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シン・ドラマ汁


[SI223]相棒 season18

相棒 season18 第4話「声なき声」 テレビ朝日 水曜夜9時
今回は、厚労省の過重労働撲滅特別対策班、略して「かとく」の職員が、ビルから転落死した事件。
自殺かと思いきや、死体は靴を履いていないのに、転落したビルからは靴が見つからなかったため、他殺の線で捜査することになります。
またもや勝手に捜査を始めた特命係の2人は、野次馬の仲にネットニュースの配信会社に所属する、気鋭のジャーナリスト・中川がいるのを発見、彼が被害者を知っているようだったので、2人は中川の周囲を捜査することにします。
しかし捜査方針で対立、杉下は中川が調べていた小学校の遊具での死亡事故を、冠城はそのまま「かとく」との関係を調べることにしたのですが、そのうち2つの線は1つになっていきます。
被害者が厚労省の役人ということで、今回はどっぷり社会派でした。
まだ新しい遊具のボルトが緩んでいた事象、外国人技能実習制度にはびこる深い闇など、まさに現代社会に根ざす問題を扱った回だったと思います。
相棒ではたまにこのような骨太の社会派問題を扱い、高評価を受けることがあるのですが、今回の主題は確かに深刻な社会問題ではあるとは思いますが、ミステリー部分のプロットが少し緩かったかなと。
部下から慕われていそうな女性上司の今後と、政治家とべったりで技能実習制度を悪用する企業を取材したいというジャーナリストとの板ばさみで、いきなり自殺してしまうのはどうかと思います。
周囲や上から睨まれがちな上司の部下が自殺してしまったら、ここぞとばかりに上司に責任をなすりつけ、結局は処分されてしまうかもしれないということに、思いいたらなかったのでしょうか。
思いつめての突発的な自殺だったとしても、被害者が自殺してまで守りたかった秘密を公表する気にはならないという中川の主張もイマイチよくわからない…1人の役人の進退と数多の外国人労働者の不幸を比べれば、真人間ならどちらを優先すべきか分かるはずですし、そもそも自殺現場を見たわけではないのに、何故自殺だと思い込んだのでしょう。
容疑がかかってしょっぴかれることになっちゃった、靴捨てちゃうおじさんもちょっと謎でしたw
やはり相棒はミステリードラマですから、まず根幹のミステリー部分がしっかりしていないと、後からいろいろ疑問がわいてきたりして、せっかくの社会派部分を考える余地がなくなってしまいますね。
あと、外国人技能実習制度という名前の奴隷制度は、本当に何とかしたほうがいいと思いますよ。
先進国の名に恥ずべき実態だと思います。




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