ぼうとくの あかり
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/22 00:05:17
たいようが しずむと
とうさんが らんぷを つける
ちいさな いつわりの たいよう
まいにち たいようが しずむのは
まいにち くらやみが おおうのは
いにしえより てんの さだめた ことわり
ひとの てによる こざかしい あかりは
てんへの はんぎゃくではないかと
おそろしくて
ぼくは なるべく らんぷの あかりが
とどかないところに いて
べっどに はいると ねむるまで おいのりを する
とうさんが はやく らんぷを けしますように
かみさま とうさんを おゆるしください
ぼくは いつか たいようが なくなるのを しっている
にんげんが みがってな あかりを つけた ばつ なんだ
なにもない いなかの よみちが
なにが こわいのか よくわからないけれど
なんだか やたらと こわかった
たぶん いまでも こわくなる
でも こどものころは
すごくこわかった
まっくらななかから なにかでてきそうで