剣豪と勘違いして斬り合いもせずに降参するシーンは、何回見ても面白かった。


●5位
やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 BSテレ東 土曜夜9時~
そこそこ期待していたのだが、制作が水戸黄門などで有名なC.A.L.なので、出来も推して知るべし。水戸黄門が動く理由が正義感なのに対し、やじきたの動く理由がスケベなところだけ違うw 最終回のみ、勧善懲悪ではなく一癖も二癖もある連中が繰り広げるドタバタ喜劇だったところに、もし次回作があるならだが、今後の展望を垣間見た気がした。和田正人はハマリ役だったが、松尾諭はちょっと舌足らずなところがあり、原作の弥次さんはもっと年配の設定なので、少しイメージが違った。


●4位
特捜9 season2 テレビ朝日 水曜夜9時~
相変わらずのクオリティ、回により格差があるのは脚本持ち回りのこの枠の特徴。今期は前期より渡瀬に代わり出演していた寺尾が卒業してしまったが、ちょっと時期尚早ではなかったか。最近少し特捜係による犯人への説教が押し付けがましくなってきた。このドラマのいいところは、演技派の役者陣による軽妙な会話の応酬や小芝居だと思うので、この長所をもっと活かしてほしいところ。井ノ原は一枚看板でもうまくいくと思うので、この調子でがんばれ。


●3位
執事 西園寺の名推理2 テレ東 金曜夜8時~
ひたすらスーパー執事の万能を堪能するドラマで、ちょっと固いところのある上川のハマリ役。奥様が死去した八千草薫から吉行和子になったが、あまり違和感はなかった。このくらいの年の俳優をキャスティングする場合、特にシーズンを重ねる連続ドラマの場合は寿命との戦いになると実感。謎の女として観月ありさが登場したが、さほど因縁はなく、結局執事の過去は分からずじまいで、恐らく次回作も期待できそう。ミステリーとしてのプロットは、もうちょっとがんばりましょうと言ったところ。


●2位
ストロベリーナイト・サーガ フジテレビ 木曜夜10時~
竹内版と比較されることは承知の上だったと思うが、それにしてもやはりあらゆる点で格差は否めなかった。ただ回を重ねるごとに、まだ若い二階堂の演技力に救われていったように思う。せめてあと3年後ならもっと貫禄もついてたかもと思うと少し残念。話自体は誉田哲也の原作なので面白い。スマートすぎるガンテツにも慣れた。ただダブル主演を謳うわりに、菊田が最終回まで空気だったのはどうかと思う。キャスティングについては、最後にどこの馬の骨とも分からぬ女と結婚したことを思うと、亀梨でよかった。
※ミステリードラマ賞/主演女優賞/特別賞


●1位
きのう何食べた? テレビ東京 金曜深夜12時12分~
今流行のLGBT系ドラマとグルメを掛け合わせた珍しいタイプのドラマ。原作がいいということもあったと思うが、コメディとせつなさと美味しさがほどよく混在していて、バランスがよかった。また内野の演技が素晴らしく、もう1人の主演である西島の新しい面で引き出していたように思う。日常を淡々と描くだけで、時間も他のGP帯のドラマと比べると短いので、少し食い足りない感は否めなかったけれど、それを差し引いても文句なく1位。
※恋愛・ホームドラマ賞/深夜賞/特別賞/主演男優賞(内野聖陽)/助演男優賞(磯村勇斗)




今期というかもう前期になってしまいましたが、見るドラマが多くて忙しかった割りに、良作が少なくて、惰性で見ていたドラマが多かったです。1位2位くらいは面白いと断言できるのですが(2位の評価は分かれると思いますが)、それより下はお好きな人なら、と言ったところ。特に下位3本はどれも期待してハードルが上がっていただけに、拍子抜け感が強かったです。
全体的に見ても低調なクールで、話題となったのはきのう何食べた?と2クール続くあなたの番ですでしたが、この枠は話題になっても視聴率には結びつかないのでテレビ局としては頭が痛いところでしょうねw やはりいまだにスポンサーにアピールできるのは、リアルタイム視聴率ですからね。まぁテレ東はあまりそんなこと考えてないかもしれませんがw 視聴率的に好調だったのは緊急取調室特捜9のテレ朝鉄板刑事ドラマ枠、そして意外と健闘したのは月9のラジエーションハウスでした。月9はドラマの内容をテレ朝の刑事ドラマ路線に変更してから、ジジババが認知し始めたのか、少しずつ調子を取り戻していますね。
最近の傾向を見るに、若年層の視聴率を稼ぐのはもう難しいと思います。しかし若年層がドラマを見なくなったかといえばそうではなく、好きな場所で好きな時間に視聴できるネット視聴に完全に移行しているものと思われます。なのでそういった土壌を前提にしたドラマ制作をすべきだと思うのですが、テレビ局によって提携している動画サイトが違い、見逃し配信だけならタダで見れますが、1回目から見たいと思う場合、あちこちと契約して金を払わないといけないという、とても環境が整っているとは言えない状況です。TVerと有料契約すれば、どの局のドラマでも最終回までは1回から定額で見放題とかにしてほしいものです。あと動画サイトでしか見れないオリジナルドラマってのはやめてほしいなぁ。遅れてもいいのでテレビでも放映してほしいですね。テレビ局がまったく絡んでいないドラマなら仕方ないですけども。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.