Nicotto Town



Twitter @Yorunotori_Nue 京都で音楽活動している妖怪さんです。
未確認幻想飛光少女aka鵺(Writer Name:京 蒼鸇)

【現在休筆中】消えた彼女が摘んだプリムローズ
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=442098&aid=53217016

11月自作/「紅葉『松永 椛』」 2


そっと舌を絡め合っては濃い様な、しかしそうでもなく舌と舌を少し絡め合ったらゆっくりと椛は唇を離して賎しく微笑んだのだった。ただその笑みに色気や俗気の感情はなくただ、面白可笑しい「そんな感じ」ということがその表情から読み取れた。「お前、何やって・・・…」「何って? キスじゃない、流石に...

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11月自作/「紅葉『松永 椛』」 1


彼女は人差し指を、俺の鼻に立ててこう言った。「あれでもさ、根はいいからさ。ちょっと世間知らずなところはあるけど頼んだよ」「わかってるよ、それをお互い分かってるから付き合ったんだろ?」その指を左手で振り払いその問いに答えを出すと、共にお互いは苦笑した。「僕もいい人探さないとなぁ…ねぇ、...

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11月自作/「都会『近所付き合い』」 2


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夏生はふと寝ている途中で頭痛と吐き気を感じたのでゆっくりと起きることにした。「そっか私、あの後酔いつぶれて寝ちゃったのか…あいたたたっ」ゆっくりと身体を起こして、自分の周りにあるものと状況を確認した。「自分は昨夜酔い潰れて、彼「榛巧人」のベッドの上で寝てしまっていた」と言う事。...

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11月自作/「都会『近所付き合い』」 1


「お前もなんだかんだでモテてるんだろ?」「あはは、お姉さんおだてても何も出ないよ、って言うか彼女出来たんでしょ?大切にしなさいよね~」俺の部屋に遊びに来てはそう気さくな笑みを浮かべて、吸っていた彼女はタバコの煙を吐いた。確か彼女がスっていたのは赤マルだったかなんだったか、その時の俺は煙草には詳しく...

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7月自作/「海岸『線香花火』」


時は夏、蝉時雨が煩く鳴り響く。そうして外からは賑やかに燥いだ声が聴こえてくる。打ち寄せる波は心地よい音を鳴らしては、風の音と共に風流にその景色を彩っていた。海辺に程々近い和風の旅館の部屋から景色を眺めてぼけーっと黄昏に暮れる、全くこうしてるのも何度目だろうか。眩しそうに暮れてゆく夕日を見つめては、...

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