2012.5.7.薄く朱に染めて
- カテゴリ: 日記
- 2012/05/08 06:01:21
ふと目を覚ましたのは
明るさに気付いたから
夜明け前の窓の向こう
白んだ空に
雲が浮かんでいる
始まりを告げる朝日は
遥かな足元から
柔らかな光を放ち
全体を染め上げる
燈される明かりが
瞳の奥に広がる
ふと目を覚ましたのは
明るさに気付いたから
夜明け前の窓の向こう
白んだ空に
雲が浮かんでいる
始まりを告げる朝日は
遥かな足元から
柔らかな光を放ち
全体を染め上げる
燈される明かりが
瞳の奥に広がる
見上げる夜空は
すっかり覆われて
星の明かりさえなく
漆黒に包まれている
暫く時が経てば
仄かにこぼれる光
僅かな隙間の向こうに
途切れた円の形が浮かぶ
大きな広がりは
創造の彼方へ
ゆっくりと昇り来る
満ちた月のささやき
朗らかに立ち上り
風の様に舞って
明るい陽射しの中を
休み無く行き交う
若葉が色の濃さを増し
せせらぎが心地よく響く
端午の節句の午後の日中の
帰省客かな賑やかに
一時の安らぎが
辺りを渡って染みてゆく
白い紙に
黒い線
生き生きとした人物が
作者の込めた思いを乗せて
所狭しと駆け回る
どこからやってくるのだろう
同じ空気を吸いながら
誰もが違う世界を見てて
思い思いの形をとって
描き出されるメッセージ
二人と居ないそれぞれの
願い広がる一ページ
窓の隙間から
不意に音が飛び込んだ
いつの間にか
雲が拡がっている
風はいつだって
少しどこか気紛れで
当たり前のように
雰囲気を変えて行く