2012.2.10.駆け足と一息
- カテゴリ: 日記
- 2012/02/11 10:09:28
人ごみを抜けると
バスがやってきた
時間を間違えたかと
慌てて駆け出せば
只今遅れておりますと
謝罪のアナウンス
偶然のタイミングの
一つ前のバスで
呼吸を整えると
ようやく目に映る景色
慌しさの中で
ほっと一息つけば
絡まっていた頭が
そっとほどけていく
人ごみを抜けると
バスがやってきた
時間を間違えたかと
慌てて駆け出せば
只今遅れておりますと
謝罪のアナウンス
偶然のタイミングの
一つ前のバスで
呼吸を整えると
ようやく目に映る景色
慌しさの中で
ほっと一息つけば
絡まっていた頭が
そっとほどけていく
引き締まるような
冷気の朝
青白い世界に
今日の一歩踏み出す
外に出掛ければ
足跡一つ無い
そこは一面の
均一な銀の絨毯
損なわないように
端へと踏み入って
表の色合いを
柔らかな朝日と楽しむ
ざくざくと
足元の氷が笑う
冷たいものが
頬に触れた
外灯の明かりで
粉雪だと気付く
さらさらと道を渡り
波の様に寄せては返す
白い姿は
しぶきのよう
小さな光の粒になり
夜空を渡って染めてゆく
降り注ぐ
雨にほどけるように
移り行く様は
空を渡る雲のよう
白と灰色の
景色はどこへ行ったのか
そこはかとなく
漂う僅かな暖気
気が付く頃
季節は巡っている
冷たいものに気が付いて
広げて掲げる傘の中
転がるように
ぱらぱらと
刻むリズムが
心地良い
静かにそっと佇んで
耳を澄まして包まれたなら
暮らしは大人になったけど
この音だけは変わらない
水の溜まりを楽しむように
幼い心を覗かせる