『君の隣で笑えたら』#11
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/10/23 11:38:52
静かな、レイの部屋。
わたし・笠木日向は寝ている時任レイを見ながら、ぼんやりと考えていた。
つい1時間もしない前。
わたしの家には、在籍はしているものの通っていないクラスの委員長を務めている遠山がやってきた。
多くのクラスメイトやバスケ部員にわたしが不登校になった理由を聞いてきて、真相を...
くだらないことを、
グダグダ話しています。
お暇な人、
暇つぶしにいかがでしょうか(笑)
静かな、レイの部屋。
わたし・笠木日向は寝ている時任レイを見ながら、ぼんやりと考えていた。
つい1時間もしない前。
わたしの家には、在籍はしているものの通っていないクラスの委員長を務めている遠山がやってきた。
多くのクラスメイトやバスケ部員にわたしが不登校になった理由を聞いてきて、真相を...
レイside
その人は、とても美しい人だった。
整理整頓が得意で。
部屋はいつも綺麗で。
一定期間だけ綺麗なのではなく、永遠に綺麗だった。
見た目も麗しくて。
ただふっと笑っただけなのに、周りにパッと花が咲くような感じ。
その花を例えるのなら、きっと薔薇。
美しい、真っ赤な紅い...
遠山side
「日向?
わたしだって知らないよ、どうして日向が学校に来ないのか」
「逆に聞きたいぐらいだよ」
「遠山何か知っているのなら教えてよ」
数日前。
俺が笠木日向について、クラスメイトから所属していたという女子バスケットボール部の生徒に聞き込みしたため、奴らから酷い...
「……何でいるの」
着替えて部屋を出て、1階のリビングへ朝ご飯を食べに行ったら。
リビングにはママではなく、わたしがいるクラスの委員長をしているという遠山が我が物顔で座っていた。
「まさかふほ」
「不法侵入なんてしていない。
尋ねたら笠木の母上殿が...
「……日向、その手に持っているものは何?」
何も話していないのに、レイはいつも通りわたしに聞いてくる。
わたしは「熱いよ?」と言いながらレイの手を取り、その上に乗せた。
「焼き芋?」
「そう!
ママが買ってきてくれたの、食べよう?」
「ふふ、良いよ」...