Nicotto Town


ゆも213の落書きより


李承晩ラインによる恥知らずで恩知らずな韓国の非道


1952年1月18日、突如、韓国政府が公海上に「李承晩ライン」を引き、竹島(独島)をその中に含めた。
何故、1月18日であったのか?
サンフランシスコ講和条約が発効するのは4月であり、それ以前の日本は身動きが取れない状態であったから
韓国の竹島占領に対して邪魔もできない。
2月28日、日韓の国交正常化交渉の本会議が始まる一ヶ月ほど前に韓国側として、国交正常化交渉を自国に
有利に進めるという側面から、竹島問題を引き出してきたのである。李承晩ラインとそれに引き続いて発生する
竹島問題に対して、日本側はどれだけの準備をし、あるいは、自覚していたのかというと、ほとんど認識して
いなかったのではなかろうか。
問題が起こってから騒ぎ立てるというのは、日本の一つの外交パターンだが、韓国側としては、実は周到な
準備をして日韓の国交正常化に臨んでいたのである。すなわち日本側の譲歩を引き出すため、国交正常化交渉の
外交カードとして使ったのが、竹島問題であり、李承晩ラインであったからだ。
李承晩ラインが登場する背景には、サンフランシスコ講和条約があった。このサンフランシスコ講和条約は、
1951年9月8日に調印され、52年の4月28日に発効している。問題はその第二条の(a)項にあった。
草案の段階では「鬱陵島・竹島・済州島」が日本の領土から離れて、朝鮮側に返還される領土・島嶼と規定されていた。
それには「連合国軍総司令部訓令第677号」というのがあって、そのとき連合国軍総司令部が竹島を韓国側として
規定していたからである。
ところが講和条約の最終案では、日本から除かれる地域が「済州島・巨文島・鬱陵島」とされ、同条約によって竹島は
朝鮮領から除外されていた。草案から最終案が決定する際に、日本側とアメリカとの間で交渉が行なわれ、竹島は
日本領土として確定したからである。
だが、これは韓国政府にとっては深刻な問題であった。講和条約が発効すれば、竹島は日本領となってしまい、竹島を
韓国固有の領土と信ずる韓国側は、危機感をもったのである。そこでサンフランシスコ講和条約が発効する以前に、
自分達で自国領土として宣言し、翌月からはじまる日韓国交正常化交渉の外交手段としたのである。
その姿勢は、韓国側が「李承晩ライン」を「平和線」つまり平和の線とよぶことにも現れている。「平和線」とは
日本の漁民が韓国の領海を犯して自国の資源を乱獲しているので、それをやめさせるための線だから平和線なのだという。
それに韓国側では、竹島は歴史的にも自国のものとする認識を李承晩大統領自身がもっており、当時の韓国の人たちにも、
竹島を韓国固有の領土とする歴史認識が形成されていた。
その歴史認識に決定的な役割を果たしていたのが、崔南善である。
彼は日本の統治時代、朝鮮総督府の歴史編纂官で、日本にもよく知られていた歴史学者だが、その崔南善のもとを、
韓国政府の兪鎮午という、後に日韓の国交正常化交渉の際に第五次の韓国側代表となる人物が訪問し、竹島が
歴史的に朝鮮領であるとして確信できる確かな論拠を教えてもらっていた。兪鎮午はそれを李承晩大統領に報告し、
韓国政府は李承晩ラインを引いて、竹島を自国領として宣言したのである。
しかし、「李承晩ライン」は、一方的に公海上に引いた線である。公海上では当然、日本の漁民たちは漁業を
行なっているわけだから、結果として日本漁船が拿捕されることになった。「平和線」という名称と目的とは裏腹に、
戦後の日韓関係を憎悪と不信に駆り立てる導火線となった。1952年2月15日から始まった日韓の正常化交渉の
最中にも、韓国政府は「李承晩ライン」に依拠して日本漁船を領海侵犯の容疑で拿捕しつづけ、交渉にも重大な
影響を与えることになったのである。
この「李承晩ライン」については、宣言の直後からアメリカ、イギリス、中華民国からも違法性が指摘された。
のちにアメリカのハーター国務長官は「韓国が日本漁船を公海で捕獲し、船を押収、漁夫に体刑を課していることが
日韓関係を著しく悪化させている」として、韓国政府の措置に憂慮を示している。(1960年3月17日付『朝日新聞夕刊』)
韓国は李承晩ラインを盾に何名くらいの日本人を抑留し、日本漁船を拿捕したのか?
3,929人が抑留され、328隻が拿捕されたし、その過程で四十四名の方が死傷してしまった。
1953年1月6日、第二次日韓会談の再開が合意され、予備交渉が1月27日から始まった。しかし、
その予備交渉が始まる直前の1月12日、李承晩大統領が「平和線」内に出漁した日本漁船の拿捕を指示し、
1953年2月4日には、「李承晩ライン」を侵犯したとして日本の第一大邦丸が韓国側に拿捕され、漁労長が
射殺されるという事件も発生している。





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