Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2019年10月期ドラマ総決算ほぼ完全版

2019年10月期のドラマ総決算です。



ドロップアウト組佳作ショートドラマ
●なし




●6位
シャーロック アントールドストーリーズ フジテレビ 月曜夜9時~
超がつくほど有名で人気、何度も様々なアプローチで映像化された作品の焼き直しということで、ただでさえ注目を浴びる難しいテーマだったと思うが、そういうことはいいからまぁ見てよと気軽に作った感じだった。主演のディーンは演技面はイマイチだが、いつものようにそれを個性でカバー。彼の使い方はよかったが、ワトソン=若宮役の岩田は個性も演技も今一歩。ディーンのまねだけは巧かったw プロット的にはいい回もあったが、疑問が残る回の方が多かった。引っ張るだけ引っ張った守谷のキャスティングがあまり知られてない俳優さんだったのも残念。最終回で行方不明になった誉がSPで戻ってきたのが3年後だったため、恐らくもう次回作は望めないだろう。


●5位
ドクターX~外科医・大門未知子~ テレビ朝日 木曜夜9時~
水戸黄門の医療版のようなものなので、感想書きづらいので書いてなかったけれど、やっぱり安定して面白い。芸達者な役者さんが勢ぞろい、西田やエンケンに加え、市村や今旬の武田なども出演し、演技面ではほぼ完璧。鉄板。しかしやっぱりここまでシリーズを重ねると、どうしてもマンネリという言葉がちらついてしまう。水戸黄門はマンネリを楽しむ時代劇だったので、それも踏襲しているのだと思えばいいかもしれないが、だから感想を書くのに困る。ここの感想書くのにもまさに今困ってるw 次シーズンがあれば多分見てしまうと思うけど、米倉の新たな挑戦もまた見てみたい。


●4位
ニッポンノワール-刑事Yの反乱- 日テレ 日曜夜10時半~
ダーティな荒くれがたくさん出てきて怒鳴ったり殴ったりの、日曜をしめくくる時間帯にあまりふさわしくない内容だったのが、一般層にウケがよくなかったようだが、私はこの青年コミックのようなとんでも展開を結構楽しんだ。ニッポンノワールについては何も解決していないが、9年前のドラマとリンクしているということは、脚本家の中ではまだ続いている話なのだと思う。恐らくそのうちどれかのドラマでリンクさせてくれものと期待している。ダーティだった主人公は、自分の息子と触れ合ううちに丸くなっていったが、正直私はもっとダーティでもよかったと思った。賀来の新たな魅力を引き出した作品だと言える。
※ミステリードラマ賞/主演男優賞


●3位
いだてん~東京オリムピック噺~ NHK 日曜夜8時~
戦国や幕末が舞台になることが多い大河ドラマで、珍しく近~現代が舞台、しかもテーマがオリンピックという、かなり変り種の挑戦的な大河だったが、結局それまでの大河ファンにそっぽを向かれ、数々のワースト記録を更新する結果となってしまった。テーマや時代だけでなく、序盤から明治と昭和を目まぐるしく行き来する複雑な構成、オリンピックに関係なさそうな志ん生ファミリーの登場なども、大河に慣れている視聴者を遠ざけた理由だと思う。また数々の災難にも見舞われたのも不運。しかしクオリティはかなり高く、枠さえ違えば評価も違ってきたと思うと残念の一言に尽きる。特に後半の主役・田畑政治のキャラが秀逸で、個人的には後半がお勧めである。
※ヒューマンドラマ賞/時代劇・歴史ドラマ賞/ネタドラマ賞/特別賞/主演男優賞(阿部サダヲ)/助演男優賞(役所広司)/音楽賞


●2位
おっさんずラブ-in the sky- テレビ朝日 土曜深夜11時15分~
地上波のドラマとしては珍しく、一部キャストと役名はそのままで、まったく違うシチュエーションの、二次創作のようなドラマだった。大ブームを巻き起こした前作ほどの衝撃はなかったものの、安定した面白さは保証つき。周囲にLGBTに理解が深く、優しい人しかいないという、うさんくささもそのままだったが、それはこのシリーズの持ち味だし、逆に10年20年先はこんな世界になってたらいいと思わせる。恋愛ドラマとしても優秀で、こじれるだけこじれた後に大団円を迎えることができたのはよかったが、意外性を狙いすぎて心変わりがわかりづらい面があったところは少し不満。
※恋愛・ホームドラマ賞/特別賞/助演男優賞(千葉雄大)/脚本賞


●1位
時効警察はじめました テレビ朝日 金曜深夜11時15分~
12年というブランクを感じさせない、ほぼ総出演のレギュラー陣、まったく変わらないゆる~い視聴感など、昔からのファンを喜ばせる要素がたっぷりで非常に満足。若さ成分が足らないとでも思ったか、彩雲がいきなりメインキャストになったのはちょっと煙たかったが、最後まで誰にも言いませんよカードを渡すシーンを見られなかったので許そう。ミステリーとしての出来は悪い意味で言うまでもないが、回によっては意外とクオリティ高いものもあった。このドラマは小芝居やリンクなどを楽しむドラマなので、それについては問題ない。もっとふざけてもいいと思った回もあったくらい。続編をまた頼む。
※大賞/コメディー賞/特別賞/主演男優賞/助演女優賞(麻生久美子)/音楽賞




今期はどのドラマもクオリティが高く、というか自分好みで、順位をつけるのにかなり悩みました。悩んだ時には、どれから先に続きを見たいかで決めています。やっぱりね、時効なのよ。この緩さと遊びが堪らない。でも他のドラマもかなり健闘しています。シャーロックとか最下位ですけど、時期が時期なら2~3位くらいでも不思議じゃない出来ですからね。(1位ではない)
全体的に見ると大体予想通りで、ドクターXの一人勝ち状態、ただ20%超えは初回のみで、往年の勢いはなし。まぁそれでも高いですけどね。次点はまだ終了してない相棒グランメゾンと続き、科捜研も健闘、その後同期のサクラシャーロックまだ結婚できない男と続きます。今期の意外な伏兵は同期のサクラ、視聴率推移が初回<平均<最終回の神推移です。ただ初回が低かったし、最終回もそれほど高いというわけではなかったので、平均も高くなりませんでした。まぁ腐っても水10、腐っても遊川といったところかなw いや腐ったはさすがに失礼か。正直話の内容もキャスティングも一切興味が持てなくて、面白いと聞いても見る気はしませんけどね。
さて、これから毎年恒例の独偏賞のノミネート、2019年独偏賞と続きますが、今年は2010年代を締めくくる、独偏大賞も予定しております! 年末の忙しい時期ですが、もうちょっとがんばるよ…




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