【戦場の絆小説~散る花に祈りを その4~】
- カテゴリ: 小説/詩
- 2009/03/03 21:30:08
【戦場の絆小説~散る花に祈りを その4~】
MSが重い足音を立てる。
軽い振動がコクピット内に伝わるが、この振動が私は好きだった。
かつて戦場を駆けた時の高揚感が体によみがえる。
今自分が乗っているのはジムコマンドといわれる機体、この機体は足回りが良く、機動性に優れているため私の気...
【戦場の絆小説~散る花に祈りを その4~】
MSが重い足音を立てる。
軽い振動がコクピット内に伝わるが、この振動が私は好きだった。
かつて戦場を駆けた時の高揚感が体によみがえる。
今自分が乗っているのはジムコマンドといわれる機体、この機体は足回りが良く、機動性に優れているため私の気...
【戦場の絆小説~散る花に祈りを その3~】
夜明けが地平線を薄いオレンジに染め上げていく。
いつか妻と共に見た夜明けの空は美しかった・・・。
今見上げている戦場の夜明けも美しかった。
人の思いなぞ自然という大きな営みの前ではほんの小さなものかもしれない。
戦争があろうとな...
目の前のジオンの新型機体がダッシュで後方に逃げてゆく。
どうやら撤退する気らしい。
『追いますか?シロクマ少尉殿?』
『いや、こちらもダメージを受けている、一旦撤退して様子を見よう』
コクピットの中で私は息を吐いた。
正直敵が撤退してくれて安心している。
『ま...
新作スタートだにょん^^
【戦場の絆小説~散る花に祈りを~】
もう二度と戦いになんて戻るものか。
戦場の血とオイルの匂いも、悲鳴も、瓦礫の崩れる音も二度とごめんだ。
そう思っていたはずだった。
そう、手に入れたあの幸せが私の全てだったはずだ。
傍らに寄り添う愛しい女性と...