Nicotto Town


エネルギーフルパワー


#004 デジタルネイティブの世代

「デジタルネイティブの世代」


今日は自習。デスクトップにBクラスの生徒のIllustratorの練習デー
タがあったので、それを自分でもやってみた。 隣の席のヨウくんに
教えながらそれぞれウルトラマンタロウと三面怪獣ダダをペンツー
ルでトレースした。

中国からの留学生であるヨウくんは普段はMacを使うが、Illustrator
は初めて触るらしい。彼とパソコンの使い方についての話をしている
うちに、自分とパソコンの馴れ初めを思い返したくなった。

高校の授業で初めてMacとIllustratorを触った。Windowsは小学生の
頃友達とアニメのパロディー動画や、いかがわしいサイトを探索する
ために触った。中学校で自分のPCを買い与えられると、デジタルの世
界のと虜なるまでそう時間はかからなかった。

特に熱中したのはWindowsにデフォルトで入っている「ペイント」と
いうソフトだった。  ペイントと出会わなかったら今の自分はいないと
いっても過言ではない。アニメや漫画の画像をコラージュし  、印刷し
て学校へ持っていったり、ドット絵で架空のゲーム画面を作ったり、
「ムービーメーカー」に画像を読み込む事でパラパラ漫画も作っては友
達に見せた。

このように、非常に恥ずかしながらエロと承認欲求によって自分のPC
知識は充実していった。高校に入ると、バイト代でペンタブレットを
購入し、デジタルでイラストを描くようになった。学校で油絵や日本
画を製作し、家に帰るとデジタルで描くというギャップに麻痺しそう
だった。卒業制作ではIllustratorでプレゼンボードを作ったりした。

パソコンで描く絵や図は修正や変形がとても容易なので、とても魅力的
だった。「デジタルネイティブ」の世代に該当する自分はそれゆえにデ
ジタルの力におんぶに抱っこになってしまわないか心配になる。

今回デザインしているウォーターピッチャーも最終的にはデジタルで出
力するが、アイデアスケッチは自らの右腕を使って紙に書かなくてはい
けない。当然だが⌘+Zも⌘+Tも使えない。パソコンをうまく使えるよう
になってデザインができる気になっているが、結局生き残れるのは手で
物が作れるような人間だと思うし、だから工芸工業デザイン学科に入学
した。そんなことを考えていると、「こんな文章書いてないで、とっと
とスケッチをやれ」と怒られそうなので今日はこれくらいにしておく。

2017/11/13





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