Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2022年7月期ドラマ総決算

2022年7月期のドラマ総決算です。ついアップするのを失念してすっかり遅くなってしまいました。


ドロップアウト組
※該当作品なし


佳作ショートドラマ
※該当作品なし




●6位
魔法のリノベ フジテレビ 月曜夜10時~
見るつもりはなかったけれど最後まで見てしまったドラマ。コメディ基調だったが、仕事も恋愛も最後まであまり盛り上がらずふわっと終わった感じ。波瑠はまごうことなき姫属性だが、男ばかりの職場でオタサー姫感が強かった。「リノベは魔法」が決めゼリフだったけど、一般的にまだそこまで浸透している言葉ではないと思う。リフォームのがまだ一般的だし、素人には差がわからない。現在の月9よりキラキラ感が強くて、よほど月9的な仕上がりだった。毒にも薬にもならない印象に残らなかったドラマ。

●5位
遺留捜査 テレビ朝日 木曜夜8時~
今シーズンでシリーズ終了のはずだが、いつものように普通に終わった。ついに糸村は東京に帰れず。まぁ撮影所の都合で仕方ないのだろうけれど、木8のドラマにしてはかなり紆余曲折したのではないだろうか。あの終わり方だと続編があっても不思議ではないが、上川の年齢を考えるとそろそろ勇退した方がいいだろう。糸村と村木のコンビは楽しかったが、村木も結構な年だし仕方ない。事件捜査よりも抒情的なストーリーが目立つドラマだったが、少し人間関係が複雑なプロットもあったところが気になった。


●4位
空白を満たしなさい NHK 土曜夜10時~
死んだ人が一部生き返るという不思議な現象が頻発する世界観で、主人公の死が自殺と確定するまではミステリー風に進み、興味がそそられたが、自殺確定してからは少し重苦しい展開が続いた。正直この年まで生きていると、主人公の追い詰められ方は甘いと感じるし、でも自殺する人にとっては深刻な悩みだったのだろうし、どういうスタンスで見ればいいのか迷ってしまった。最後はまぁ、ちょうどいい落としどころだろうか。鬼気迫る阿部サダヲの演技は見ごたえがあった。
助演男優賞(阿部サダヲ)


●3位
競争の番人 フジテレビ 月曜夜9時~
公取に興味があったので見てみたけれど、刑事上がりの肉体派審査官や、ぐいぐい行くスーパー審査官とか、本当はいないんだろうなと思いながら見ていた。あと数話に渡って続くエピソードも多かったが、もう少し相関関係を説明してほしかった。また「競争の番人」という地味なタイトルで少し損をしていたように思う。全体的に見て、数話続く話が多かったからか冗長さが感じられた。2話くらいでまとめた方がよかったように思う。最終話みたいに1話完結だとテンポがよくて見ごたえがあるのだが。
主演女優賞


2位
石子と羽男-そんなコトで訴えます?- TBS 金曜夜10時~
バディもののリーガルドラマで、三角関係もちょっと楽しめます的な展開はまぁよくありがち。それでも重大犯罪だけでなく、日常のちょっとしたいざこざ的な軽犯罪を取り上げていたのは面白かった。最後、石子が司法試験に受かったかどうかわからないまま終わったが、2人とも弁護士のバディをちょっと見てみたかった気もする。スピンオフもあったようだが、あんなに見たくならないスピンオフもちょっと珍しい。
ミステリー賞/特別賞


●1位
初恋の悪魔 日テレ 土曜夜10時~
メインストーリーは混迷を極めたが、最終的には収束してわかりやすかった。ヒロインの多重人格は元に戻って終わったが、あれでは鹿浜が救われなさすぎる。変人ばかりで最初はとっつきにくかったが、さすが会話劇の旗手である坂元裕二、途中が他の追随を許さないくらい面白くなった。残念だったのはミステリー部分がわりとありがちな展開だったことと(坂元はミステリー作家ではないので)、メインの4人のうち小鳥の印象が薄かったことくらいで、他は文句ない出来。ただ番外編はHuluでとなるとちょっと萎えてしまう。
大賞/恋愛・ホーム賞/主演男優賞(林遣都)/助演女優賞(松岡茉優)/脚本賞(坂元裕二)/音楽賞






今期はちょっと1位が群を抜いていました。1>2・3>4・5>6といった感じです。
初恋の悪魔は、当初「キャラの大行列」などと言われ、登場人物全員がクセのある性格をしているのが話題になっていましたが、そんな風に批判する人の気が知れません。じゃあ全員普通の人の方がいいドラマなのか? そうじゃないだろう。ドラマはプロットと仕上がりだと思います。どんな歪なピースがあろうが無個性のピースがあろうが、全体を見ていい絵が出来上がっていればそれはいいドラマなのです。
今期は他に、弁護士・公取・工務店など、お仕事ドラマが目立ちました。そのどれもが女性が主人公というのが時代を反映していると言えるかもしれません。ただお仕事ばかりだと見ていて疲れますね。もう少し肩の力を抜いたドラマも見たいものですが、かといってテレ東のどうでもいいドラマを見る時間はないのです。
さて全体的に見ると、7月期のドラマはいまいち盛り上がりませんでした。話題になったのはやはり六本木クラスですが、キャストの不祥事で痛手を受け、視聴率が2桁に届かない回がほとんどでした。他にはリアタイに強い日9と水9くらいがギリ平均2桁を確保したくらいで、本当に静かなシーズンでした。大体夏はこうなんですが、今年は他にも話題が多かったせいか、いつにもまして静かなシーズンでしたね。私は見てませんでしたが、朝ドラの悪評もよく耳にしました。ドラマファンにとっては寂しい限りですが、秋・冬はドラマが盛り上がるシーズンですので、これからに少し期待しましょう。

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2022/10/08 21:49
ふむふむ、つまりネタドラマとしては話題に事欠かなかったということですね。
元々朝ドラは他のことをやりながら見ていたのですが、
いつのまにやら朝ドラをやってる時間にテレビを見なくなりまして、
それならわざわざビデオで見ることもないなと思って視聴を止めたら、
これが結構快適で、もう朝ドラを見ていた生活には戻れませんw
黒島結菜は朝ドラとは相性が悪そうですね。
アバター
2022/10/08 15:38
初恋の悪魔が一位、納得です。松岡茉優の二重人格が見事でした。演技達者なほかの面々の中で目立っていたように思えました。
このシーズンは逆の意味で一番目立ったのが朝ドラかもしれません。
ご覧にならなかったのが残念ですと言いたいくらい、毎回問題点が多く出て、笑えました。
電話代が当時長距離だとどんなにかかるかってことが全く分かっていないし、川崎と千葉との間も1時間もせずに往復できるし、チェックする気にもならないほど、あれこれおかしなところが出てるので、
最初はイライラしましたが、途中からは逆に笑って見ていました。



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